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「神楽そば・醤油(1080円)」@自然派ラーメン 神楽の写真足し算引き算で味を組立てていったと思わせる緻密なラーメン。中華そばの一つの完成系が金沢に。

まさかの金沢ラーメン。

金沢は今まで何回訪問しているか分かりませんが、ラーメンを食べようと思ったことは過去に一度もありません。近江町にスカイホテルが出来たころが最初ですから、もう40年通っている計算なんですが。

先日行った新潟旅行からは中2週おいての金沢旅行。新潟では随分ラーメンを食べましたが、そう言えば金沢のラーメン事情ってどうなってるんやと思い調べてみました。過去のレビューや写真を見ていると、どうやら食べてみたいラーメンが2軒ありましたね。

じゃあ、香箱の合間を縫って食べてみるか。

2軒の内の1軒がここ自然派ラーメン神楽。いわゆる中華そばの系統みたいですが、気に入ったのは金沢駅から遠いということ。スマホのナビでは駅から55分と出てきました。

で、最初に駅前のフォーラスに入っているもりもり寿しで軽く食べてと。

そこから歩きはじめます。心づもりは30分くらいは歩いて、その後はバスかタクシーで行こうかなと。全行程歩きというのもなんだかなあ、と。

計画通り30分歩いてちょうどやってきたタクシーを捕まえます。運転手が聞いたことがない店だと言うので、住所を言って。ああ、ここですねと着いた店の駐車場は満車。運転手もへ~え、こんなラーメン屋があったんや。今度食べに来てみるわ、と満車の店を見ればそう思いますよね。しかも13時過ぎですから。

店に入ると、店内待ちが4人。L字カウンターとテーブル席がありますから、結構キャパはありますが人気なんですね。ただ食べ終わってしゃべっているだけのグループもいますから、そういう光景は田舎感を払拭できません。

待ち席でメニューが渡されます。基本は中華そばですが、醤油、塩、味噌と揃えてますね。自家製麺、無化調を謳ってます。スープは15種の材料からでと、自然派と店名に冠するくらいのこだわりを。

いわゆる特製の神楽そば(1080円)に決めてメニュー回収時に申告します。

店主は白髪で知的な印象。あまりラーメン店の店主には見ないタイプです。もくもくと麺上げに没頭し、出来上がったときの掛け声も客が出て行くときの挨拶もぼそぼそと小さな声で。少し神経質そうな印象で、東京で言えば、あの店主やあの店主とはまったく真逆な感じ。

そういうことが店の空気を重くしているような印象すら感じます。やがて席が空いて。より間近で店主の麺作りを見ます。ここまでは20分ほど経過。

神楽そばの説明では、2種のチャーシュー、肉ワンタン3個、半熟味玉入りとなってます。

席に座ってからは、すぐに配膳されます。店内にも微臭が漂ってますが、魚節のいい匂いが立ち上がってきますね。海苔、青葱、穂先めんまが彩りを添えてます。麺相のバランスもよくて食べる前からうまそうオーラぷんぷん。

スープの表面にはわずかな脂玉。じゃあ、ひとくちいただきますか。いやあ、実にコク味が深いですね。鶏ベースのような感じですが、ここまでの味を無化調で仕上げる店主の研究成果、みたいな言葉が浮かんで来ます。

店にあった能書きには、自然系アミノ酸が豊富な天然の昆布、煮干、かつお節、干し貝柱、能登鶏、野菜などを使っていると。そういう店もたくさんありますが、ここまでのコクを出している店はそうはないと思います。醤油のキレもいいですね。ラーメンをよく食べていると自然に備わる味のモノサシを持っている感じ。

白河、喜多方の系譜に続く醤油ラーメンの味わい。ここはストライクでした。

麺はかなり太目に打ってうねりを入れた麺。ぷりぷりした食感で非常に旨い麺です。スープが優しい味わいですから、小麦の味がダイレクトに分かりますね。かん水は通常の三分の一程度しか使わず、足踏みと熟成でコシを出しているそうです。

この麺なら、大盛もありやね。

チャーシューは炭火焼と真空低温の2種。生肉感とさくさく感の食感も味わいも違う2種のチャーは魅力たっぷり。チャーシューメンもいけるなあ。手間をかけて旨いものを目指すことに徹底してる感じです。味玉の味入れも見事。

金沢でこういうラーメンがあるなんて、正直驚きでした。危うく見逃して帰京するところでしたね。旨かったので塩もいっちゃう?とも思いましたが、また夜には予約が入ってますので次回にでもと思って連食はやめました。考えたら、来る前にビールと寿司の昼食を摂ってたんですね(笑)。

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