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「ラーメン:750円」@陽気 江波本店の写真(訪問日:2024/9/15)
広島観光最終日。早朝から夕方にかけ、広島観光の定番・厳島神社の景観と宮島の大自然を堪能してきた。
この日も30℃越えの猛暑で大量の汗をかいていたため既に疲労困憊ではあったが、最後の力を振り絞りこちらの「陽気」さんへお邪魔した。
こちらの「陽気」さんは、「広島ラーメン」を世に広めるきっかけを作った草分け的存在といえるお店のひとつ。

広島ラーメンのルーツは、戦後原爆の被害によって壊滅状態の広島市内に形成された、闇市にまでさかのぼる。
その闇市では様々な食料品のほか、後のお好み焼きに発展する安価な粉もの屋や中国人が始めた中華そば屋などの飲食店も存在した。
その闇市で供された中華そばの味に感銘を受けた日本人たちがその中華そばをこぞって模倣し始める。

その感銘を受けた日本人のひとり、沖稔氏が「上海」そしてそれを前身とする「しまい」というラーメン店を創業。この「しまい」が、現在の広島ラーメンの土台、基本形を確立する。
さらにその沖氏から薫陶を受けた津留田秀明氏が、ある一つの広島ラーメンの屋台を開店させる。
その屋台こそが、今に繋がる「陽気」のルーツなのだ。

広島ラーメンのベースは醤油ダレに豚骨、鶏ガラ、野菜などを濁るまで煮込んだ茶色っぽいスープ。
麺は細麺。具材はチャーシュー、刻みネギ、茹でもやし、メンマ。
この広島ラーメン、いい意味で「特徴がない」。

富山の「ブラックラーメン」や札幌の「味噌ラーメン」など、「ご当地ラーメン」の名を冠するラーメンたちはいずれも超個性派揃いのイメージだが、この広島ラーメンは説明がなければ一見してご当地ラーメンとは分からないほどシンプルなのである。

だがしかし、その「シンプルさ」こそが最大のウリ。
広島ラーメンのルーツは、先ほども語った通り屋台の中華そば。
毎日食べても食べ飽きない、庶民の日々の食卓に根付いたラーメン。

その証拠に、こちらの「陽気」さんの店舗は街中ではなく、広島駅から電車で40分ほどかかる閑静な住宅街の中に存在する。
ご当地ラーメンの総本山ともなると駅前の人通りの多い観光地などにドン!と構えたくもなりそうだが、この広島ラーメンはあくまで「市民のためのラーメン」。
自分が訪問した日も、自分のような観光客の方が珍しいといった具合で、地元の家族連れやカップルの方が多いくらいだった。

シンプルだが決して飽きの来ない、ホッと一息つけるような安心感のあるラーメンの味。
最近改装したのか、お店の内装こそ真新しい感じではあったが、その歴史から来る"旨味"は確かであった。
卓上のコショウで味変しつつ完食。

何もない焼け野原から奇跡の復興を遂げた広島県民の息づかいは、分かりやすい観光地だけでなくこうした「日々の食べ物」にも現れる。
かなり前置きが長くなりほとんど味の感想がなくなってしまったが、広島観光の目玉としてラーメン好きならば一度は訪れておきたいお店。
ごちそうさまでした。

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