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平日 晴天 10:35 待ちなし 先客2名 後客3名〝本日はラーメン日和なり〟そんな言葉が当てはまる雲ひとつない空を見上げ出会える一杯に想いを寄せる。清々しい秋の澄んだ空気が新店の清湯系とリンクした。これで店探しの第一条件が見えた。RDBを片手に候補店をふるいに掛けるとこちらが残った。店情報や皆さんの写真を見ても今日の気分にピッタリの印象で初訪問を即決した。アクセスも良く乗換が少ないルートを選び9時前に出発した。京王井の頭線に乗り下北沢駅で小田急線に乗り換える。未だに拡張工事の進む下北沢駅だが小田急線側はほぼ完成しており地上駅の頃とは全く別の駅だ。地下二階と地下三階の島式ホーム構造で緩行線は地下二階、急行線は地下三階と階層が分かれる。最短時間ならば特急を選ぶべきだが町田駅での乗換を強いられる。それを避けるために敢えて各停を選択して地下二階へ降りた。20分も余計に時間はかかるが焦らずに車窓の景色を楽しみながら向かってみた。この時間帯でも上りの通勤快速とは違い車内の様子も穏やかでスーツ姿の乗客は一人もいない。殺伐とした空気や疲弊感など皆無だ。思惑通りに乗換もなくリラックスして最寄駅の小田急相模原駅に着いた。こちらの駅も初上陸で経験値が1UPした。南口からも近く通りに面したこちらを発見。まだ行列もないので隣のコンビニで水分を補給し店頭に戻る。目の前の電信柱に書かれた「相南」の地名にこう思った。スラムダンクの神奈川県予選の二回戦辺りの対戦校に出てきそうな名前だなと。お決まりの虚無妄想を楽しんでいると定刻の開店と同時に先客が入店したのを見届けて後に続いた。券売機の前で味噌系にも惹かれたが初見なので醤油系を発券。味玉だけ追加。もう少し寒くなったら先日の〝塩ウィーク〟に続き〝味噌ウィーク〟の開催案が浮かんだ。カウンターに座り店内を物色。カウンターだけの店内だが導線が悪いのかホールスタッフを配置している三人体制だ。入口には製麺室があり自家製麺だろう。それと厨房の調理器具の中に「ANOVA」のような低温調理器がアルミ寸胴鍋に設置されているのでレアチャーシューが想像できる。現れるラーメンに想いを寄せながら待つ事5分の 1st ロットで我が杯が到着した。白磁のオリジナルロゴの入った高台丼の中の姿は神奈川淡麗系を引き継ぐ気品のある気高き表情を見せ、本日の晴天のように清々しく出迎えてくれた。今朝の想いが届いたようだ。まずは極薄の鶏油で薄化粧した赤褐色のスープをひとくち。先頭集団を形成するのはウンチク通りに有名地鶏や銘柄鶏のガラなどの鶏軍団の旨みだが、鶏油のコクがマラソンのペースメーカーのように無理に先導するのではなく抑え気味に並走している。少し後ろの第2集団には昆布を先頭に鰹節などの魚介系の出汁も控えている。その二つの集団をキレと酸味深い醤油ダレが後方から押し上げる。それぞれがバランス良く一団となった先へ進む。このスープに澱みがない理由が一つ分かった。小鍋でスープを沸かし直す時にゼラチン状の鷄だしが見えた。前日に炊いたスープをしっかりと冷やし液面に浮かんだ鶏油を全て取り除いているからこその澄んだスープだった。後付けのわずかな鶏油だけなの油分なのでコクがありながらもサッパリと仕上がっている。麺は茹でる前の生麺を見るとスープによって配合を変えてあり色調が異なっていた。味噌に合わせる麺は黄色みを帯びて、醤油に合わす麺は淡色に見えた。さっそく麺をひと啜り。茹で上げられた麺肌は淡色から胚芽色に染まっていた。箸先からも伝わるコシのある麺は口中に幸せを届けてくれる。よくある神奈川淡麗系の自家製麺よりもコシを持たせた歯応え抜群の麺は好みでうまい。スープの旨みより安らかな香味を引き連れて麺に絡むので麺自体の風味が楽しめる。具材は推察通りの豚肩ロースの低温焼豚と豚バラの煮豚型焼豚。ウンチクには豚肩ロースと書かれているが限りなく豚ロースに近い部位で赤身がサッパリしている。下味のマリネは程良いが仕上げの燻製が私には余分だった。店名にもある欅のチップを使った燻製だろうが、淡麗で清らかなスープにアクセントを付ける役割だろうが役目以上に目立ちすぎて主役のスープと麺を殺してしまっていた。一方の豚バラ焼豚は箸では掴めないほど柔らかく煮込まれて脂身の甘さは引き出している反面、赤身の旨みは何処へやら。パサパサした肉の繊維だけを食べているようだ。追加の味玉はうわべだけに色と味が付いているが黄身はゆで卵のままで味玉としては物足りない。極太メンマも繊維が残る下処理の悪さが気になったが味付けは全体の邪魔をしない薄味で良かった。薬味の赤玉ねぎのアッシェはよくある物より細かく切られ優しいラーメンの中で事を荒げないように存在している。青みの青ねぎの小口切りは残念な事に切られてから時間が経ち乾燥して水々しさはなく辛味はエグ味に変わっていた。中盤からスープと麺に戻ったが温度の低下でも不自然な旨味や過剰な塩分も姿を見せず完食完飲となった。前半のスープと麺が素晴らしかっただけに具材にも期待したが私には合わず残念な結果となった。ゴルフのミドルホールなら見事に2オンに成功したがグリーンで4パットしてしまったような心境だ。店を出て帰りの駅に向かう途中で見上げた空は東京で見る空よりも広く大きく、自身の心と嗜好の狭さを思い知らされる一杯でした。
ご来店ありがとうございます! ご指摘も参考になります。 また機会がありましたら宜しくお願い致します!
〝本日はラーメン日和なり〟そんな言葉が当てはまる雲ひとつない空を見上げ出会える一杯に想いを寄せる。清々しい秋の澄んだ空気が新店の清湯系とリンクした。これで店探しの第一条件が見えた。RDBを片手に候補店をふるいに掛けるとこちらが残った。店情報や皆さんの写真を見ても今日の気分にピッタリの印象で初訪問を即決した。
アクセスも良く乗換が少ないルートを選び9時前に出発した。京王井の頭線に乗り下北沢駅で小田急線に乗り換える。未だに拡張工事の進む下北沢駅だが小田急線側はほぼ完成しており地上駅の頃とは全く別の駅だ。地下二階と地下三階の島式ホーム構造で緩行線は地下二階、急行線は地下三階と階層が分かれる。最短時間ならば特急を選ぶべきだが町田駅での乗換を強いられる。それを避けるために敢えて各停を選択して地下二階へ降りた。20分も余計に時間はかかるが焦らずに車窓の景色を楽しみながら向かってみた。
この時間帯でも上りの通勤快速とは違い車内の様子も穏やかでスーツ姿の乗客は一人もいない。殺伐とした空気や疲弊感など皆無だ。思惑通りに乗換もなくリラックスして最寄駅の小田急相模原駅に着いた。こちらの駅も初上陸で経験値が1UPした。南口からも近く通りに面したこちらを発見。まだ行列もないので隣のコンビニで水分を補給し店頭に戻る。
目の前の電信柱に書かれた「相南」の地名にこう思った。スラムダンクの神奈川県予選の二回戦辺りの対戦校に出てきそうな名前だなと。お決まりの虚無妄想を楽しんでいると定刻の開店と同時に先客が入店したのを見届けて後に続いた。
券売機の前で味噌系にも惹かれたが初見なので醤油系を発券。味玉だけ追加。もう少し寒くなったら先日の〝塩ウィーク〟に続き〝味噌ウィーク〟の開催案が浮かんだ。
カウンターに座り店内を物色。カウンターだけの店内だが導線が悪いのかホールスタッフを配置している三人体制だ。入口には製麺室があり自家製麺だろう。それと厨房の調理器具の中に「ANOVA」のような低温調理器がアルミ寸胴鍋に設置されているのでレアチャーシューが想像できる。現れるラーメンに想いを寄せながら待つ事5分の 1st ロットで我が杯が到着した。
白磁のオリジナルロゴの入った高台丼の中の姿は神奈川淡麗系を引き継ぐ気品のある気高き表情を見せ、本日の晴天のように清々しく出迎えてくれた。今朝の想いが届いたようだ。
まずは極薄の鶏油で薄化粧した赤褐色のスープをひとくち。先頭集団を形成するのはウンチク通りに有名地鶏や銘柄鶏のガラなどの鶏軍団の旨みだが、鶏油のコクがマラソンのペースメーカーのように無理に先導するのではなく抑え気味に並走している。少し後ろの第2集団には昆布を先頭に鰹節などの魚介系の出汁も控えている。その二つの集団をキレと酸味深い醤油ダレが後方から押し上げる。それぞれがバランス良く一団となった先へ進む。このスープに澱みがない理由が一つ分かった。小鍋でスープを沸かし直す時にゼラチン状の鷄だしが見えた。前日に炊いたスープをしっかりと冷やし液面に浮かんだ鶏油を全て取り除いているからこその澄んだスープだった。後付けのわずかな鶏油だけなの油分なのでコクがありながらもサッパリと仕上がっている。
麺は茹でる前の生麺を見るとスープによって配合を変えてあり色調が異なっていた。味噌に合わせる麺は黄色みを帯びて、醤油に合わす麺は淡色に見えた。さっそく麺をひと啜り。茹で上げられた麺肌は淡色から胚芽色に染まっていた。箸先からも伝わるコシのある麺は口中に幸せを届けてくれる。よくある神奈川淡麗系の自家製麺よりもコシを持たせた歯応え抜群の麺は好みでうまい。スープの旨みより安らかな香味を引き連れて麺に絡むので麺自体の風味が楽しめる。
具材は推察通りの豚肩ロースの低温焼豚と豚バラの煮豚型焼豚。ウンチクには豚肩ロースと書かれているが限りなく豚ロースに近い部位で赤身がサッパリしている。下味のマリネは程良いが仕上げの燻製が私には余分だった。店名にもある欅のチップを使った燻製だろうが、淡麗で清らかなスープにアクセントを付ける役割だろうが役目以上に目立ちすぎて主役のスープと麺を殺してしまっていた。
一方の豚バラ焼豚は箸では掴めないほど柔らかく煮込まれて脂身の甘さは引き出している反面、赤身の旨みは何処へやら。パサパサした肉の繊維だけを食べているようだ。
追加の味玉はうわべだけに色と味が付いているが黄身はゆで卵のままで味玉としては物足りない。極太メンマも繊維が残る下処理の悪さが気になったが味付けは全体の邪魔をしない薄味で良かった。
薬味の赤玉ねぎのアッシェはよくある物より細かく切られ優しいラーメンの中で事を荒げないように存在している。青みの青ねぎの小口切りは残念な事に切られてから時間が経ち乾燥して水々しさはなく辛味はエグ味に変わっていた。
中盤からスープと麺に戻ったが温度の低下でも不自然な旨味や過剰な塩分も姿を見せず完食完飲となった。前半のスープと麺が素晴らしかっただけに具材にも期待したが私には合わず残念な結果となった。ゴルフのミドルホールなら見事に2オンに成功したがグリーンで4パットしてしまったような心境だ。
店を出て帰りの駅に向かう途中で見上げた空は東京で見る空よりも広く大きく、自身の心と嗜好の狭さを思い知らされる一杯でした。