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ピェンローという料理がある。中国の言葉で「質素な鍋」を意味するそうで、椎茸、白菜、豚バラ、春雨、ゴマ油を一時間ほど煮込むだけ。にんにくや生姜といった薬味は一切使わないし、醤油や塩といった調味料も一切使用しない。(味付けは各自でおこなう) そんなシンプルな鍋なのに、どういうわけか不気味なほど美味いのである。その澄んだ深みのあるダシは、清湯系ラーメンの一つの理想であるように思える。

そんなわけで白羽の矢を立てたのがこちらのメニュー。白菜と豚バラ、それにゴマ油の存在も認められたので、店主がピェンローを意識して作った可能性は十分にある。

しかし残念な事にスープは醤油ベースで、なおかつ強力な魚介だしがプンプンしていた。せっかくの白菜の甘みもほとんど感じられない。いい感じに煮込まれているので白菜自体はおいしいのだが、やたらしょっぱい醤油スープに、取って付けたような魚介ダシのせいで非常に残念な味となっている。あるいは塩ベースのタンメンの方が良かったのかもしれないが、いずれにしろこのお店の売りである魚介が邪魔をした事だろう。

純粋に一杯のラーメンとして評価すると、醤油のしょっぱさと魚介節がカンカンに立ちすぎていて、味がきつすぎ。特に魚粉のポークエキスっぽい後味は、一昔前に絶滅したと思われる後味で、今だにコレなのは少々疑問。麺も古めかしい。少なくともこのギスギスした味付けを控えてもらわないと、再訪はつらい。

店員さんから一生懸命な感じは十分伝わってきたから酷評は心苦しいのだが、しかしいかにもラーメン屋にありがちな、客の舌を低く見積もったかのような濃い味付けを「普通」と評する事はできない。今やマクドナルドのハンバーガーでさえプレーンな味付けになっている。ラーメンもしかるべき場所に回帰すべきだ。

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