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いまだ濃厚系が主流を占めるラーメン業界。しかし時流に逆らい、魚介系醤油で勝負する店ができたと聞き、さっそく大門へ(1日)。 大正期か昭和初期の「モダン」なお店を思わせる外観、看板のロゴも凝ったもの。店内インテリアは茶と白のシックなツートンでまとめ、壁かけ時計や照明器具などもキッチリ「レトロ」風、相当なコダワリが感じられますな。券売機は入口左手、「らあめん 温玉」(800円)をポチッとな。丼は約5分で到着。 では、スープを一口……見かけによらず、かなり個性的な味。主力の魚介出汁は煮干し中心ですが、ガツンと強烈な「風味」が加わっています。香りと味わいから「鯵干し」をかなり使っていると感じましたが……スープ表面を覆う油に煮干しを含ませ、香ばしさの変化をつけているのかも。動物系は鶏ガラ主体のようですが、魚介出汁の「周辺」をジンワリと彩る程度、カエシは結構甘めに設定し、トドメに柚子を加えて日本人の嗜好性をくすぐります。個性を前面に押し出しながらも、なかなかよくまとまったスープですが……ちょっと油が「重い」かな。魚介中心の構成ゆえ、表面の油層で「ドッシリ感」を加えたかったんでしょうが……少しヤリスギ。 麺は中太ストレート。加水率を上げ、モチモチ感を通り越し、プリプリ感を強調した一品。しかし、「レトロ」「モダン」がコンセプトなのに、妙に「イマ風」の麺ですな……ま、表面の油層でスープを保温していますので、後半の「ダレ」を意識した一手かも。 具材は、チャーシュー、メンマ・三つ葉に、別皿提供の温泉卵。特筆はチャーシューで、生姜を強めに効かせ、さらに軽くニンニクも忍ばせた独特なタレで仕上げてあり、生姜で和風スープとの「つなぎ」を保ちつつ、単品の美味さを強調した一品。さらに、プリプリの麺に対して、メンマは柔らかめの設定で、三つ葉がシャキシャキ感と「和風」な雰囲気を盛り上げます。温泉卵も、フルフルの白身がヘビーな油層と軽快なスープを上手くつないだ上で、黄身の甘みで「ラビット・パンチ」を繰り出してくるという………いや、実によく考えられた構成。 ―――総じて言えば、非常によく「計算」された一品。「三丁目夕日」がウケるプチ「レトロブーム」をさりげなくキャッチしつつ、いまだに「動物濃厚系」がウケるマーケットに対して、敢えて「魚介中心」で差別化し、麺と油で「イマ風」も意識。コンセプト・メーキングからして、いかにも「マーケティング」を知る人物の計算でしょうが……その「計算高さ」がむしろ鼻につきますな。ま、ちょっと辛口になりましたが、よく練られた「計算」であることは確かで、実際なかなか美味い。この「頭の良さ」なら、現状の「計算違い」もすぐ修正してくるでしょう。近々、再訪は必至ですな。
大正期か昭和初期の「モダン」なお店を思わせる外観、看板のロゴも凝ったもの。店内インテリアは茶と白のシックなツートンでまとめ、壁かけ時計や照明器具などもキッチリ「レトロ」風、相当なコダワリが感じられますな。券売機は入口左手、「らあめん 温玉」(800円)をポチッとな。丼は約5分で到着。
では、スープを一口……見かけによらず、かなり個性的な味。主力の魚介出汁は煮干し中心ですが、ガツンと強烈な「風味」が加わっています。香りと味わいから「鯵干し」をかなり使っていると感じましたが……スープ表面を覆う油に煮干しを含ませ、香ばしさの変化をつけているのかも。動物系は鶏ガラ主体のようですが、魚介出汁の「周辺」をジンワリと彩る程度、カエシは結構甘めに設定し、トドメに柚子を加えて日本人の嗜好性をくすぐります。個性を前面に押し出しながらも、なかなかよくまとまったスープですが……ちょっと油が「重い」かな。魚介中心の構成ゆえ、表面の油層で「ドッシリ感」を加えたかったんでしょうが……少しヤリスギ。
麺は中太ストレート。加水率を上げ、モチモチ感を通り越し、プリプリ感を強調した一品。しかし、「レトロ」「モダン」がコンセプトなのに、妙に「イマ風」の麺ですな……ま、表面の油層でスープを保温していますので、後半の「ダレ」を意識した一手かも。
具材は、チャーシュー、メンマ・三つ葉に、別皿提供の温泉卵。特筆はチャーシューで、生姜を強めに効かせ、さらに軽くニンニクも忍ばせた独特なタレで仕上げてあり、生姜で和風スープとの「つなぎ」を保ちつつ、単品の美味さを強調した一品。さらに、プリプリの麺に対して、メンマは柔らかめの設定で、三つ葉がシャキシャキ感と「和風」な雰囲気を盛り上げます。温泉卵も、フルフルの白身がヘビーな油層と軽快なスープを上手くつないだ上で、黄身の甘みで「ラビット・パンチ」を繰り出してくるという………いや、実によく考えられた構成。
―――総じて言えば、非常によく「計算」された一品。「三丁目夕日」がウケるプチ「レトロブーム」をさりげなくキャッチしつつ、いまだに「動物濃厚系」がウケるマーケットに対して、敢えて「魚介中心」で差別化し、麺と油で「イマ風」も意識。コンセプト・メーキングからして、いかにも「マーケティング」を知る人物の計算でしょうが……その「計算高さ」がむしろ鼻につきますな。ま、ちょっと辛口になりましたが、よく練られた「計算」であることは確かで、実際なかなか美味い。この「頭の良さ」なら、現状の「計算違い」もすぐ修正してくるでしょう。近々、再訪は必至ですな。