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「油そば・大・葱・脂生卵・蝦脂・ほぐし豚(大蒜・FG・辣油)」@麺屋HEROの写真桜台時代を含めて、ノーマルの油そば初体験。
以前こちらで冷やし油そばはいただいたことがあり、それも非常に美味く驚いたが、やはりこれは熱いやつで香りと味の広がりを楽しむのが正解ではないかと、少し寒くなるのを待ち、満を持して来てみた。

そして、無茶美味いじゃないですか!!! これ、二郎系汁なしとしては最高峰のひとつの出来だと確信。

二郎は関内を嚆矢として、基本的に「汁なし」という名称で提供するのが基本。「油そば」の名称は、私が知る限りでは桜台とその派生であるこちらだけ(他に合ったら教えてください)。

二郎系の「汁なし」の定義は決して一定ではないが、関内の元祖を基準に考えると、「汁なし」だけど油とカエシのみではなく少量のスープも入れて味のバランスをとっていることが多い。そしてトッピングには、通常のトッピングに加えて、葱・生卵・ニラキムチ・蝦油・高菜など、多彩で個性的なトッピングの数々を加えて、その華やかな味の広がりを楽しめるところも魅力である。

一方「油そば」も、定義が定まっているわけではないが、その発祥の店、国立の「三幸」などのものを考えると、シンプル極まりないものである。一橋生が飲んだ〆に食べる麺ということで、植物油にカエシを絡めトッピングは葱とメンマくらい、とにかくミニマルな構成をちゅるんと食べるもので(とはいえ、飲んだ〆にこんな油っこいものを食べられるのは大学生ならではではあるが)、決して作るものそれほど難しいものとは思えないが、そのシンプルさの完成度が高いので、ついまた食べたくなってしまう魅力がある。珍々亭も味のつくりとしては同じようなコンセプト。そしておそらく桜台系の「油そば」が一番参照していると推察されるのが今はなき「べんてん」の油そばだ。こちらの見た目のシンプルさは他の追随を許さない印象的なもので、なんせ1kgの麵が入る巨大な丼に麺と生卵しかない。しかしその実、その下に、漆黒の油とカエシの絶妙な配合のタレとざく切りチャーシューがゴロゴロと。そしてその味わいたるもの、ぬらぬらずるずる、麻薬的にエロチックな味わいであった。

と、前置きが長くなってしまったが、HEROの「油そば」は二郎系にして、関内派生の「汁なし」とはやや違う路線の「べんてん<油そば>インスパイヤ」とでも言えるようなものだと思う(桜台のご店主にじかに聞いたわけではないので真偽は保証できないが)。そして、今回やっとその桜台由来のHEROの「油そば」を食べたが、その完成度、というか麻薬的な中毒性にやられた! シンプルなのに深い。おそらくスープの助けにはほとんど頼っていないと思われるが、油ダレを纏った麺はぬらぬらずるずる、もう無我夢中で啜らされてしまう、魔性の味わいだ。トッピングも、潔く、フライドガーリックとニンニクのみ。ルックス的にはなんとも地味だが、それらが、水面下に隠された和えダレのダークで深遠な味わい、ゴロゴロチャーシューの存在感と交わると、魅惑の味の化学反応を起こす。

しかも面白いのが、やはり二郎系の汁なしでもあるだけあって、このミニマルな構成に、有料だが意外と加えられるトッピングが多い点。ベースのタレには辣油を足して刺激のアレンジができる。葱を載せれば、ぬらぬらギトギトな油まみれ麺を爽やかにリフレッシュ。豚脂と溶き卵で味わいのエロさをさらにブースト。蝦油は甲殻類特有のスパイシーな香りをプラス。ほぐし豚は通常のブロック豚の倍くらい濃い味付けで、これを溶き卵にからめて麵とすすれば至高のしょっぱ豚麺に。さらにさらに、販売機横の葱用調味油や白だし、粉唐辛子なんかを加えたりで、なんだかんだで結局のところ、実際やり方によってはそうとう多彩なトッピングを楽しめるのだ。そのたび、味わいが華やかに七変化して、これは楽しい! そして〆は、麺を二啜りほど残して、お酢をちゅっとかけてフィニッシュ。無上の悦楽、比類なき満足。こちらは大で600gとのことだが、まったく量を気にする暇もなく、気が付けば丼が空になっていた。いや、もっと食べたいよ!

ということで、HEROの油そば、とにかく堪能しました。元祖としての関内、異端者野猿髑髏、優等生のまさきと並んで、「油そば」なHEROを、二郎系汁なし四天王と個人的に認定したい。いや、美味かった!

しかし、三谷氏、こちらに移ってなんとも仏様のように穏やかになられたなあ。退店時に「無茶苦茶美味しかったです!」と挨拶すると、満面の笑みで「ありがとうございます~」。また来ますよ。

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