なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

たぶん約1年近くぶりに木場の地に降り立った。
目指すはもちろん、名店「吉左右」。
ずーっと心に期しながら、なかなか再会を果たせていなかったのだが、
地元YMKさんのレビューを見て、やっぱ行かにゃっ!と一念発起し、
GW明けた土曜のシャッター待ちを狙って参上つかまつった次第。

1時間チョイ前に着けば、とりあえず待ちイスは確保できるだろうと
思っていたのだが、10:20到着で予選9番手・・・。
なんとか開店同時での入店権利は確保したものの、
初夏の日差しに照らされての立ちんぼを余儀なくされる。
ただ多分、少なくとも土曜日ならこのパターンが待ち時間最短コースかと。

早くも麗しの君はシャッターを開けて、かいがいしく開店前の入念なお掃除。
一通り掃除の終わったタイミングで、
「一度シャッターを閉めさせていただきます。お暑い中申し訳ありませんが、しばらくお待ち下さい。」
と後続3名追加となった12名の待ち客にうやうやしくご挨拶。
あわせて、並ぶ際の諸注意と店頭に置かれた傘は日傘にしてお使いくださいと。

なにか丁寧さに磨きがかかったというか・・・ちょっと心配になってしまうくらいの接客ぶり。

1時間余りの行列・・・開店直前には40人以上の長蛇状態に。
なんかカメラぶら下げた外人さんとかもいるし・・・ガイドブックにでも載ったのかな?

当日はそんなに特別、マナーの悪い人がいたわけではなかったが、
さすがにこの大人数の行列となると、近所迷惑っていうのも相当なものなんだろうなぁ・・・と。
それでも同じ場所で変わらず店を営んでいけているのは、ご主人と奥さまの人柄あってこそかと。

シャッターが開き、いよいよ入店。
この日は第2組だったため、着席してからのオーダー確認。
久々ならやはり・・・と迷うことなく味玉つけめん(大)をお願いする。

カウンターから店内を見回す・・・「一生懸命」の額が以前と同じく入口近くに。
その他もほとんど前回訪問時とほとんど何も変わっていない・・・あいかわらずのいい雰囲気。
厨房内のHOSHIZAKIやダクトパネルは、昨日Openした店のように銀色に光り輝いている。

吉左右ほどの一品を出せるお店であれば、多少店内のメンテが行き届かなくとも、
客足にさしたる影響が出るわけではないはずなのに・・・。


そして久々のご対麺。
なにか懐かしさすらこみ上げる。
一口すすっただけで、変わることのないハイクオリティが口内に拡がった。

もはやその味について語っても、繰り返しとなるばかり。
一つ気づいたとしたら、短冊切りのチャーシューが肉ほぐしのように細かくなって、
その味が若干濃くなったかな・・・と感じたくらい。
これにしても単に構成要素の一つがアレンジされただけで、
全体の醸す印象にはさして影響なし。

たぶんその他の細かい点についても、未だに試行錯誤の連続は繰り返されているのであろうが、
提供されたその一品はやはり、比類無き味の円みを湛えた渾身の作品であった。

とにかく味に継ぎ目がないことが、「麺屋吉左右」の凄味であると私は感じる。
もちろんいろいろな素材を絶妙にブレンドした結果であることは間違いないのだが、
バランスがどうこう・・・という世界を飛び越えたソリッドな旨さにいつも貫かれてしまうのである。

この味を表現しようとすれば、「洗練された」とか「清冽な」のようなフレーズが浮かんでくるものの、
いくら形容詞を並べ立てようと、どうもしっくりこないというか、表現しきれないな・・・という感覚を
かねがね持っていたのだが、それは本来であれば味の要素ではないはずの「一生懸命」が、
吉左右の味を形づくる大事なエッセンスとして加えられているからなのではないか・・・と
この期に及んで気がついた。

厳密に言えば、ここの味は個人的にドンピシャのツボにハマっている訳ではない。
好みからすると、もう少しヤンチャにどこか角を立てて暴れて欲しいカンジもする。
ただそれなら、なぜ家から離れたこの店に1時間以上の行列も厭わずに再訪してしまうのか?

作り手も人間、食べる客も人間。
カウンターを挟んで織りなされるこの両者のシンクロが、その味を形づくる基盤になるという
唯一無二の麺がここにある!とまで書くのは、耽美的過ぎるだろうか?


食べている途中に、予選ポールポジションを獲得していた男性がお勘定に立った。
レジでお金を渡すときに奥さまへ「どうしても食べてみたくて初めてきたけど、
1時間半以上並んだ甲斐があった。本当においしかった、感動したよ!」と、絶賛の嵐。
そう言われて本当に嬉しそうな顔して、深々と頭下げてお礼する奥さま・・・。


そうなんだよね。
おっしゃる通り、このお店には何度来ても感動に近い感覚がある。

もちろん感性は人それぞれ。
たかだかラーメン一杯で何を大げさな・・・という気持ちも当然わかる。

ま、そんな大げさに感動できる自分が結構好きだったりするし^^
そんなお店に出会えた幸運には、まったくもって感謝するばかりである。


2009.5.20 99点・・・自己キャリアハイ更新ということで。

投稿 | コメント (5) | このお店へのレビュー: 4件

コメント

ども~♪
毎度です~♪

ありゃりゃ、99点逝きましたかぁ~
更新!オメデトウゴザイマス!

相変わらずの文才、2度ほど、繰り返して読んだほどです。
ビシビシと伝わってくる、大満足の一杯!
なによりでしたぁ。

YMK | 2009年5月20日 11:43

お初になります。
出だしの文面が気になり読み入りました。
素晴らしいレポ内容・・・素直に感動しました。
GW明けこちらの店を初トライしたのですが
こちら様のコメントを読みまた行きたくなりました。
私はあえて辛口採点(88点)でしたが
確かに全体的には大変高印象の店でした。

とにかく・・・
こちらのコメントを読んで次回の再トライが楽しみになりました。
私をそうさせる、コメント‘力’凄いと思いますわ。
これからも各店のレポ宜しくお願いします。
楽しみに読ませて頂きます。

レスポンス⑦ | 2009年5月20日 15:52

こんにちは。
このレポには参りました。感動しました。
ぜんましさんともあろう方が表現しきれなかったものの正体は、「一生懸命」だったんですね。
「一生懸命」は、味になると思いますよ。
紫外線と同じで目には見えないけど確実に存在しているもの、味の構成要素になりうると思います。
逆に、いくら味が良くても魂の入っていないラーメンはグッと来ません。
魂とは何かというと『カウンターを挟んで織りなされるこの両者のシンクロ』から生まれるのだと思います。
味わうものは、色々ありますよね。

Eスト | 2009年5月20日 17:02

禅魔師様

こんばんわ^^

会長、ワタシも感動しましたw

>作り手も人間、食べる客も人間。
らーめんを介して両者が共鳴するような
そんな稀有な一杯だというのが伝わってきましたよ。

らーめんとは何と素敵な食べ物なんでしょう。
らーめんが好きで良かった!
なんて思うのは、ワタシもいささか耽美的に過ぎるでしょうか?^^

これからもドンドン、レビューお願いしますよ~。
美味しいレビュー、ごちそーさまでした^^

フリーダム | 2009年5月20日 22:05

再コメント・・・
禅魔師師匠(勝手に呼ばせて頂きます)

こちらの店のコメントでは無いのですが・・・
師匠の‘らーめん陸’のレポを読ませていただき
本日初トライしに行ってきました。
早速、簡単にレポしました。
師匠に比べレベル低いレポですが暇な時にでもチェック下さい。
宜しくどうぞ。
追伸・・・
マイページ内のコメント恐縮いたします。

レスポンス⑦ | 2009年5月23日 00:11