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平日 曇天 11:25 先待ち1名 後客2名〝ニューオープン 探検記〟深夜ドラマも終わり、少し落ち着きを取り戻してきた上野のサウナで朝を迎えた。昨夜の食事処での晩酌中に見つけた新店めぐりの為に、10時にチェックアウトすると目の前の上野駅に向かう。常磐線の快速から松戸で各停に乗り継ぐと、上野を出発してから40分程で最寄りの南柏駅に着いた。西口を出てすぐ右手にある「出逢いの街 にしぐち通り」と書かれたアーチをくぐって歩いて行くと、3分くらいで開店祝いの並んだ店先を見つけた。駅からも近く、辺りには飲食店が多いエリアでの移転オープンのようだ。11時半オープンの少し前に現着となったが、すでに1名の待ち客がいた。しかし整列順がある感じではないので近くにいながら定刻を待った。店の外観は赤と黄色を配した独特の看板が印象的で、すでに掛けられている暖簾も同じデザインだ。それは子供の頃に見た〝人造人間キカイダー〟の左半身を思わせる。そんな昔を懐かしんでいると、定刻よりも1分ほど早くオープンとなり暖簾をくぐった。店内に入ると入口右手に設置された券売機の中から味玉入りの標題を選び、食券を手にしてカウンターに腰を下ろした。配膳担当の女性スタッフさんに食券を手渡すと、すぐさま店内観察を始める。カウンターの目の前には歴史を感じる昔ながらの赤のれんが飾られているが、移転前に使われていたものだろうか。現在使われている物は、北海道の風習である製麺所から寄贈された暖簾なので、昔からの取引がある信頼の証だろう。この時になってようやく、新松戸に同店名のラーメン店があった事を思い出した。しかしこちらは柏市内からの移転となっているので関係性は定かではないが、複数の飾られた暖簾たちが関連を意味している気がした。その他には柏レイソルのチームタオルが飾られてあったりと、地元愛も感じさせる。そんなカウンターだけの店内を、本日は揃いのピンク色のTシャツ姿の二人で回している。調理場が奥まっているので調理工程は見られないが、左利きの店主さんから繰り出される旭川ラーメンに期待が高まる。もしかしたら新松戸のお弟子さんなのだろうかと思いながら待っていると、着席して8分で我が杯が到着した。その姿は木製の角盆に乗せられた瑠璃色の多用丼は、北海道ならではのスープの熱を逃がさないように厚手の器を使われている。そんな器の中で、イメージしていた旭川醤油ラーメンよりも濃厚そうな表情を浮かべていた。Wスープだとは想像していたが、見た目からは動物系が特出しているように感じる景色だった。そんな予想を覆す姿に、新たなラーメンとの出会いを求めてレンゲを手にした。まずは半濁した丁子染色のスープをひとくち。これも北海道発祥のラーメンらしく、液面には厚みのあるラードが張り巡らされている。一見すると油っぽく感じるスープにレンゲを沈めてみると、見た目同様の豚骨由来の香りが湯気とともに立ち昇ってきた。レンゲの中に注がれたスープにも多くのラードが入っているので、強く息を吹きかけて表面の油分を飛ばしてからレンゲを口に当てた。かなり高温のスープが唇に触れると、そこからは吹き飛ばしたはずの油膜が口内に張り付いた。その中には豚骨特有のクセがあり、不自然な旨味による甘さを強く感じた。いい意味で野暮ったさがあるスープだが、旨味の底上げをダイレクトに感じてしまい残念なスタートとなった。Wスープの相方であるはずの魚介出汁は、豚骨スープの主張が強いので影に隠れてしまっていた。卓上には味が濃いと感じたら割りスープがあると書かれてあったが、醤油ダレに関してはベストな塩梅だったと思う。それだけに、余計な旨味の演出が悔やまれた。早々にスープから麺へと気持ちを切り替えてレンゲを箸に持ち替えた。割りスープの他にも客目線で対応されていると感じる点があったのが麺の茹で加減で、基本は硬めに仕上げてあると明記してあった。柔らかめにも対応可能な案内もしてあったので、ある程度の硬さを承知して麺を持ち上げてみた。箸先には 20センチほどに切り出しされた、黄色みのある中細ちぢれ麺が現れた。それを見ただけで北海道産の麺を感じさせる雰囲気があり、箸先の重みには加水率の高さを思わせる。そんな北海道から空輸された店主さんこだわりの麺を一気にすすり上げると、思ったよりも硬さのない程よい口当たりで滑り込んできた。ちぢれのリズムが心地良く唇を通過すると、適度なハリを感じさせながら口の中を跳ね回る。そんな麺を抑え込むように噛みつぶすと、小麦の甘みが生まれてくる。具材のチャーシューには豚バラの半巻き煮豚が盛り付けてあったが、薄味仕立ては良いのだが豚肉の品質からか獣臭さが出てしまっていた。追加した味玉には黄身の小さな卵が使われていたが、白身の範囲が大きいので旨みの強い白身の弾力を楽しめた。今までは〝味玉の真髄は黄身にあり〟と思っていたが、白身にも味わいがある事を教えられた味玉だった。細メンマは薄味で仕込まれていて、柔らかすぎず硬すぎずの歯応えが程よいアクセント役を演じてくれた。薬味の白ネギの笹切りからは、シャキッとした歯触りと粗々しさを残した辛味が感じられた。それに引き換え青み役のカイワレには特筆すべき点を見出せなかったので、やはり旭川ラーメンには不釣り合いな薬味に思えた。中盤からも麺は美味しく食べ進めたが、スープには手を付けられずにレンゲを置いてしまった。都内では個人店の旭川ラーメンを食べられる店が少ないので楽しみにしていたが、過剰演出が個人的には合わなかった一杯となりました。
〝ニューオープン 探検記〟
深夜ドラマも終わり、少し落ち着きを取り戻してきた上野のサウナで朝を迎えた。昨夜の食事処での晩酌中に見つけた新店めぐりの為に、10時にチェックアウトすると目の前の上野駅に向かう。
常磐線の快速から松戸で各停に乗り継ぐと、上野を出発してから40分程で最寄りの南柏駅に着いた。西口を出てすぐ右手にある「出逢いの街 にしぐち通り」と書かれたアーチをくぐって歩いて行くと、3分くらいで開店祝いの並んだ店先を見つけた。駅からも近く、辺りには飲食店が多いエリアでの移転オープンのようだ。
11時半オープンの少し前に現着となったが、すでに1名の待ち客がいた。しかし整列順がある感じではないので近くにいながら定刻を待った。店の外観は赤と黄色を配した独特の看板が印象的で、すでに掛けられている暖簾も同じデザインだ。それは子供の頃に見た〝人造人間キカイダー〟の左半身を思わせる。
そんな昔を懐かしんでいると、定刻よりも1分ほど早くオープンとなり暖簾をくぐった。店内に入ると入口右手に設置された券売機の中から味玉入りの標題を選び、食券を手にしてカウンターに腰を下ろした。
配膳担当の女性スタッフさんに食券を手渡すと、すぐさま店内観察を始める。カウンターの目の前には歴史を感じる昔ながらの赤のれんが飾られているが、移転前に使われていたものだろうか。現在使われている物は、北海道の風習である製麺所から寄贈された暖簾なので、昔からの取引がある信頼の証だろう。
この時になってようやく、新松戸に同店名のラーメン店があった事を思い出した。しかしこちらは柏市内からの移転となっているので関係性は定かではないが、複数の飾られた暖簾たちが関連を意味している気がした。その他には柏レイソルのチームタオルが飾られてあったりと、地元愛も感じさせる。そんなカウンターだけの店内を、本日は揃いのピンク色のTシャツ姿の二人で回している。調理場が奥まっているので調理工程は見られないが、左利きの店主さんから繰り出される旭川ラーメンに期待が高まる。もしかしたら新松戸のお弟子さんなのだろうかと思いながら待っていると、着席して8分で我が杯が到着した。
その姿は木製の角盆に乗せられた瑠璃色の多用丼は、北海道ならではのスープの熱を逃がさないように厚手の器を使われている。そんな器の中で、イメージしていた旭川醤油ラーメンよりも濃厚そうな表情を浮かべていた。Wスープだとは想像していたが、見た目からは動物系が特出しているように感じる景色だった。そんな予想を覆す姿に、新たなラーメンとの出会いを求めてレンゲを手にした。
まずは半濁した丁子染色のスープをひとくち。これも北海道発祥のラーメンらしく、液面には厚みのあるラードが張り巡らされている。一見すると油っぽく感じるスープにレンゲを沈めてみると、見た目同様の豚骨由来の香りが湯気とともに立ち昇ってきた。レンゲの中に注がれたスープにも多くのラードが入っているので、強く息を吹きかけて表面の油分を飛ばしてからレンゲを口に当てた。かなり高温のスープが唇に触れると、そこからは吹き飛ばしたはずの油膜が口内に張り付いた。その中には豚骨特有のクセがあり、不自然な旨味による甘さを強く感じた。いい意味で野暮ったさがあるスープだが、旨味の底上げをダイレクトに感じてしまい残念なスタートとなった。Wスープの相方であるはずの魚介出汁は、豚骨スープの主張が強いので影に隠れてしまっていた。卓上には味が濃いと感じたら割りスープがあると書かれてあったが、醤油ダレに関してはベストな塩梅だったと思う。それだけに、余計な旨味の演出が悔やまれた。早々にスープから麺へと気持ちを切り替えてレンゲを箸に持ち替えた。
割りスープの他にも客目線で対応されていると感じる点があったのが麺の茹で加減で、基本は硬めに仕上げてあると明記してあった。柔らかめにも対応可能な案内もしてあったので、ある程度の硬さを承知して麺を持ち上げてみた。箸先には 20センチほどに切り出しされた、黄色みのある中細ちぢれ麺が現れた。それを見ただけで北海道産の麺を感じさせる雰囲気があり、箸先の重みには加水率の高さを思わせる。そんな北海道から空輸された店主さんこだわりの麺を一気にすすり上げると、思ったよりも硬さのない程よい口当たりで滑り込んできた。ちぢれのリズムが心地良く唇を通過すると、適度なハリを感じさせながら口の中を跳ね回る。そんな麺を抑え込むように噛みつぶすと、小麦の甘みが生まれてくる。
具材のチャーシューには豚バラの半巻き煮豚が盛り付けてあったが、薄味仕立ては良いのだが豚肉の品質からか獣臭さが出てしまっていた。
追加した味玉には黄身の小さな卵が使われていたが、白身の範囲が大きいので旨みの強い白身の弾力を楽しめた。今までは〝味玉の真髄は黄身にあり〟と思っていたが、白身にも味わいがある事を教えられた味玉だった。
細メンマは薄味で仕込まれていて、柔らかすぎず硬すぎずの歯応えが程よいアクセント役を演じてくれた。
薬味の白ネギの笹切りからは、シャキッとした歯触りと粗々しさを残した辛味が感じられた。それに引き換え青み役のカイワレには特筆すべき点を見出せなかったので、やはり旭川ラーメンには不釣り合いな薬味に思えた。
中盤からも麺は美味しく食べ進めたが、スープには手を付けられずにレンゲを置いてしまった。都内では個人店の旭川ラーメンを食べられる店が少ないので楽しみにしていたが、過剰演出が個人的には合わなかった一杯となりました。