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「浦安ラーメン ¥1150」@浦安 幸来の写真日曜日 晴天 11:30 先客3名 後客1名

〝ニューオープン 探検記〟

実は先月からオープンの情報は知っていたのだが七月中を長期にわたりオープン価格にて営業されていたので、贔屓目になってはいけないと思い通常営業開始を待っていた新店なのだ。そこで今週は新店めぐりを楽しんでいる最中なのだが、本日は東京メトロ東西線沿線に相次いでいる新店ラッシュに目をつけて連食計画を立てたのだ。

自宅からではアクセスの悪い浦安なので、昨晩から船橋駅前のサウナに前乗りしていたのだ。こちらは千葉遠征の拠点として大活躍してくれている宿泊施設なのだが、明るく広々としたサウナと水風呂が気持ち良いのがお気に入りの理由だ。露天風呂がないので外気浴ができないのが残念だが、サウナ後の食事処での生ビールの味は格別だ。つまみは定番の牛ハラミの鉄板焼きで始まり、健康の事を少しばかり考慮して冷奴と納豆で〆る。もちろんラーメンもあるのだが、自身の貫く〝ラ道〟と〝サ道〟を混同してはならないと自分を戒める。しかし生ビールだけは戒められずに、片手では足りないくらいに呑んだくれてしまった。しかし、この食事処のおかげで怖いイメージの船橋のネオン街に出向かずに済んでいるので助かっているのも事実だ。

そんなこんなで〝キャ道〟を避けられたので今朝も快調に目覚め、朝サウナで〝ととのう〟と計画通りに新店めぐりへと出発した。船橋駅から西船橋で東西線に乗り換えるのだが、思えば目的地よりも遠い場所に前泊していたようだ。東西線で都内に戻るようにして最寄りの浦安駅に着いた。そこからは東口を出て歩いて5分ほどで、大通り沿いにあるコチラの洒落た外観が見えてきた。

11時前に店頭に着くと11時開店と思っていたのだが30分遅い開店時間に変更となっていた。店先には直射日光を遮るものが何もなく40分も並んで待ってはいられずに一度は店先を離れ、通りの反対側にあるコンビニで水分補給をしながら待っていた。定刻の5分前に店先には戻ると三人の並びが出来ていて、それに続いて待っていると少しだけ早くオープンとなった。店頭には新メニュー「かけそば 800円」の立て看板が出ていたが、低価格帯のメニューも登場したようだ。

真っ白な暖簾をくぐり店内に入ると券売機は設置されていないので、好きなカウンターに座り卓上メニューから本日のお題を品定めする。オープン記念では600円で提供されていたイチオシの「浦安ラーメン」だったが、本日は通常料金に戻っている。かなり高額メニューとなっているが価格設定やコスパは採点には含まない方針なので純粋にラーメンに向き合おうと決めて、ホールスタッフさんに注文を告げた。

RDBのお店情報や店頭のメニュー写真を見る限りでは、高額にも引けを取らない立派な装いに見えたので期待をふくらましながら店内を見渡してみる。白木風のカウンターとテーブル席が多くある広い店内が視覚を圧倒し、店内に漂っている出汁の香りが嗅覚を刺激する。そんな良い香りを放っている調理場も広めにレイアウトされているが、店主さんが一人で調理を担うには導線が大変そうである。本日は〝浦安魂〟とバックプリントされた揃いのユニフォーム姿の三人体制で回していて、それぞれが持ち場の仕事を全うしている。そんな三人の連携を眺めていると、着席して6分ほどで我が杯が黒塗り盆に乗せられて到着した。

その姿を見た瞬間に、高まっていた期待が音を立てて崩れていった。それは白磁の切立丼の中で、職人魂を感じられない粗雑な盛り付け姿を見せていた。写真を見ると食べかけと思われるかもしれないが、これが提供直後の姿なのだから驚いた。具材の中心とも言えるハマグリは液面下に沈んでしまい存在が見えず、店の〝ウリ〟とも言えるハマグリの扱い方に第一印象が悪くなってしまった。しかし見た目も評価の対象外としているので、気持ちを仕切り直してレンゲを手にした。

まずは路考茶色のスープをひとくち。ほとんど油を使わない日本料理のように極力油分を抑えたスープと思われる液面には、非常に薄い油膜が張っているだけだ。これを見ただけでもスープと言うよりは和出汁に近い印象を受けるが、和出汁と言っても澄みきった鰹の一番出汁と明らかに違うのはハマグリ由来の濁りがスープの中に見られる点だ。その濁りこそがコハク酸の旨みの結晶と思われ、レンゲを口元に近づけてみた。次第に香りも寄ってくるが、主体となっているのは馴染みのある鰹節の心地良い香りだった。香りだけで安心感が湧いてきて脳波が落ち着いたところでスープを口に含んでみると、思わぬ熱さに驚いた。日本料理店でハマグリのお吸い物を飲むと必ず低めの温度で仕立ててあるが、こちらはラーメンのスープだけに熱々に仕上げてある。丁寧に丼を専用の湯煎器で温めてあるのもあって、かなりの高温が唇に伝わってきた。それでもしっかりとハマグリの旨みを感じるのは、かなりのエキスが含まれているからだろう。土台には鰹節などの旨みも感じるが、初動では余計に感じてしまう香りがあった。それは薬味の三つ葉の香りで葉先だけでなく茎の部分も大量に刻まれて添えてあるので、スープに香りが溶け込んでしまっていた。それが少しの香りならば清涼感のアクセントになるが、こうも大量だと主役が何か分からなくなってしまう。慌てて半分以上の三つ葉をレンゲに避けたが、時すでに遅しでスープに移った香りは元には戻らなかった。きっと基本のスープは魚介の香りに満ちた素晴らしい味わいなのだろうなと、過剰な薬味の存在を恨みながらレンゲを箸に持ち替えた。

ラーメン店には珍しい箸袋に収められた割り箸で自家製麺を持ち上げてみると、麺上げまで80秒程の自家製中細ストレート麺が現れた。店内の奥にはガラス張りの製麺室が設けてあり、室内には豊製作所の製麺機 せと号が設置されている。毎日その製麺機で打たれたと思われる自家製麺は箸先からも感じるハリの強さがあり、いかにも食べ応えのありそうな麺質に見える。たまらず一気にすすり上げると切刃のエッジが鮮明に残る茹で加減なので、唇にシャープな印象を残して滑り込んでくる。細身ながらもコシもあり、噛めば奥歯を押し返すような弾力も持ち合わせている。そこに歯切れの良さが加わると咀嚼の楽しみが止まらない良麺だ。スープの塩気も手伝って、小麦の甘みがより引き立ってくる。麺類も女性と同じで細身ながらもメリハリのあるタイプが好きなので、この麺を食べただけでも前泊した甲斐があると心から思えた。

続いて具材を楽しんでみると、房総産の海の幸や山の幸を使われてあると書き記されているように盛りだくさんの具材が入っている。初見の盛り付けの寂しさのあったハマグリは本物の地ハマを使われていて、最近よくあるホンビノス貝をハマグリと名乗っている店とは大違いだ。この地ハマを使えば価格が上がって当然の食材である。そのハマグリの火入れ加減もエキスは十分に引き出しながらも、貝の身としての食感を残した絶妙のバランスだと思う。よりハマグリの身をレアに仕上げるとエキスが抽出されずに残ってしまうので、出汁としても具材としても最適なハマグリが素晴らしかった。

魚介の具材のもう一つには焼き鯛を使われているようなのだが今回私が食べたのは、とても鯛とは思えない具材だった。厨房内に置かれたラーメン店には珍しいサラマンダーで焼き上げられたと思われる魚の切り身は、身質や香りからしても鯛ではなく銀ダラの漬け焼きのようだった。本音を言えば銀ダラでもなく、代用品として用いられる外国遠洋産のメルローやシルバーとしか思えなかった。しかし浦安を含む房総産にこだわっているので、房州沖の天然真鯛なのだと信じたい。

海の幸としてもワカメも磯らしさをアピールしているが、塩蔵ワカメでは歯応えがなく残念だった。来春の生ワカメのシーズンが来た時には、価格が上がったとしても旬の生ワカメの入ったラーメンを食べてみたいものだ。

ワカメは残念だったが大判で添えてある海苔の品質には驚いた。もちろん地場産の三番瀬海苔だと思うが見た目も黒々として磯の香りも口溶けも良い海苔は、かなりの高級海苔と思えた。

初期値で半個入りの味玉は軽やかな熟成ながらも旨みを含んでおり、卵本来の質も良いが調理技術の高さで引き出された旨みに感じた。

十字の四つ切りで添えられたシイタケも自然な旨みに富んでおり、噛めば滋味にあふれる味わいを放っていた。

薬味は白ネギと三つ葉と山椒の木の芽が和テイストをアピールするが、やはり三つ葉が大量過ぎたので白ネギや木の芽の香りは鳴りを潜めてしまっていた。

序盤から高めの塩分に苦戦しながらも自家製麺の素晴らしさに引っ張られて、麺と具材は完食したがスープを飲み干すことは出来なかった。

思い返すと店先の立て看板にあった新メニューとして登場していた「かけそば 800円」の三つ葉抜きだったとしたら、採点も10点以上は軽く違っていたとメニューチョイスを悔やんだ。和風出汁と自家製麺の組み合わせが老いた胃袋にも受け入れやすく、毎日でも食べられるのではと感じた一杯でした。

投稿 | コメント (2) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

先程、あの試合をみたので言わんとする事がよくわかります!
「細身ながらもメリハリのあるタイプが好き」...私も好きですw
ダンプ松本やBeautyペアのいる女子プロを色目で興奮したのは彼女だけかもしれません。

こちら新店舗ですが値段が強めですね。「かけそば」という名称でこの値段は少し力を落としました。
もう少し頭使って商品名を考えれば商品価値は上がってくるかと思います。
蛤の旨みの温度調整もギリギリの低温度だと思います。
ビジュアルの乱雑さも然り、薬味の三つ葉も食べる人の気持ちになればわかることかと思います。
出汁をとった蛤を、味のない具材を使わないはずですが、
ワタシ的にはホンビノスも蛤も味の違いがわかりませんが、他店でホンビノスと堂々と告知してるのも何故か違うなと思うわけです。
これから始められるお店なので伸びしろがたくさんあると思うわけです。

虚無 Becky! | 2019年8月20日 02:21

レビューをまたいでの全女トークをしているのは私たちだけでしょうね。当時はマッハ文朱さんが美人ともてはやされてた時代ですからミミさんの色気には卒倒した記憶が私にもあります。クラッシュギャルズ全盛の頃の立野記代も可愛かったですね。

のらのら | 2019年8月20日 10:05