レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 晴天 11:00 待ちなし 後客3名〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー〟今週は地方で名を馳せた人気店の東京進出店をめぐる一週間を過ごそうと決めた。昨今の地方店の東京進出ブームの中、今年に入ってのビッグニュースと言えば、松戸の雄である「とみ田」の東京初出店ではないだろうか。札幌の老舗人気店「すみれ」の関東進出も東京初出店ではないにしろ大きな話題を呼んだ。昨年で言えば、京都の「第一旭」や埼玉の「よしかわ」などの出店のニュースも衝撃だった。そんなブームをムーブに変えるべく、未だ知らない東京進出組への初訪問を計画する。そこで本日の白羽の矢を立てたのは、滋賀県から参戦のコチラだ。RDBのお店情報によると昨年オープンしたようで、メニューが豊富すぎるのが不安ではあるが(味ブレの心配への先入観等)突撃してみる事にした。場所は面影橋の有名人気店の向かい辺りのようなので分かりやすそうだ。自宅からは副都心線で15分ほどで西早稲田駅に着く。そこからは歩いて向かおうと午前10時半に家を出た。予定通りに11時開店に間に合い店先に着いた。定刻の3分前だがシャッターはクローズ。店頭の写真入りメニューから品定めしながら待つ事にする。メニューが豊富すぎて迷ってしまうが、写真があると随分と分かりやすい。どれが基本メニューなのかは判断できないが、屋号の掲げたメニューにしようと決めた。定刻になると大きな白提灯に灯りがついたがシャッターは上がらない。2分ほどのラグがあってからオープンとなった。店内の券売機で味玉付きのお題を発券しカウンターから店内を見渡す。カウンターと小さなテーブル席の店内を本日は二人体制で仕切っている。カウンターの壁などにもメニューが分かりやすいように各所に貼ってある。そのPOPへの力の入れようが東京進出への強い思いを表している。BGMに流れるミスチルを聴くと大阪の「人類みな麺類」での大行列を思い出しながら待っていると、着席して5分の第1ロットにて我が杯が到着した。その姿は屋号の入ったオリジナル切立丼の中で特製盛りのような豪華な景色を見せている。それでも決して派手さはなく、丁寧な盛付けがノーブルな雰囲気を醸し出している。予想外の美しさに見とれてしまう程だった。まずはスープをひとくち。目の前に置かれた瞬間から鶏清湯のような香りが届いてる。カウンターの高台から器を下ろすと風味はより強くなった。この時点では地醤油屋を打ち出したラーメンなのに醤油の香りは立っていない。イメージと違ったスープにレンゲを落とすと、破れた油膜の隙間からフレッシュな醤油の香りが上がってきた。ようやく嗅覚と脳内のイメージが一致した所で口に含んでみと、再び脳内がバグった。香りは鶏と醤油が占めているが、味覚は魚介出汁だ。香りと味が符合しないスープに戸惑いながら、もうひとくち飲んでみる。先ほどよりも香味油を多くすくったレンゲからは、魚介系ではない動物系のコクが口の中に入ってきた。三たび混乱してしまう所だったが、何となく仕組みが分かった。スープ自体はカエシの醤油ダレを利かせた魚介系で、香味油には鶏油と豚背脂が使われた二層式スープのようだ。なので香味油がレンゲからこぼれたひとくち目には動物系のコクを感じず魚介出汁だけが際立ったのだろう。脳が正常に戻り落ち着いて味わってみると、下地のスープには昆布の旨みや貝由来の風味も感じられる。だが残念なことにかなりの不自然な旨味成分も感じてしまった。せっかくの地醤油の天然アミノ酸を打ち消してしまうような非天然の旨味が不必要に思えた。スープを諦めて麺をいただく。麺上げまで130秒のストレート麺は細麺ならではの軽やかな麺質が特徴的。柔らかめの茹で加減もあり、スープの中で絡み合っている。箸でスープの中を泳がせるようにして持ち上げて啜らなくていけないのが残念。そんな麺を慎重にほどきながら食べてみると見た目通りの柔らかな口当たりだ。ハリやコシを重んじないタイプの麺は、しなやかではあるが物足りなさもある。好みの問題だが、この細麺を2分以上も茹でては力強さはなくて当然かと。食べやすくはあるが、小麦の香りや甘み、グルテンの弾力もない麺は私の好みとは違っていた。具材の豚肩ロースのレアチャーシューはデフォルトでも三枚の入っている。薄切りではあるが、まさに大盤振る舞いだ。到着時にはスープの中に沈んでいたので、どれほどのレア感かは判断できないが微かなロゼ色を発していた。スープの香りを活かすような薄味だが、赤身の旨みを引き出している。スープ加熱された肉々しい食感も醍醐味のひとつだ。そのチャーシューと大量に添えられた青ネギの荒々しい香りと食感との共演は大変うまかった。追加の味玉はおとなしすぎる仕上がり。好みの熟成感は全く無かったが、卵本来の質の良さを楽しむタイプなのだろう。下茹での半熟加減は申し分なかった。穂先メンマは茎根の部分だけがとても硬く筋張っていて口に残る。逆に穂先部分は柔らかすぎてメンマ同士や麺に絡んで厄介な具材となっていた。これも三本入りとはありがたいはずだが、解く作業が手間だったのが本音だ。中盤からは強い旨味の積み重ねで舌が疲れてきたので、完食できずに箸とレンゲを置いた。席を立つ前に、渇いた喉を癒すために水を飲んでいると、このラーメンに使用されている醤油醸造場の名前が目に入った。どこかで見覚えがある醤油だと思ったら、去年にラーメン旅で立ち寄った滋賀県彦根にある「ラーメン ニッコウ」で使われているものと同じだった。こんなに遠く離れた土地で再び出会えるとは、何かの縁を感じてしまう一杯でした。
〝花のお江戸で錦を飾ろうツアー〟
今週は地方で名を馳せた人気店の東京進出店をめぐる一週間を過ごそうと決めた。
昨今の地方店の東京進出ブームの中、今年に入ってのビッグニュースと言えば、松戸の雄である「とみ田」の東京初出店ではないだろうか。札幌の老舗人気店「すみれ」の関東進出も東京初出店ではないにしろ大きな話題を呼んだ。昨年で言えば、京都の「第一旭」や埼玉の「よしかわ」などの出店のニュースも衝撃だった。
そんなブームをムーブに変えるべく、未だ知らない東京進出組への初訪問を計画する。そこで本日の白羽の矢を立てたのは、滋賀県から参戦のコチラだ。RDBのお店情報によると昨年オープンしたようで、メニューが豊富すぎるのが不安ではあるが(味ブレの心配への先入観等)突撃してみる事にした。
場所は面影橋の有名人気店の向かい辺りのようなので分かりやすそうだ。自宅からは副都心線で15分ほどで西早稲田駅に着く。そこからは歩いて向かおうと午前10時半に家を出た。
予定通りに11時開店に間に合い店先に着いた。定刻の3分前だがシャッターはクローズ。店頭の写真入りメニューから品定めしながら待つ事にする。メニューが豊富すぎて迷ってしまうが、写真があると随分と分かりやすい。どれが基本メニューなのかは判断できないが、屋号の掲げたメニューにしようと決めた。
定刻になると大きな白提灯に灯りがついたがシャッターは上がらない。2分ほどのラグがあってからオープンとなった。店内の券売機で味玉付きのお題を発券しカウンターから店内を見渡す。
カウンターと小さなテーブル席の店内を本日は二人体制で仕切っている。カウンターの壁などにもメニューが分かりやすいように各所に貼ってある。そのPOPへの力の入れようが東京進出への強い思いを表している。BGMに流れるミスチルを聴くと大阪の「人類みな麺類」での大行列を思い出しながら待っていると、着席して5分の第1ロットにて我が杯が到着した。
その姿は屋号の入ったオリジナル切立丼の中で特製盛りのような豪華な景色を見せている。それでも決して派手さはなく、丁寧な盛付けがノーブルな雰囲気を醸し出している。予想外の美しさに見とれてしまう程だった。
まずはスープをひとくち。目の前に置かれた瞬間から鶏清湯のような香りが届いてる。カウンターの高台から器を下ろすと風味はより強くなった。この時点では地醤油屋を打ち出したラーメンなのに醤油の香りは立っていない。イメージと違ったスープにレンゲを落とすと、破れた油膜の隙間からフレッシュな醤油の香りが上がってきた。ようやく嗅覚と脳内のイメージが一致した所で口に含んでみと、再び脳内がバグった。香りは鶏と醤油が占めているが、味覚は魚介出汁だ。香りと味が符合しないスープに戸惑いながら、もうひとくち飲んでみる。先ほどよりも香味油を多くすくったレンゲからは、魚介系ではない動物系のコクが口の中に入ってきた。三たび混乱してしまう所だったが、何となく仕組みが分かった。スープ自体はカエシの醤油ダレを利かせた魚介系で、香味油には鶏油と豚背脂が使われた二層式スープのようだ。なので香味油がレンゲからこぼれたひとくち目には動物系のコクを感じず魚介出汁だけが際立ったのだろう。脳が正常に戻り落ち着いて味わってみると、下地のスープには昆布の旨みや貝由来の風味も感じられる。だが残念なことにかなりの不自然な旨味成分も感じてしまった。せっかくの地醤油の天然アミノ酸を打ち消してしまうような非天然の旨味が不必要に思えた。
スープを諦めて麺をいただく。麺上げまで130秒のストレート麺は細麺ならではの軽やかな麺質が特徴的。柔らかめの茹で加減もあり、スープの中で絡み合っている。箸でスープの中を泳がせるようにして持ち上げて啜らなくていけないのが残念。そんな麺を慎重にほどきながら食べてみると見た目通りの柔らかな口当たりだ。ハリやコシを重んじないタイプの麺は、しなやかではあるが物足りなさもある。好みの問題だが、この細麺を2分以上も茹でては力強さはなくて当然かと。食べやすくはあるが、小麦の香りや甘み、グルテンの弾力もない麺は私の好みとは違っていた。
具材の豚肩ロースのレアチャーシューはデフォルトでも三枚の入っている。薄切りではあるが、まさに大盤振る舞いだ。到着時にはスープの中に沈んでいたので、どれほどのレア感かは判断できないが微かなロゼ色を発していた。スープの香りを活かすような薄味だが、赤身の旨みを引き出している。スープ加熱された肉々しい食感も醍醐味のひとつだ。そのチャーシューと大量に添えられた青ネギの荒々しい香りと食感との共演は大変うまかった。
追加の味玉はおとなしすぎる仕上がり。好みの熟成感は全く無かったが、卵本来の質の良さを楽しむタイプなのだろう。下茹での半熟加減は申し分なかった。
穂先メンマは茎根の部分だけがとても硬く筋張っていて口に残る。逆に穂先部分は柔らかすぎてメンマ同士や麺に絡んで厄介な具材となっていた。これも三本入りとはありがたいはずだが、解く作業が手間だったのが本音だ。
中盤からは強い旨味の積み重ねで舌が疲れてきたので、完食できずに箸とレンゲを置いた。席を立つ前に、渇いた喉を癒すために水を飲んでいると、このラーメンに使用されている醤油醸造場の名前が目に入った。どこかで見覚えがある醤油だと思ったら、去年にラーメン旅で立ち寄った滋賀県彦根にある「ラーメン ニッコウ」で使われているものと同じだった。こんなに遠く離れた土地で再び出会えるとは、何かの縁を感じてしまう一杯でした。