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「半熟味玉中華そば 並 ¥1020」@松戸富田麺絆の写真平日 雨天 9:40 先待ち2名 後待ち40名以上

いつもならば雨の降る日は眠りが深く早起きする事などない体質なのだが、なぜか今朝は午前6時に心地良く目が覚めた。窓の外はかなりの雨で外出意欲を失せさせる。春の雨とはいえ、まだ肌寒く雨の中の行列と考えただけで心が折れそうだ。

こんな時にも雨の影響を受けないのが飲食ビルの中にひっそりと佇むラーメン店だ。目黒駅前のビルの地下にある香味油を選べる店や、三鷹の雑居ビルの地下にある鶏白湯の店などは雨の日にはもってこいのロケーションだ。そんな店を新たに見つけようと早朝からRDBに向き合ってみる。

まず思い浮かぶのは東京駅のラーメンストリートや品川駅の品達ではあるが、どちらも旅行帰りの時のためにキープしておきたいのが本音だ。ならばと大型商業施設に目を向けてみる。すると新店情報の中にコチラを見つけた。お店情報を見てみると過去に残念な思いをした松戸の超有名人気店の東京初出店となっていた。若干の不安はあるが本家のリベンジを兼ねて初訪問を決めた。

まだグランドオープン直後の三日目なので、特需行列を予想して早々午9時に自宅を出た。狙い通りに東京駅の地下街を雨の影響を受ける事なく KITTE 方面へと進む。連絡通路から明るく煌びやかな商業施設に入ると、横並びにラーメン店が軒を揃える一帯が現れた。それが新設されたラーメン激戦区 東京 丸の内のようだ。その並びの中の一角にだけ、早くから行列の誘導ロープが張り巡らされた店がある。それがコチラだったが、すでに別格の扱いである。

開店80分前の現着だったが、すでに二名の先客が待っていた。それでもなんとか三番手を死守できたので、ただひたすらに開店の時を待つ。ここは商業施設と言えども、JPタワーなるオフィスビルだ。しかも丸の内という事で、超一流企業ばかりがオフィスを構えている。そんなビルに出社するエリート方に不思議そうに見られながらラーメンを待つのは、もはや苦行でもある。

開店1時間前には10名待ちに。45分前には25名待ちに増えた。30分前には40名に膨れ上がっていたが、列が通路をまたいで死角になったので、この後の人数は定かではない。この時点で先待ちのお二人が10時オープンだと勘違いしていたらしく脱落したのでトップバッターに繰り上がった。

開店の20分前になり、店内を隠していたロールスクリーンが上がると店内の全貌が明らかになった。まぶしいくらいに光り輝くステンレスを基調にした店内は、まるで近未来のラーメン屋をイメージさせる。するとすぐにスタッフから食券の先買いを促される。一人づつ店内に入り購入すると列に戻るシステムだ。先頭にて券売機の前へ進む。

最新鋭のTERAOKA製のタッチパネル式券売機で、お目当てのお題に味玉を追加発券して列に戻った。この券売機が電子マネー対応で未来の幕開けを予感させる。すぐに食券が回収されると厨房内が一気に慌ただしくなった。少しでも提供を早くして、待ち時間を減らそうという心づかいがうれしい。

定刻の11時前には他のラーメン店にも行列ができていたが、コチラの比ではない。今のところは一人勝ちの様相だ。どうやら施設内のポリシーなのだろうか、1分でも早開けする店がないので定刻ちょうどの開店となった。

案内とともに左側のカウンターに座る。すでにお冷もステンレスのグラスで置かれてある。この設えの方が威圧感がなく、松戸の店より緊張感もなくて落ち着く。店内を見渡すと本日は選ばれた精鋭であろう七人体制で回している。もしかしたら奥にもう一人いたかもしれないが目視できなかった。調理場のシンクからは麺のヌメリを取る小気味好い流水の音が聞こえてくる。ホールには松戸のスタッフもいらしたり、奥さまも様子を見に来ていた。厨房内はほとんど見る事は出来ないが、つけ麺用スープがバケツに入れられ床にダイレクトに置かれた様子を見た時に、一日に何人の客をさばくのだろうかと、大変な昼夜の通し営業を心配した。

そんな事を考えているうちに第1ロットの配膳が始まったのだが、今回も松戸と同じ悲劇が待っていた。最初のロットで提供されたのは、またしても濃厚つけ麺からだった。次のロットも、その次のロットも太麺ばかりの提供で最初のオーダーである私の中華そばなど後回しにされている。食券回収後に調理場が慌ただしくなったのは、太麺を茹でて水で締める作業を最優先にしたからで、先頭でに並んでいた私のオーダーなど関係なかったようだ。松戸でも同じ仕打ちをされた事があるのだが、大きな、つけ麺愛は感じるがラーメンに対する愛は全く感じられなかった。結局、10番目以降の配膳で残念な気持ちになったが、目の前のラーメンには罪はないので採点に考慮しないと決めて向き合う事にした。

その姿は白磁に呉須の絵柄の入った反高台丼の中で想像と違う表情で出迎えてくれた。松戸の中華そばよりも穏やかそうだが、券売機の写真よりは勇ましく見えた。メニューの写真では、あっさりの表記がある通りに清湯醤油系にも見えたからだ。しかし実際の姿は茶濁したスープが力強い印象を与えている。

まずはスープをひとくち。液面を覆う具材をかき分けレンゲを押し込むと、まとわりつく粘着性をさほど感じない。思いのほか、すんなりとレンゲが沈んでいった。すくい上げたスープからは魚介の香りがするが魚粉のような後付けの香りではなく、出汁からほのかに香る魚介の風味だ。口に含むとベースの動物系スープの旨みが広がるがサッパリとしている。その優しいスープにアクセントを付けているのが、スパイスの辛味だ。デフォルトで胡椒を振ってないのに刺激の強い辛味をスープに感じる。サッパリを期待して注文したお年寄りだと驚くほどのスパイスだ。丸の内という年齢層の高い土地柄を計算して中華そばのスープを穏やかに設定しているはずなのに、なぜか香辛料だけが飛び抜けているのが不思議だった。

麺は中細ストレート麺で加水率は平均的に思われる。切刃のエッジを少し残す茹で加減だが、ハリやコシも標準的。あえて個性を打ち出していないのが、丸の内での必勝法にも思える。今後の客層は館内のサラリーマン方には待ち時間がネックとなるので、中心客は観光客が担うであろう。となれば若者層を濃厚つけ麺で取り込み、中年層には馴染み深い中華そばで取り入れるには相応しい無難な麺質に思う。子供からお年寄りまで、誰にでも受け入れられる麺を選ばれているだけに、スープの香辛料の強さが引っかかっる。

具材の豚ロース焼豚も、ここでしか食べられない逸品という訳ではない標準的なローストタイプ。赤身本来の旨みは焼き汁に出てしまったのか、それほど感じず食感もパサつきがちだ。その他にも全部で四種類のチャーシューが用意されているようだが、その個性豊かなチャーシューを味わうにはプラス700円の全部のせにする課金が必要なようだ。

追加の味玉も提供温度が冷たく、つけ麺には良いだろうが温かいラーメンの中では寂しい温度だ。味玉の醍醐味の熟成した黄身であっただけに冷たさが残念だった。これも、つけ麺主流店の悪影響なのだろうか。

デフォルトでの半カットのゆでたまごはオールドファンには親しみのある具材のではないだろうか。実際に私も久しぶりに固ゆで卵をラーメンの中で見かけたが、スープとなじんだポソポソの黄身が懐かしく昔を思い出してしまった。

メンマは色づきは濃いめだが、味付けに派手さはなく食感も程よい。硬めの仕上がりだが繊維を残すような事はなく、良いアクセント役を果たしている。

薬味は白ねぎを細かく刻んで水にさらしてあり仕事を感じるが、手の温もりはあまりない。さらしネギならではの落ち着いた香りが食欲を刺激するので、香りとしてのアクセントは見事。規格にない程に小さく切られた海苔は風味も良く口溶けも良かった。ナルトは今回も出身地不明を理由に回避した。

中盤からもスープの辛味が口の中を支配を続ける。麺と具材は完食できたがスープはほとんど残してしまった。それはすぐに席を立ちたかったからでもある。

私よりも後に並んでいたのに、先に提供されたつけ麺を食べ終えた後客が次々と店を出て行く中で、先に入店したのにまだ食べているのを後列に並んでいる人たちはどう思って見ていただろうか。きっと「いつまで食べたんだよ」と思う人もいたはずだ。重苦しい気持ちで私も早く店を出たかった。またしても残念な思いで店を後にしたが、接客や環境、衛生面は評価の対象にしないので純粋にラーメンだけの採点にした。もし全てを考慮していたら過去最低レベルの採点しか付かなかった事だろう。

店を出ると行列は場所を変えてさらに延びていた。周囲の店も中々の盛況ぶりだったので、伸び悩んでいた KITTE の集客力の起爆剤になる事を願った一杯でした。

投稿(更新) | コメント (1) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

長過ぎて読みづらい…
長文ならブログでやってくださいよ。

ramengasuki | 2019年3月14日 01:13