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「中華そば ¥550」@柴崎亭の写真平日 薄曇り 22:20 先客2名 後客2名

出来るだけ夜ラーを避けていたが渋谷での会食が思いのほか食べられず空腹のまま渋谷に放り出された。となれば浮かんでくるのはつつじヶ丘のこちらで気が付けばセルリアンからマークシティに足が向かっていた。

東急井の頭線に乗ってしまえば乗換音痴の私でも何度か通った道なので間違えなくたどり着けるはずだ。現在は22時前と真夜中のラーメンほどは罪悪感もないと自分に言い聞かせながら急行に飛び乗った。いつものように明大前での乗り換えも卒なくこなすと20分程でつつじヶ丘駅だ。今回は準特急で千歳烏山まで行き各停に乗り換えるという私にとってはF難度の離れ技を見せた。これが先着だったのかは分からないが自身は納得している。

改札を出ておなじみの線路沿いを進みながら本日のお題は券売機の前での感覚に任せるつもりで店に向かった。この時間にしては店内は空いているし後列からの圧もないのでじっくりと品定めさせてもらう。未食の玉葱中華そばが気になるが初心の感動を思い出すために基本の中華そばにした。迷ったら基本に帰るのが人生の鉄則だ。

カウンターに座り店内を眺めるがいつもと変わりない風景が落ち着く。オペレーションの良さから待つ事なく我が杯が到着。こちらの楽しみのひとつに丼のバリエーションの豊富さがある。今回は初めての基本の中華そばなので器も初対面である。美濃焼の蛍透しが美しい高台丼でお目見えした姿は透し模様が映えるスープの透明度が印象的で飾り気はないが輝いている。

まずは栗梅色のスープをひとくち。本日も鶏ガラ主体のスープは尖ったとこなくバランスを保っているが干し椎茸の軸のような香りが立っているように感じた。いつもは熱々のスープが熱くなかったのが香りを感じやすかったのかも。しかしバランスの良さは変わらず醤油ダレの塩分も香味油の油量も低めいっぱいのストライク。塩分がこれ以下だとスープがぼやけるし、油分が少ないとコクが足りない。そこのギリギリ低めを攻めてくるのが中年層には誠にありがたい。

麺はストレート中細麺の良さを余すところなく発揮する茹で加減で低加水の麺ならではの歯切れの良さを楽しめる。もはや代名詞とも言える整えられた麺線が喉ごしの良さをさらに高め箸のスピードが加速する。噛む心地よさが最後まで途絶えることがないので一気に食べ終えてしまいそうだ。

具材の豚肩ロースの低温焼豚は大判で見た目の力強さもあるが繊細な肉質も表現してある。しっかりとした味付けと言うよりはきちんとした味付けという表現の方が合っているような下味が他では食べられない低温焼豚となっている。

極太メンマは安定すぎる仕上がりが毎回不思議で仕方ない。やはり手仕込みではないのだろうか。

薬味の青ねぎは笹切り程ではないが少しだけ斜に切られているので香りも立ちやすく、シャキッとした食感も反映させている。

いわゆる〝秒〟で食べ終えてしまうほどに性格の良いラーメンだ。この遅い時間帯でこれほどまでに罪悪感のないものは他の店には見当たらいので、つい足が向いてしまう。

一気に食べ終え、再び帰りのつつじヶ丘駅に向かうと22:38発の京王線 新宿行きの急行に間に合った。わずか滞在時間17分の寄り道だったが満足できる一杯でした。

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