レビューやランキングで探す、日本全国ラーメン情報
平日 薄曇り 10:55 先客1名 後客1名本日は未訪問の店限定で店探し。と言っても膨大な量なので清湯醤油系にしぼる。それでも候補店は多すぎて悩んでいたら、先日、久しぶりに見た5年前のラーメン本の事を思い出した。当時から名を馳せた店は未だに健在だが当時オープンした新進気鋭の人気店を見ると8割以上の店が現在は閉店していた。ラーメン業界の競争は激しく淘汰されたのだろう。そこで今回はそんなラーメン業界の中で生き続いているオープンして10年以上の店を中心に探してみる。すると候補の店は格段に減った。そんな少ない候補の中にこちらを見つけて初訪問を決めた。開店時間の少し前を目指して10時前に家を出る。最終交通手段はバスが望ましいようで山手線から中央線に乗り換え三鷹へ向かう。最近は電車の乗り換えに少し慣れてきたがバスのロータリーでのバス停探しが手強く苦戦を強いられている。案の定ナビの指示通りに南口に出たら目的のバスは北口から出発だった。乗り慣れない関東バスの鷹30に乗車し10分ほど揺られて最寄りの武蔵野大学バス停で下車。車内はキャンパスを経由するだけあって女子大生と病院に通うご婦人方がひしめく大奥の世界観だ。そこからは歩いてすぐに赤いネオン看板の店を見つけたが行列もないので近くで張り込み開始。定刻通りにシャッターが上がると目の前の道路に駐車していた車から人が出て来て入店。それに続きカウンターに座り口頭でお目当てのラーメンを告げて店内を眺める。真っ先に飛び込んでくるのはガス台に三個並んだ120㍑を超える寸胴鍋だ。圧巻のフォルムはまるでジオン軍の黒い三連星のドムのようである。所々が黒く焦げたアルミの質感もモビルスーツを連想させる。しかし少ない席数で昼の部だけの営業で、この鍋の大きさからはスープに対するこだわりの強さが表れていて期待が高まる。ワンオペながら経験値の高さから提供はスムーズで着席して2分で我が杯が到着した。白磁の大きな反高台丼の中の姿は時代を超えて現れた昭和スタイルでおじさんの心をわしづかみにする。まずは淡く濁った宗伝唐茶色のスープをひとくち。派手さのない動物系の出汁の旨味が香りを携えてやって来る。そのあとで複雑な節類の旨味と干し椎茸のような乾物由来の香味が来る。動物系が断然に優勢を誇るスープの設計図だ。佐野実氏の遺伝子が受け継がれた期待通りのスープだが穏やかそうに感じるカエシには一癖ありそうに思えた。ひとつだけ懸念していた麺だが、どうも佐野氏の系譜の麺が得意でないのだ。細麺でコシがあるのは良いが噛み逃げする点が苦手で過去にも麺で評価を落としたお弟子さん達の店も多い。麺はやはりストレートの細麺でしなやかな印象だ。しなやかだがコシがあると思われた麺だが箸で持ち上げただけでコシのなさが伝わってくる。いざ口に運ぶと想像以上に柔らかくハリもなく口当たりは煮麺のようで頼りない。歯応えも乏しく懸念していた噛み逃げもせず奥歯の咀嚼にすんなりと応じる。違った意味で苦手な麺だった。具材は迫力満点の厚切り豚肩ロースの煮豚型焼豚でボリュームがある。肉質を柔らかくする為か本来の肩ロースの旨味は抜け出して煮汁も薄めなのか焼豚としては物足りなさを感じる。メンマは昔ながらの色と形で懐かしいが柔らかく仕上げてあるので食感としてのアクセントにはならない。海苔は保管状態が良いのか鮮度が保たれ劣化せず磯の香りが十分にして歯応えも口溶けも素晴らしかった。薬味の青ネギはさらし葱ではないので刺激的な香りと辛味を出してスープにアクセントを与えている。最初に感じたスープの一癖だが食べ進めていくうちに明らかになってきた。穏やかなスープの中でコショウ系の香辛料と謎の旨味が見え隠れし麺をすするたびに独特の風味を添えてくる。癖と思ったがスープに緩急をつける役割を担っていたが謎の旨味は不必要だと。最終的には麺もスープも量が多いのと、後半はダレてしまってインスタントの乾麺が伸びたような麺に食は進まず箸とレンゲを置いた。あれだけの材料で取った出汁なのに謎の旨味を足す必要があるのかなと不思議に思った。しかしオープンして10年以上の店に行くと計画を立てた時点で無化調は諦めざるを得ないと気付くべきだった事を後悔するが、今後も継続的に調査をしていかなければと心に誓う一杯でした。
本日は未訪問の店限定で店探し。と言っても膨大な量なので清湯醤油系にしぼる。それでも候補店は多すぎて悩んでいたら、先日、久しぶりに見た5年前のラーメン本の事を思い出した。当時から名を馳せた店は未だに健在だが当時オープンした新進気鋭の人気店を見ると8割以上の店が現在は閉店していた。ラーメン業界の競争は激しく淘汰されたのだろう。
そこで今回はそんなラーメン業界の中で生き続いているオープンして10年以上の店を中心に探してみる。すると候補の店は格段に減った。そんな少ない候補の中にこちらを見つけて初訪問を決めた。
開店時間の少し前を目指して10時前に家を出る。最終交通手段はバスが望ましいようで山手線から中央線に乗り換え三鷹へ向かう。最近は電車の乗り換えに少し慣れてきたがバスのロータリーでのバス停探しが手強く苦戦を強いられている。
案の定ナビの指示通りに南口に出たら目的のバスは北口から出発だった。乗り慣れない関東バスの鷹30に乗車し10分ほど揺られて最寄りの武蔵野大学バス停で下車。車内はキャンパスを経由するだけあって女子大生と病院に通うご婦人方がひしめく大奥の世界観だ。そこからは歩いてすぐに赤いネオン看板の店を見つけたが行列もないので近くで張り込み開始。
定刻通りにシャッターが上がると目の前の道路に駐車していた車から人が出て来て入店。それに続きカウンターに座り口頭でお目当てのラーメンを告げて店内を眺める。
真っ先に飛び込んでくるのはガス台に三個並んだ120㍑を超える寸胴鍋だ。圧巻のフォルムはまるでジオン軍の黒い三連星のドムのようである。所々が黒く焦げたアルミの質感もモビルスーツを連想させる。しかし少ない席数で昼の部だけの営業で、この鍋の大きさからはスープに対するこだわりの強さが表れていて期待が高まる。
ワンオペながら経験値の高さから提供はスムーズで着席して2分で我が杯が到着した。白磁の大きな反高台丼の中の姿は時代を超えて現れた昭和スタイルでおじさんの心をわしづかみにする。
まずは淡く濁った宗伝唐茶色のスープをひとくち。派手さのない動物系の出汁の旨味が香りを携えてやって来る。そのあとで複雑な節類の旨味と干し椎茸のような乾物由来の香味が来る。動物系が断然に優勢を誇るスープの設計図だ。佐野実氏の遺伝子が受け継がれた期待通りのスープだが穏やかそうに感じるカエシには一癖ありそうに思えた。
ひとつだけ懸念していた麺だが、どうも佐野氏の系譜の麺が得意でないのだ。細麺でコシがあるのは良いが噛み逃げする点が苦手で過去にも麺で評価を落としたお弟子さん達の店も多い。
麺はやはりストレートの細麺でしなやかな印象だ。しなやかだがコシがあると思われた麺だが箸で持ち上げただけでコシのなさが伝わってくる。いざ口に運ぶと想像以上に柔らかくハリもなく口当たりは煮麺のようで頼りない。歯応えも乏しく懸念していた噛み逃げもせず奥歯の咀嚼にすんなりと応じる。違った意味で苦手な麺だった。
具材は迫力満点の厚切り豚肩ロースの煮豚型焼豚でボリュームがある。肉質を柔らかくする為か本来の肩ロースの旨味は抜け出して煮汁も薄めなのか焼豚としては物足りなさを感じる。
メンマは昔ながらの色と形で懐かしいが柔らかく仕上げてあるので食感としてのアクセントにはならない。海苔は保管状態が良いのか鮮度が保たれ劣化せず磯の香りが十分にして歯応えも口溶けも素晴らしかった。
薬味の青ネギはさらし葱ではないので刺激的な香りと辛味を出してスープにアクセントを与えている。
最初に感じたスープの一癖だが食べ進めていくうちに明らかになってきた。穏やかなスープの中でコショウ系の香辛料と謎の旨味が見え隠れし麺をすするたびに独特の風味を添えてくる。癖と思ったがスープに緩急をつける役割を担っていたが謎の旨味は不必要だと。
最終的には麺もスープも量が多いのと、後半はダレてしまってインスタントの乾麺が伸びたような麺に食は進まず箸とレンゲを置いた。あれだけの材料で取った出汁なのに謎の旨味を足す必要があるのかなと不思議に思った。
しかしオープンして10年以上の店に行くと計画を立てた時点で無化調は諦めざるを得ないと気付くべきだった事を後悔するが、今後も継続的に調査をしていかなければと心に誓う一杯でした。