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平日 晴天 12:30 待ちなし 先客4名 後客2名人生で二回しか来たことのなかった八王子にこの夏だけで何度訪れただろうか。これほどのラーメン激戦区なのに自分好みのラーメンには出会えていない。今日こそはと狙いを定めておいたこちらへ向かう。中央線の沿線には数々の名店があり心変わりしそうになる。いずれも好みの清湯醤油系の名店で残暑の中でもさっぱりと食べられる。しかし現在の時刻は12時前とどこも行列は必至だろう。九月とはいえ直射日光の下で並ぶとほどの体力は残ってなく電車内で距離と時間をかせぐために八王子までは我慢する。今回は三鷹駅で快速から中央特快に乗り換えるという乗換音痴の私にとってはE難度の離れ技を成功させてみせた。時間をかせぎたい時に限って時短になってしまった。見慣れてきた八王子駅の南口に降りると駅からは距離もあり街並みを散策しながらゆっくりと店へ向かう。と思ったが散策するような場所はなく住宅街を進むが寂しくなっていくばかり。路地から大通りにぶつかるといきなりこちらの店が現れた。ランチ時のピークタイムに着いてしまったので行列は覚悟していたが店先の待ち席には誰も座ってなく店内を覗くと空席がある。まさかの展開に驚いたがたまにはこんなラッキーもないと浮かばれない。さっそく小さめの券売機の前へ。ボタンの数が限られているので私が狙っていたワンタン麺の味玉入りのボタンが無い。そもそも追加トッピングのボタンが無いのだ。仕方なしに味玉中華そばを発券しご主人に手渡しする際にワンタンの追加を申し出ると快く受けてくださったので追加料金を現金でお支払いした。この様子なら色んなバリエーションの追加も可能なのではないだろうか。券売機の横にある年代物のホシザキ製のウォーターサーバーでお冷やを汲んでカウンターに腰を下ろす。客席はカウンター6席と少ないが調理場やスープ炊きの大型コンロと製麺室に大きくスペースが設けられ手仕事量の多さが見て取れる。スープや麺、具材のひとつひとつにまで拘りがある証しのような店内だ。目の前には客席の数からするとかなり大型のスチコンも設置されてあり焼豚への期待も高まる。カウンター客には全て配膳済みで直ちに私のラーメンに取り掛かる。麺を茹でる間にカエシを入れた丼にスープを注ぐ。この横では女性が具材を盛り付ける準備をしている。雰囲気で仕上げの時間を一刻も早くしたいのが出ている。着席して3分で早々と我が杯が到着。外側に龍を内側には色の三原色で雷紋柄が描かれた昔ながらの高台丼に盛り付けられた表情には思わず店名通り〝ほっこり〟としてしまう。気取ったとこなどひとつも無く親しみやすい表情。目の前に現れた瞬間から煮干しの香りが立ち上る湯気と共に鼻先どころか顔全体を覆うほど。この大きめな丼にしてはかなり短いレンゲでスープをひとくち。強めの煮干しの香りに反して穏やかな煮干しの香味の和風だしが身体中にしみわたる。毎日の味噌汁の出汁のよう。澄みきっているとは言えないスープは清らかと言うよりは奥深さを感じる。土台となっているのは鶏ガラのようで煮干しをはじめとした複雑な乾物の旨みも奥に潜む。角の取れたカエシのうまさもより複雑さを生んでいる。シンプルなのに複雑な矛盾まみれの難解なスープだ。次に楽しみにしてた麺に驚いたのはそれぞれ一本ずつが他の麺と肩を寄せず独立してしている点だ。加水率が低そうなので麺肌にグルテンが溶け出さずにつるりとして麺と麺がくっつかない。なのでツルッとしてサラッと喉に収まってくる初めての口当たりの麺だった。数ある自家製麺でもツルッとしてモチッは多くあるが明らかにそれとは違った。その上ありがちな奥歯で噛もうとしても逃げて行く自家製麺が多い中、逃げようとはするがしっかりと潰れてくれる食感は食べていてもリズムを生んで良い。夢中で食べ進めるがひと口ごとに表情が変わってくる。スープの熱さと加水の低さがこの変化をもたらすのだろう。悪く言えば伸びるのが早いが早食いの私には何の問題もない。具材は150円で追加したのに5個も入っていた肉餡のワンタン。生姜の香る餡はしっかりとした肉質を主張し皮もやや厚めな上に餡を包んで重なった皮の部分が固くなり雲を呑むような雲呑ではなかったので好みからは外れた。焼豚は豚ロースの低温焼豚だが奇をてらった半ナマ肉とは違い肉の旨みと赤身の筋繊維をしっかりと打ち出していて良かった。控えめにしてる味付けだろうがあと少しスパイスが効いていても良かったかも。味玉は黄身が流れない程度の固さを保ち浸透も程よく好印象。メンマも然りでバランスの取れた味付けがラーメンの脇役に徹している。他にはないヌルッとした口当たりの後で固めのコリっとする食感がアクセントになっていた。青みは長めに切られた小松菜で茎の歯応えは残してあり噛んでいくとわさび菜のような辛味が出てきて口内を爽やかにする。薬味は刻み白ねぎでスープの加熱で次第に甘みと食感が変化して麺との相性も良かった。ワンタンを追加したのでかなりのボリュームだったが夢中で完食しスープも飲み干した。近郊への遠征なので欲張ってしまい追加したワンタンが好みと違っていたがそれ以外はかなりハイレベルなラーメンだった。現在のところ八王子エリアで私の中ではNo.1です。次回はシンプルな構成のラーメンを注文すればより高得点になるのは確実と思える一杯でした。
人生で二回しか来たことのなかった八王子にこの夏だけで何度訪れただろうか。これほどのラーメン激戦区なのに自分好みのラーメンには出会えていない。今日こそはと狙いを定めておいたこちらへ向かう。
中央線の沿線には数々の名店があり心変わりしそうになる。いずれも好みの清湯醤油系の名店で残暑の中でもさっぱりと食べられる。しかし現在の時刻は12時前とどこも行列は必至だろう。九月とはいえ直射日光の下で並ぶとほどの体力は残ってなく電車内で距離と時間をかせぐために八王子までは我慢する。今回は三鷹駅で快速から中央特快に乗り換えるという乗換音痴の私にとってはE難度の離れ技を成功させてみせた。時間をかせぎたい時に限って時短になってしまった。
見慣れてきた八王子駅の南口に降りると駅からは距離もあり街並みを散策しながらゆっくりと店へ向かう。と思ったが散策するような場所はなく住宅街を進むが寂しくなっていくばかり。路地から大通りにぶつかるといきなりこちらの店が現れた。
ランチ時のピークタイムに着いてしまったので行列は覚悟していたが店先の待ち席には誰も座ってなく店内を覗くと空席がある。まさかの展開に驚いたがたまにはこんなラッキーもないと浮かばれない。
さっそく小さめの券売機の前へ。ボタンの数が限られているので私が狙っていたワンタン麺の味玉入りのボタンが無い。そもそも追加トッピングのボタンが無いのだ。仕方なしに味玉中華そばを発券しご主人に手渡しする際にワンタンの追加を申し出ると快く受けてくださったので追加料金を現金でお支払いした。この様子なら色んなバリエーションの追加も可能なのではないだろうか。券売機の横にある年代物のホシザキ製のウォーターサーバーでお冷やを汲んでカウンターに腰を下ろす。
客席はカウンター6席と少ないが調理場やスープ炊きの大型コンロと製麺室に大きくスペースが設けられ手仕事量の多さが見て取れる。スープや麺、具材のひとつひとつにまで拘りがある証しのような店内だ。目の前には客席の数からするとかなり大型のスチコンも設置されてあり焼豚への期待も高まる。
カウンター客には全て配膳済みで直ちに私のラーメンに取り掛かる。麺を茹でる間にカエシを入れた丼にスープを注ぐ。この横では女性が具材を盛り付ける準備をしている。雰囲気で仕上げの時間を一刻も早くしたいのが出ている。
着席して3分で早々と我が杯が到着。外側に龍を内側には色の三原色で雷紋柄が描かれた昔ながらの高台丼に盛り付けられた表情には思わず店名通り〝ほっこり〟としてしまう。気取ったとこなどひとつも無く親しみやすい表情。
目の前に現れた瞬間から煮干しの香りが立ち上る湯気と共に鼻先どころか顔全体を覆うほど。この大きめな丼にしてはかなり短いレンゲでスープをひとくち。強めの煮干しの香りに反して穏やかな煮干しの香味の和風だしが身体中にしみわたる。毎日の味噌汁の出汁のよう。澄みきっているとは言えないスープは清らかと言うよりは奥深さを感じる。土台となっているのは鶏ガラのようで煮干しをはじめとした複雑な乾物の旨みも奥に潜む。角の取れたカエシのうまさもより複雑さを生んでいる。シンプルなのに複雑な矛盾まみれの難解なスープだ。
次に楽しみにしてた麺に驚いたのはそれぞれ一本ずつが他の麺と肩を寄せず独立してしている点だ。加水率が低そうなので麺肌にグルテンが溶け出さずにつるりとして麺と麺がくっつかない。なのでツルッとしてサラッと喉に収まってくる初めての口当たりの麺だった。数ある自家製麺でもツルッとしてモチッは多くあるが明らかにそれとは違った。
その上ありがちな奥歯で噛もうとしても逃げて行く自家製麺が多い中、逃げようとはするがしっかりと潰れてくれる食感は食べていてもリズムを生んで良い。夢中で食べ進めるがひと口ごとに表情が変わってくる。スープの熱さと加水の低さがこの変化をもたらすのだろう。悪く言えば伸びるのが早いが早食いの私には何の問題もない。
具材は150円で追加したのに5個も入っていた肉餡のワンタン。生姜の香る餡はしっかりとした肉質を主張し皮もやや厚めな上に餡を包んで重なった皮の部分が固くなり雲を呑むような雲呑ではなかったので好みからは外れた。
焼豚は豚ロースの低温焼豚だが奇をてらった半ナマ肉とは違い肉の旨みと赤身の筋繊維をしっかりと打ち出していて良かった。控えめにしてる味付けだろうがあと少しスパイスが効いていても良かったかも。
味玉は黄身が流れない程度の固さを保ち浸透も程よく好印象。メンマも然りでバランスの取れた味付けがラーメンの脇役に徹している。他にはないヌルッとした口当たりの後で固めのコリっとする食感がアクセントになっていた。
青みは長めに切られた小松菜で茎の歯応えは残してあり噛んでいくとわさび菜のような辛味が出てきて口内を爽やかにする。薬味は刻み白ねぎでスープの加熱で次第に甘みと食感が変化して麺との相性も良かった。
ワンタンを追加したのでかなりのボリュームだったが夢中で完食しスープも飲み干した。近郊への遠征なので欲張ってしまい追加したワンタンが好みと違っていたがそれ以外はかなりハイレベルなラーメンだった。現在のところ八王子エリアで私の中ではNo.1です。次回はシンプルな構成のラーメンを注文すればより高得点になるのは確実と思える一杯でした。