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平日 薄曇り 11:25 先待ち12名 後待ち多数本日は初の田園都市線行脚を敢行する。前日の店探しの段階から土地勘のない未知の領域での捜索は難航を極める。目標を渋谷より西を中心に定めるも中々見つからずにいたがRDBのマップに切り替え探していると鷺沼駅からもほど近く高得点のこちらを見つけた。皆さんの写真を見るとかなり好みのタイプで期待が持てる。開店の20分前を目指そうとしていたが諸々のトラブルで出発が遅れた。開店時間ギリギリになりそうだが一巡目をキープできればと安易な予想をしていた。初上陸となる鷺沼駅に降り立った。変わった地形の中にある駅はあまり目にすることのない景色で想像力が掻き立てられる。タモリさんと地理学者の解説を聞いてみたいものだ。駅の北側を進み最期の角を曲がると三名ほどの人並びが見えた。行列の少なさに安心したがその続きが建物の脇道へと並んでいた。余りの通路の細さに最後尾が見えない。先に進んでも良いものなのかすら分からないが突入してみた。するとあと三人分くらいのスペースがありそこで待機する。これ以上の行列になったらどこに接続すれば良いのだろうか。定刻の開店と共に行列が一気に店内へなだれ込む。あまり広くはなさそうな店構えだが10名以上が入っていった。どうやら中待ちの席があるようでカウンター6名プラス待ち席6名のようだ。13番手だった私は二巡目にも漏れ三巡目の先頭に着く。1stステージは外待ちとなった。開店15分で2ndステージとなる店内の待ち席にランクアップ。店内はキャスケット帽のおふたりが切り盛りされていて新しさは無いが清潔感が漂い気持ちが良い。客層も近所のおじさんやスーツ姿のサラリーマンと高年齢化が進み更なる期待が高まる。その気持ちを知ってか店内のBGMの80年代の歌謡曲が心を落ち着かせる。来店後40分してようやくファイナルステージとなるカウンターに進んだ。この時点で空腹は頂点に達し予定になかった特製を注文してしまった。麺は細麺と平打ち麺があり悩んだが券売機のトップを飾る細麺にしてみた。寡黙そうなご主人の手さばきを眺めていると丁寧に少ロットで調理されているので提供時間はかなり要する。カウンターに着席後15分して我が杯が到着した。来店からは約1時間だ。白磁に朱色のふちどりに雷紋柄の小ぶりな切立丼に盛り付けられた姿は迫力があり懐かしさもある。プロレスならば昭和のストロングスタイルを思わせる風貌だ。特製ならではの焼豚のボリュームに圧倒される。しっかりと油膜に守られたスープをひとくち。最初の感想はぬるいだった。鷄油が液面を覆っていたので熱々を期待したが熱くない。スープは大寸胴鍋から片手鍋を経てモリブデン製の寸胴で管理されているが最期の寸胴は湯煎もされてなく麺茹で釜の熱を利用して保温されているだけだろうか提供時には温度が下がっていた。狙い通りだろうか温度が低いので味はしっかりと伝わってくる。鰹節の香りと煮干しの優しい香味が鷄主体の出汁の中でで躍動する。醤油ダレのキレとコクも程よくトータルバランスが素晴らしい。わずかな非天然の旨みの力も借りている様なまとまりがある。麺は茹で時間30秒ほどの細麺で緩やかなウェーブがかかっている。繊細な麺なのでテボで湯切りする際に麺肌を傷つけない様に勢いを殺している点も感心した。キレイにスープにくぐらされ整列した麺だが丼が小さいゆえにスープの量がかなり少なく麺たちが窮屈そうに肩を寄せ合っている。箸で持ち上げても麺さばきが悪く一丸となって襲いかかってきてラーメンを食べてる感覚は無くにゅうめんをすすっている感覚に近い。スープ量の少なさによる食べづらさが気になった。具材の豚肩ロースの低温焼豚は片面を炭火焼肉で炙ってあり香ばしく仕上がっている。特製なのでボリュームが多く見えたが大判なのは二枚だけで残りの二枚は端切れの部分で盛り付けのテクニックを見た。確かに大判が四枚ではそれだけで満腹になってしまう。味付けは程良かったが赤身をつなぐ筋と脂身が残り食感を損ねていて残念。味玉はハーフカットされて見た目にも美しく中心に収まった黄身からも下茹での丁寧さが出ている。その鮮やかな赤橙色の黄身だが柔らかすぎでひっくり返った時に黄身がスープへと流れ出てしまった。もう少しだけ浸透圧で黄身の水分が抜けていれば私好みの完璧な熟成卵になりそうだ。具材の構成は完璧で私の好みだ。メンマは流行りの穂先メンマよりも細切りの支那竹が良くて青みは手抜きの水菜や三つ葉よりもしっかりと茹でられたほうれん草がタイプ。海苔も大判な黒々としたものが良い。これに昔ながらの広東式叉焼があれば完璧なのだがこちらの具材は焼豚を除いてはオールスターが揃っている。ひとつ残念だったのが細切りメンマの黒胡椒のアクセントが強く飛び出していて全体のバランスを崩していた。スープや麺、具材のそれぞれは大変おいしかったがやはりスープ量の少なさがトータルとしての採点を低くしてしまった。思い返すとメニューには小ラーメンがあったのでそれなら小ぶりな器でも対応できる気がした。小さな店で特製でもこの価格で提供されてる点を思えば仕方ないのかも知れないが値上げしたとしてもまた行く価値のあるラーメンだった為にそれと小ラーメンにしなかった事を悔しく思う一杯でした。
本日は初の田園都市線行脚を敢行する。前日の店探しの段階から土地勘のない未知の領域での捜索は難航を極める。目標を渋谷より西を中心に定めるも中々見つからずにいたがRDBのマップに切り替え探していると鷺沼駅からもほど近く高得点のこちらを見つけた。皆さんの写真を見るとかなり好みのタイプで期待が持てる。
開店の20分前を目指そうとしていたが諸々のトラブルで出発が遅れた。開店時間ギリギリになりそうだが一巡目をキープできればと安易な予想をしていた。
初上陸となる鷺沼駅に降り立った。変わった地形の中にある駅はあまり目にすることのない景色で想像力が掻き立てられる。タモリさんと地理学者の解説を聞いてみたいものだ。駅の北側を進み最期の角を曲がると三名ほどの人並びが見えた。行列の少なさに安心したがその続きが建物の脇道へと並んでいた。余りの通路の細さに最後尾が見えない。先に進んでも良いものなのかすら分からないが突入してみた。するとあと三人分くらいのスペースがありそこで待機する。これ以上の行列になったらどこに接続すれば良いのだろうか。
定刻の開店と共に行列が一気に店内へなだれ込む。あまり広くはなさそうな店構えだが10名以上が入っていった。どうやら中待ちの席があるようでカウンター6名プラス待ち席6名のようだ。13番手だった私は二巡目にも漏れ三巡目の先頭に着く。1stステージは外待ちとなった。
開店15分で2ndステージとなる店内の待ち席にランクアップ。店内はキャスケット帽のおふたりが切り盛りされていて新しさは無いが清潔感が漂い気持ちが良い。客層も近所のおじさんやスーツ姿のサラリーマンと高年齢化が進み更なる期待が高まる。その気持ちを知ってか店内のBGMの80年代の歌謡曲が心を落ち着かせる。
来店後40分してようやくファイナルステージとなるカウンターに進んだ。この時点で空腹は頂点に達し予定になかった特製を注文してしまった。麺は細麺と平打ち麺があり悩んだが券売機のトップを飾る細麺にしてみた。
寡黙そうなご主人の手さばきを眺めていると丁寧に少ロットで調理されているので提供時間はかなり要する。カウンターに着席後15分して我が杯が到着した。来店からは約1時間だ。
白磁に朱色のふちどりに雷紋柄の小ぶりな切立丼に盛り付けられた姿は迫力があり懐かしさもある。プロレスならば昭和のストロングスタイルを思わせる風貌だ。特製ならではの焼豚のボリュームに圧倒される。
しっかりと油膜に守られたスープをひとくち。最初の感想はぬるいだった。鷄油が液面を覆っていたので熱々を期待したが熱くない。スープは大寸胴鍋から片手鍋を経てモリブデン製の寸胴で管理されているが最期の寸胴は湯煎もされてなく麺茹で釜の熱を利用して保温されているだけだろうか提供時には温度が下がっていた。狙い通りだろうか温度が低いので味はしっかりと伝わってくる。鰹節の香りと煮干しの優しい香味が鷄主体の出汁の中でで躍動する。醤油ダレのキレとコクも程よくトータルバランスが素晴らしい。わずかな非天然の旨みの力も借りている様なまとまりがある。
麺は茹で時間30秒ほどの細麺で緩やかなウェーブがかかっている。繊細な麺なのでテボで湯切りする際に麺肌を傷つけない様に勢いを殺している点も感心した。キレイにスープにくぐらされ整列した麺だが丼が小さいゆえにスープの量がかなり少なく麺たちが窮屈そうに肩を寄せ合っている。箸で持ち上げても麺さばきが悪く一丸となって襲いかかってきてラーメンを食べてる感覚は無くにゅうめんをすすっている感覚に近い。スープ量の少なさによる食べづらさが気になった。
具材の豚肩ロースの低温焼豚は片面を炭火焼肉で炙ってあり香ばしく仕上がっている。特製なのでボリュームが多く見えたが大判なのは二枚だけで残りの二枚は端切れの部分で盛り付けのテクニックを見た。確かに大判が四枚ではそれだけで満腹になってしまう。味付けは程良かったが赤身をつなぐ筋と脂身が残り食感を損ねていて残念。
味玉はハーフカットされて見た目にも美しく中心に収まった黄身からも下茹での丁寧さが出ている。その鮮やかな赤橙色の黄身だが柔らかすぎでひっくり返った時に黄身がスープへと流れ出てしまった。もう少しだけ浸透圧で黄身の水分が抜けていれば私好みの完璧な熟成卵になりそうだ。
具材の構成は完璧で私の好みだ。メンマは流行りの穂先メンマよりも細切りの支那竹が良くて青みは手抜きの水菜や三つ葉よりもしっかりと茹でられたほうれん草がタイプ。海苔も大判な黒々としたものが良い。これに昔ながらの広東式叉焼があれば完璧なのだがこちらの具材は焼豚を除いてはオールスターが揃っている。ひとつ残念だったのが細切りメンマの黒胡椒のアクセントが強く飛び出していて全体のバランスを崩していた。
スープや麺、具材のそれぞれは大変おいしかったがやはりスープ量の少なさがトータルとしての採点を低くしてしまった。思い返すとメニューには小ラーメンがあったのでそれなら小ぶりな器でも対応できる気がした。
小さな店で特製でもこの価格で提供されてる点を思えば仕方ないのかも知れないが値上げしたとしてもまた行く価値のあるラーメンだった為にそれと小ラーメンにしなかった事を悔しく思う一杯でした。