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「味玉醤油らー麺 ¥850」@くじら食堂の写真平日 薄曇り 13:50 店内満席 先待ち2名

ようやく灼熱の日差しから解放され過ごしやすい午後に行くあてもなく家を出て珈琲屋に立ち寄り昼メシを物色する。都内から30分圏内の場所で限定して探すと八王子までは遠く中野辺りだといつでも行ける気がして躊躇する。その間で清湯スープ系で穏やかそうな店を探してみると人生で一度も降りたことのない東小金井駅に「くじら食堂」という素敵な屋号の店を見つけた。BMすらしてなかったが気になったのでこちらに決定。いざ行かん。

過去に数回しか乗ったことのなかった京王井の頭線も最近のラーメン熱が再発したせいでお世話になりっぱなし。渋谷の喧騒から離れて行く地下鉄にはない車窓の景色がお気に入りだ。こちらへ向かう道のり頭の中にはジュディマリのくじら12号がフルボリュームで流れる。終点の吉祥寺で乗り換えるのだが黄色の総武線と橙色の中央線の違いが分からずどちらへ進むかあたふたする。人の流れにつられ中央線へ。

早かったかどうか不明だが無事に初上陸となる東小金井着。広い駅前を抜けると近いようなので無心で向かうも脳内BGMはジュディマリ。すぐに似つかわしくない場所に行列を発見。人気店ぶりがわかる。

哀愁漂う破れた暖簾の下の待ち席で店内を眺めながら案内を待つ。客層は老若男女問わずさっぱり系への期待に胸が弾む。五分ほどで入店。券売機で特製も考えたがメニューの写真の焼豚の豚バラが脂っぽそうだったので味玉だけの追加にとどまる。

店内には美味しそうな魚介の香りが満ちて幸福感に包まれる。広い店内にツーオペ、しかも太麺ということで提供時間はかなりかかりそう。その間も店内の様子や手揉み風景を眺めることで時は過ぎていく。ふと店奥の冷蔵庫に目をやると厨房でよく見かける2ドアの台下冷蔵庫の上に1ドアの台下冷蔵庫を置くという斬新なアイデア。初めて見たがしゃがんだりする足腰の負担も軽減されるはず。全店導入すべき。

くだらないことを考えていると入店後20分で我が一杯が到着。丁寧に調理されているので待ち時間は仕方ないかと。小さめの丼に目一杯注がれたスープの中で美しい麺が踊る。興奮を抑えながらレンゲを持つ。

まずはスープをひとくち。甘みよりも先行して魚介系の酸味が口に広がり醤油カエシの塩気と熟成感。それをベースの動物系スープが持ち上げてくる。オイリーではなくサラッとしてキレるタイプの清湯スープ。塩気はやや強め。

特徴的な麺は透明感のある平打ち中太ちぢれ麺で驚きのうまさ。ツルツルツルっと口先を滑りモチモチモチっと歯応えを楽しみホワホワホワっと小麦の香りを残して胃袋へ収まっていく。手揉みする前はエッヂのある太麺だったが職人の手の圧によってこんなにも平たく伸びるものなのかと驚くき感動する。加水率は高そうだがスープを吸って襲ってくる。水を得た魚ならぬスープを得た麺である。しかしこのもっちり感を出すのに私の苦手なかんすいをかなり使用しないと不可能だと思うが全く人工的な匂いがしない。なので天然かんすいを使ったいるのではないだろうか。違ってたら今までかんすい臭で酷評した店の方に申し訳ない。すみません。

具材の桜色の豚ロース低温焼豚はピンポイントの火加減で昨今のレアすぎるものとは別もの。調理技術だけに頼らず味付けもピンポイントの塩梅。幾度となく味無しレアチャーシューに苦しめられてきたが塩気もスパイスも完璧。

豚バラ焼豚は片面を炙っている工程は見たが私のものは炙ってなかったかのよう。香りも苦みもないが口の中で繊維がほぐれ消えていく。バラ肉の脂っぽさは感じない。煮汁の味も良い。

メンマは最近見かけなくなった金絲メンマに近い超細切りでメンマというよりはタケノコ。味付けも良く少し硬めの食感だが細いゆえに麺との一体感もある。初めからカットされた味玉は流れ出ないためかドロっとした黄身ではないが半熟で薄めの味付け。しかしカットされた断面がスープ浸ると最高の塩梅に変化する。それだけスープに塩気があるということだが。薄く切られた白ネギはスープの熱で調理され甘みが増してシャキシャキ感が心地よい。

あっという間に完食してしまった。食券を渡す際に麺の量を聞かれたがバランスを考えて普通盛りにしたことを後悔する。まだまだ食べたい麺だった。

ここから仕上げのスープなのだが麺や具材を楽しむには最高の塩分濃度だがスープ単体で飲もうと思うと旨味より塩気が勝ってしまう。飲み干したかったのだがここで箸を置いた。

次回は焼豚も美味しかったので特製の麺大盛で味薄めではなくスープ割りを頼んでみようと再訪問を心に誓う一杯でした。

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