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2022年1月16日の山本剛志の今日の一杯

東京都渋谷区代々木

【冬季限定】「肉ワカメ味噌生姜」(1,100円)

2020年にラーメン店主によって始められ、各地に広まっている「背脂生姜プロジェクト」。仙台「五福星」の早坂店主と共に旗揚げ役を務めたのが我武者羅の蓮沼店主。新潟を愛する蓮沼店主にとっては、長岡の「生姜醤油ラーメン」と、燕の「背脂煮干ラーメン」の要素を併せ持っているが、単に両者を合わせたものではない。調和が取れた味を代々木でも提供しています。
 そんな「我武者羅」で冬季限定ラーメンが登場したと聞いて訪問。その名も「肉ワカメ味噌生姜」。スープには、新潟の米麹を使った味噌を数種類ブレンドしていて、動物系素材の旨みと絡んで喉の奥から温まる。おろし生姜と背脂がのっているので「背脂生姜味噌ラーメン」でもあるが、味噌自体の力強さも頼もしい。どれかに引っ張られてることなく、絡み合いながら味が成立している。
 スープに負けず、中太麺もモチシコの食感でスープを絡めてグイグイと引き上げさせる。具で目立つのは肉厚な気仙沼産「肉ワカメ」。分厚いのにシャキシャキした食感に驚く。そして、角煮のように分厚いチャーシュー、コリコリした食感で、味噌味に負けていないゴボウと、スープの中から出てくる味の染みた大根と、この店というか、他のラーメン店でもあまり見かけない具材がたっぷり入って、食べ終わる頃にはすっかり満腹。
 スープと味噌がガチンコでぶつかった力強い味を、盛り上げる背脂と生姜、染みこませる大根と豚肉、食べるリズム感をコリコリ食感で引き出す肉ワカメやゴボウと、様々な側面で一杯を組み立てています。緻密に組み立てられつつも、温かさをテーマに紡がれた一杯は。寒い日に喰いたい、あったかい味噌ラーメンです。

山本剛志
山本剛志

ラーメン王。ラーメン評論家。1969年東京都生まれ、千葉県出身、東京都江戸川区在住。2000年放送の「TVチャンピオンラーメン王選手権」で優勝。20年間で全国47都道府県の約10000軒、約15000杯を食破。現在も年に500杯前後のラーメンを食べている。「アメーバトップブロガーとして「ラーメン評論家 山本剛志のら~マニア共和国」を毎日更新中」。KADOKAWA「ラーメンwalker」百麺人。他、各所で活動中。