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「和風柚子柳麺」@麺屋ひょっとこの写真 食べ歩きもままならぬ日々、職場で真面目に働いておりますと、突然USBメモリが必要との声。チャンスとばかり買い出し役をかって出て、イソイソと有楽町へ(15日)。某量販店でテキトーな一品を速攻買い、そそくさと本来の目的地、交通会館地下の「ひょっとこ」にシケこみます。
 13時過ぎで、先客2名。例によって老齢のご主人が、「飄々」と厨房を切り盛りしています。注文は、ずっと宿題になっていた「和風柚子柳麺」(700円)。久々にご主人の手際をじっくり見ましたが……無駄な動きがないというか、一見かなり荒っぽく見える作り方、しかしチャンと注文ごとに柚子をおろしておられました。丼は約3分で到着。
 スープは実にシンプル。鶏ガラや昆布のクリアな旨みを、塩味で優しくそっと引き立て、むしろ柚子の爽やかさを前面に押し出すような、なんとも「透明感」溢れる味わい。中細弱縮れの麺も、スッキリとした味わいと程良いゆで加減で、なんの外連見(けれんみ)もありません……余計な装飾を一切取り除き、極端に「記号化」されたスープと麺。ある意味「究極」といってよいシンプルさです。強いて例えるなら、「お茶漬け」のような潔さですが、むしろ「奥の深さ」を感じます。
 具材で特筆は、分厚いバラ肉・チャーシュー。味付けは控えめながら肉汁タップリ、これが柚子の香り高いスープに合うとは思いませんでしたが……やっぱ、ベースが「お茶漬け」だけに、なんにでも合う。この程度の「冒険」では揺らぎもしない「懐の深さ」。言うまでもなく、三つ葉やネギもよく合います。メンマもコリコリと、良質のもの。
 食べ終わって、思わずご主人の背中を、まじまじと見つめました。ラーメンは日本人の食べ物。その食品に「進化」というものがあるのなら、お茶漬けのように極度に記号化されたこの一品は、ある意味「進化の終着点」の一つなんじゃないかな……ラーメンに対する、ご主人の「達観」に触れることが出来る一杯。ひょっとするとこの一杯こそ、ご主人の人生の「到達点」そのものなのかも知れない、そんな気がした一杯でした。ごちそうさま。

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