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年末年始は忙殺されて、休みの日はただへばって横になるばかりで、新年になってこちらを訪ねたのは2回目。本日麺を茹でるはマスク氏で、助手はおそらくよく仕込みを手伝われている方。しお 汁なしは大好きなメニューで、一時期はこればかりリピートしていた。塩ダレに少しばかりの豚骨スープだろう、そこにいつもの自家製太麺がのり、「やさい」がもられ、卵黄が頂上に、またそのまわりに豚、フライドガーリック、にんにく。何も考えずにそのまま麺を箸で持ち上げ口に含むと、シンプルに鋭く、けれどもそこからたしかに豊かな広がりがある。どんぶりにある色味の地味さからは想像しづらいカラフルな味がある。こちらのメニューはカロリーが高いのは確かだが、豚骨という言葉から発想するような、極端に油でもたれるような印象を抱かない。丁寧に仕込まれたスープと、それに添わせるタレで意識的にそういう印象を食べ手がもたないようにされているのだろう。量だけでお腹が大変なのに、もしこれでもたれるようだったら、たしかに客はリピートしない。フライドガーリックと生大蒜みじん切りの組み合わせというのは構造として奇妙であるが、口にしてみると違和感がないのだから、不思議。前者が味を横に広げるとしたら、後者は奥向きに深みを持たせるといったような塩梅か。本日は食後に用事が山積みであったので頼まなかったが、もし余裕があるなら、以前も書いたように最後はスープ割りをされることをオススメする。スープ自体の味を楽しむことができる。以下雑記。常連の方々はご存知の通りこちらの店は移転予定のため、今月21日にいったん店を閉め、しばらく休業となる予定。普通の店なら予定が細かに決まってからそうなるものだが、もちろんこの店であるから、今眼鏡氏がやっているのは移転先の店舗場所さがしである。ビジネスについて何かものをいいたい人は残された3日間でぜひ走っていって告げられたらよろしいと思う。私としては地元六角橋に出来た若者やオサーンどもが集う新しい場所がどこかへいってしまうのは少しさみしい(今の場所では何らかのかたちで営業を続けるとの予告はあるが、もちろん店が実際に開くまでどうなるかはわからない)。六角橋は古い町で、かつて市電が止まったことから人々が集い、歓楽街が自然に築かれていった。詳しい経緯は避けるが、市電が姿を消し、市民の足が電車・地下鉄にうつって、人々の足は遠のき、町は次第に衰えた。私が幼いころにはまだ映画館さえあった。六角家(特に新横浜の商業施設オープン時に六角家が出店したことから)が基点となってラーメン店が集まり、また近年になって若い人々がベーカリー、雑貨店、カフェなど、新しい店を出しつつあるが、町の景色はやはりどこかさびしさに覆われたままだ。もちろん古い商店街としては健闘しているが、それ以上の描写はできない。この店は居抜きで、もともとは札幌ラーメンの店が入っていた。人が並ぶことなどなく、いつ店の前を通っても客はまばらだった。いつのまにか人々が並び始め、突然味が極端に変わってテレビかなんかでとりあげられたのかと驚いた。その驚きはきっともうおとずれないだろう。残された三日間、もしお店をたずねられるなら、ぜひ時間に余裕をもっておこしいただき、この六角橋の町を少し味わってお帰りいたけたら幸いだ。
年末年始は忙殺されて、休みの日はただへばって横になるばかりで、新年になってこちらを訪ねたのは2回目。本日麺を茹でるはマスク氏で、助手はおそらくよく仕込みを手伝われている方。
しお 汁なしは大好きなメニューで、一時期はこればかりリピートしていた。塩ダレに少しばかりの豚骨スープだろう、そこにいつもの自家製太麺がのり、「やさい」がもられ、卵黄が頂上に、またそのまわりに豚、フライドガーリック、にんにく。何も考えずにそのまま麺を箸で持ち上げ口に含むと、シンプルに鋭く、けれどもそこからたしかに豊かな広がりがある。どんぶりにある色味の地味さからは想像しづらいカラフルな味がある。
こちらのメニューはカロリーが高いのは確かだが、豚骨という言葉から発想するような、極端に油でもたれるような印象を抱かない。丁寧に仕込まれたスープと、それに添わせるタレで意識的にそういう印象を食べ手がもたないようにされているのだろう。量だけでお腹が大変なのに、もしこれでもたれるようだったら、たしかに客はリピートしない。フライドガーリックと生大蒜みじん切りの組み合わせというのは構造として奇妙であるが、口にしてみると違和感がないのだから、不思議。前者が味を横に広げるとしたら、後者は奥向きに深みを持たせるといったような塩梅か。
本日は食後に用事が山積みであったので頼まなかったが、もし余裕があるなら、以前も書いたように最後はスープ割りをされることをオススメする。スープ自体の味を楽しむことができる。
以下雑記。
常連の方々はご存知の通りこちらの店は移転予定のため、今月21日にいったん店を閉め、しばらく休業となる予定。普通の店なら予定が細かに決まってからそうなるものだが、もちろんこの店であるから、今眼鏡氏がやっているのは移転先の店舗場所さがしである。ビジネスについて何かものをいいたい人は残された3日間でぜひ走っていって告げられたらよろしいと思う。
私としては地元六角橋に出来た若者やオサーンどもが集う新しい場所がどこかへいってしまうのは少しさみしい(今の場所では何らかのかたちで営業を続けるとの予告はあるが、もちろん店が実際に開くまでどうなるかはわからない)。六角橋は古い町で、かつて市電が止まったことから人々が集い、歓楽街が自然に築かれていった。詳しい経緯は避けるが、市電が姿を消し、市民の足が電車・地下鉄にうつって、人々の足は遠のき、町は次第に衰えた。私が幼いころにはまだ映画館さえあった。六角家(特に新横浜の商業施設オープン時に六角家が出店したことから)が基点となってラーメン店が集まり、また近年になって若い人々がベーカリー、雑貨店、カフェなど、新しい店を出しつつあるが、町の景色はやはりどこかさびしさに覆われたままだ。もちろん古い商店街としては健闘しているが、それ以上の描写はできない。
この店は居抜きで、もともとは札幌ラーメンの店が入っていた。人が並ぶことなどなく、いつ店の前を通っても客はまばらだった。いつのまにか人々が並び始め、突然味が極端に変わってテレビかなんかでとりあげられたのかと驚いた。その驚きはきっともうおとずれないだろう。残された三日間、もしお店をたずねられるなら、ぜひ時間に余裕をもっておこしいただき、この六角橋の町を少し味わってお帰りいたけたら幸いだ。