なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 

開店された年に1度お邪魔していますから、7年ぶり2度目の訪問になります。
最近各所でお見かけする表題のメニューの写真の美しさに惹かれて
久しぶりにおうかがいをしました。

店内のBGMは民放のFMラジオ。
卓上には<塩そば特選素材>として、使用されている<白トリュフ・オイル>と
イタリア産<塩漬けラード>の説明書きがあります。

らーめんを目の前にして、やっと合点がいきました。
丼の中央のピンク・ペッパー2粒の下にある、鯛のお刺身のように見える
白い一切れは一体何だろう?とずっと不思議に思っていたのです。
それが<塩漬けラード>なのでした。

スープからいただくと、ハマグリの風味が十分に感じられます。
白トリュフの香りはハマグリを支える程度でしょうか。
あっさりしていますが塩分はそれなりにあって、まあ予想通りの味わいです。

ところが、食べ進むうちに、スープのお味がどんどん変化していきます。
これが、恐るべき<塩漬けラード>の効力です!

スープの熱によって、ラードは溶けて少しずつ形が小さくなります。
溶けたそのラードによって、スープがこってりとしたお味に変わっていくのです。
ラードにはハーブが混ぜられていますから、ハーブの香りも次第に立っていきます。

食べ終わる頃には、最初のハマグリの風味はどこへやら。
むしろラードによる重厚な手応え、いや舌応えがしっかりと残るのです。
最初に感じられた塩分までまろやかになっていきますし、
一杯で2度美味しいというか、最初と最後で違う種類の塩らーめんを
いただいたような気持ちにさえなります。

全粒粉を使用と思われるストレートの中細麺や、肩ロースを使っていると思われる
肉厚の豚チャーシュー、噛むとスパイシーなピンク・ペッパー、
シャキッとした食感をもたらす細切れの水菜と、
丼の中がすべて無駄なく機能している点もすごいです。

さらに驚いたのは、ダシの風味が、その後も口の中や身体の中に
ずっと残っていることでした。
午後の2時半くらいに食べ終えて、夕食をとる夜7時半まで、
身体の中にダシの風味がまだ残っている感覚がありました。
こんなのは体験したことがありません。

口当たりはあっさりながら実は相当にぶっといダシがすべてを支えていて、
<塩漬けラード>によるらーめんらしい満足感も得られて、無化調。

近年のらーめん業界の技術革新の目覚ましさを存分に堪能できる、
そんな一杯だと思います。

投稿 | コメント (4) | このお店へのレビュー: 7件

コメント

こんばんは〜^^
食材、そして美味しさを考えても、通常メニューで頂くことができるのは奇跡に近い一杯ですね!今年、しっかりと不如帰さん納めをしたいです(⌒▽⌒)

RamenNoodleSoup | 2013年12月15日 21:48

いつも思うのですが、まいけるさんの文章表現力は本当に素晴らしい。
不如帰。もはや。ミシュランひとつ☆レベルでは。

masa@連食★脱ラオタ完了 | 2014年2月11日 06:06

麺ちゃんさん、
返信遅れてすみません。うっかりしていました。
ほんと、奇跡に近いとはこの1杯のことですね。
実を言うと「貝ダシは苦手」と思ってしまったのがこちらを初訪した時のことでした。
今回いただいて、技術革新の凄まじさを思い知りました。

masaさん、
文章力を褒めていただけるのは最高に嬉しいです。
ありがとうございます。
「長尾中華そば 東京池袋店」へのレビューで書いたのですが、
私が石神秀幸さんのファンである大きな理由が、彼は文章が上手だから、なのです。