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少し寒さも和らいだ、小春日和の土曜日(22日)、神保町の注目店「美空」へ。 まだオープンして4日ほど、店前のお花も初々しい。佐野っぽいラーメンを出すと聞いておりますが、花の送り主を一覧すると……とくに佐野系ご出身という訳ではなさそうで。券売機は入口左手、筆頭メニュー「味玉らーめん」(750円)を、ポチッとな。 暖簾・テントは澄みきった青空のような色、「美空」という店名ピッタリのカラリング。内装は一転黒が基調で、ネオ・フォーク系のBGMが流れる店内は、結構落ち着ける雰囲気。小ざっぱりとした雰囲気が呼び寄せるのか、土曜昼下がりの店内は熟年客が多数派で、ほぼ満員です。10席ほどのL字カウンターに囲まれた厨房は、ご主人一人で切り盛りされていますが、満席近いとかなり大変。しかし、体全体を使う渾身の麺の湯切りは、さすが「武蔵」出身と唸らせます。2ロット見送りで、約15分後に丼到着。 では、スープを一口……鶏ガラ主体で「ミディアム・ボディ」な白湯スープ、これにカエシをジンワリ馴染ませて、余計な「装飾」は一切なしのシンプルな構成。しかし、鶏の味わいはなかなか深く、鶏油を慎重に取り除いてあるせいか、旨みがストレートに舌に感じられます。あるいはカエシをもう少し強めた方が、スープ単体としては「色気」が出るのかも知れませんが、敢えてそうしないところが、「佐野」流なのでしょう。 麺は平打ち太麺で、細かい縮れが入った「佐野」系特有のもの。当然加水率はやや高めで、ピロピロとした口あたりが実に楽しい。プリプリした歯応えを楽しみながら、よくよく噛みしめますと……飾り気のない、実に「ナチュラル」な甘みが、スープの素直な鶏風味と合わさって、口の中を春風のように優しく吹き抜けていきます。う~~ん、これは美味い! 具材は、チャーシュー、メンマ、ネギ・海苔に、味玉一個。味玉は、敢えて白身には手をつけず、黄身にワンポイントで味付けするタイプで、外連味のない全体の味わいの中で、シンプルなショッパさが光ります。メンマや海苔はなかなかのクォリティですが、ネギはややウルサイかな……バラ肉チャーシューもイマイチだし。 ―――こういう一杯を食すると、自分がいかに「ケバい」世界を食べ歩いてきたか思い知らされ、目の覚めるような想いです。ベジポタ、濃厚豚骨、濃厚煮干……夜陰に潜む、化粧を塗りたくった「夜の女」を渡り歩くうち、澄みきった青空の清々しさを、つい忘れてしまっておりました。降り注ぐ陽の光のなかで微笑む、少女の素肌の美しさ、その清々しさ……そんな「ナチュラル」な魅力が、この一杯には溢れていますな。名は体を表すといいますが、まさに「美空」という店名がピッタリの一杯でした。
まだオープンして4日ほど、店前のお花も初々しい。佐野っぽいラーメンを出すと聞いておりますが、花の送り主を一覧すると……とくに佐野系ご出身という訳ではなさそうで。券売機は入口左手、筆頭メニュー「味玉らーめん」(750円)を、ポチッとな。
暖簾・テントは澄みきった青空のような色、「美空」という店名ピッタリのカラリング。内装は一転黒が基調で、ネオ・フォーク系のBGMが流れる店内は、結構落ち着ける雰囲気。小ざっぱりとした雰囲気が呼び寄せるのか、土曜昼下がりの店内は熟年客が多数派で、ほぼ満員です。10席ほどのL字カウンターに囲まれた厨房は、ご主人一人で切り盛りされていますが、満席近いとかなり大変。しかし、体全体を使う渾身の麺の湯切りは、さすが「武蔵」出身と唸らせます。2ロット見送りで、約15分後に丼到着。
では、スープを一口……鶏ガラ主体で「ミディアム・ボディ」な白湯スープ、これにカエシをジンワリ馴染ませて、余計な「装飾」は一切なしのシンプルな構成。しかし、鶏の味わいはなかなか深く、鶏油を慎重に取り除いてあるせいか、旨みがストレートに舌に感じられます。あるいはカエシをもう少し強めた方が、スープ単体としては「色気」が出るのかも知れませんが、敢えてそうしないところが、「佐野」流なのでしょう。
麺は平打ち太麺で、細かい縮れが入った「佐野」系特有のもの。当然加水率はやや高めで、ピロピロとした口あたりが実に楽しい。プリプリした歯応えを楽しみながら、よくよく噛みしめますと……飾り気のない、実に「ナチュラル」な甘みが、スープの素直な鶏風味と合わさって、口の中を春風のように優しく吹き抜けていきます。う~~ん、これは美味い!
具材は、チャーシュー、メンマ、ネギ・海苔に、味玉一個。味玉は、敢えて白身には手をつけず、黄身にワンポイントで味付けするタイプで、外連味のない全体の味わいの中で、シンプルなショッパさが光ります。メンマや海苔はなかなかのクォリティですが、ネギはややウルサイかな……バラ肉チャーシューもイマイチだし。
―――こういう一杯を食すると、自分がいかに「ケバい」世界を食べ歩いてきたか思い知らされ、目の覚めるような想いです。ベジポタ、濃厚豚骨、濃厚煮干……夜陰に潜む、化粧を塗りたくった「夜の女」を渡り歩くうち、澄みきった青空の清々しさを、つい忘れてしまっておりました。降り注ぐ陽の光のなかで微笑む、少女の素肌の美しさ、その清々しさ……そんな「ナチュラル」な魅力が、この一杯には溢れていますな。名は体を表すといいますが、まさに「美空」という店名がピッタリの一杯でした。