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北風が昨日来の雨雲を吹き飛ばし、カラリと晴れた勤労感謝の日(23日)、今日も今日とて休日出社。お昼は三田に向かいましたが、慶応大学・三田祭の影響でどの通りも大混雑、人混みをかき分けつつ某新店に到着するも……無情の臨休。絶好のビジネスチャンスに敢えて休むとは、何かあったのかしら。仕方なく、第二候補の「香家」へ。 喫茶店のようなお洒落な店構え、ドアを開けるとジャズのスタンダード・ナンバーが流れていますが……お、「エラ&ルイ」じゃないですか。ジャズ史上に燦然と輝くまさに名盤中の名盤、その昔はLP3枚組ボックスで発売されていましたが、いまやCD1枚に集約されて出回るのみ。しかし、LPもCDも1曲目はこの名曲「お友達になれない?」、エラ・フィッツジェラルドのチャーミングな歌声に、しばしウットリと聞き惚れてしまいました……ふと我に返り、「汁なし担々麺」(970円=セットなら1,000円)を注文、丼は約7分で到着。 芝麻醤をまとった細麺に肉味噌がのり、周囲をネギが彩るのみという、なんともシンプルな丼姿、別途小皿で「香菜(パクチー)」が付きます。皿の底にたまった芝麻醤ベースのタレを、細麺にタップリまぶすようにかき混ぜて、ヂュルッとイキますと……コクよりはマイルド感がやや強いタレの味、肉味噌の辛味も穏やかで、花椒の痺れはほとんど皆無。もっとも、肉味噌は唐辛子を使って辛味ヅケをしているようで、ピリッピリッとした刺激がリズミカル、さらにネギが加える薬味のキレも清々しく、食べ飽きさせない工夫もナカナカ上手い。 麺のゆで加減は少し固めで、ポリっとした軽快な歯切れ、甘みも強くてマイルドなタレと絶妙にバランスしています。さらに後半、パクチーを加えますと……その効果には、少し驚きました。確かに独特の風味には好き嫌いがあるでしょうが、「ミツバ」に近い爽やかなアクセントを全体にちりばめ、独特な風味の「鈍り」が、芝麻醤と上手く呼応して辛味を丸め、どうしてコレがナカナカいける。ワタシ的には、旨み・辛味の強いトムヤムクンよりも、マイルドなこの汁なし担々の方がパクチーにはよく合うんじゃないかと、そんな気すらしましたが。 ―――味・バランス・アクセントと、なかなかコンパクトなまとまりを見せる一杯。違う意味では、比較的少ない麺量ともあわせて感じる「コンパクト感」が、970円というプライシングに釣り合うかという問題に帰着する訳ですが……店前を、列をなして通り過ぎる慶応大学関係と思わしき学生や父兄。その身なりや雰囲気を見るにつけ……たかが汁なし担々麺のCPにこだわる自分がミジメになるばかり。珠玉の名曲が流れるこの空間、上品な味わいと「優雅」なプライシング。我々「庶民」が触れてはならぬ、「アッパー・クラス」御用達店なのかもしれません。
喫茶店のようなお洒落な店構え、ドアを開けるとジャズのスタンダード・ナンバーが流れていますが……お、「エラ&ルイ」じゃないですか。ジャズ史上に燦然と輝くまさに名盤中の名盤、その昔はLP3枚組ボックスで発売されていましたが、いまやCD1枚に集約されて出回るのみ。しかし、LPもCDも1曲目はこの名曲「お友達になれない?」、エラ・フィッツジェラルドのチャーミングな歌声に、しばしウットリと聞き惚れてしまいました……ふと我に返り、「汁なし担々麺」(970円=セットなら1,000円)を注文、丼は約7分で到着。
芝麻醤をまとった細麺に肉味噌がのり、周囲をネギが彩るのみという、なんともシンプルな丼姿、別途小皿で「香菜(パクチー)」が付きます。皿の底にたまった芝麻醤ベースのタレを、細麺にタップリまぶすようにかき混ぜて、ヂュルッとイキますと……コクよりはマイルド感がやや強いタレの味、肉味噌の辛味も穏やかで、花椒の痺れはほとんど皆無。もっとも、肉味噌は唐辛子を使って辛味ヅケをしているようで、ピリッピリッとした刺激がリズミカル、さらにネギが加える薬味のキレも清々しく、食べ飽きさせない工夫もナカナカ上手い。
麺のゆで加減は少し固めで、ポリっとした軽快な歯切れ、甘みも強くてマイルドなタレと絶妙にバランスしています。さらに後半、パクチーを加えますと……その効果には、少し驚きました。確かに独特の風味には好き嫌いがあるでしょうが、「ミツバ」に近い爽やかなアクセントを全体にちりばめ、独特な風味の「鈍り」が、芝麻醤と上手く呼応して辛味を丸め、どうしてコレがナカナカいける。ワタシ的には、旨み・辛味の強いトムヤムクンよりも、マイルドなこの汁なし担々の方がパクチーにはよく合うんじゃないかと、そんな気すらしましたが。
―――味・バランス・アクセントと、なかなかコンパクトなまとまりを見せる一杯。違う意味では、比較的少ない麺量ともあわせて感じる「コンパクト感」が、970円というプライシングに釣り合うかという問題に帰着する訳ですが……店前を、列をなして通り過ぎる慶応大学関係と思わしき学生や父兄。その身なりや雰囲気を見るにつけ……たかが汁なし担々麺のCPにこだわる自分がミジメになるばかり。珠玉の名曲が流れるこの空間、上品な味わいと「優雅」なプライシング。我々「庶民」が触れてはならぬ、「アッパー・クラス」御用達店なのかもしれません。