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前回、何気なくこの店を訪れ、店に入って何気なく「醤油」を頼んでから、小田原の名店「味一」(閉店)を引き継ぐお店だと気付きました( http://ramendb.supleks.jp/score/254013 )。だったら、味噌からイクべきでしたな……悔しくて再訪(22日)。 11時半頃の入店で先客ゼロ、注文はもちろん、壁メニューで唯一「おすすめ」マークが光る「元祖小田原 味噌ラーメン」(600円)。まずはカウンターに腰をおろして、ホッと一息ですが……目の前で煮干しを一尾ずつ丁寧に下ごしらえする女性店員、低ボリュームで流れるAMラジオと、前回と全く同じ光景・雰囲気、こういう店は妙に落ち着きますな。丼は、約5分で到着。 では、スープを一口……うん、クセになりそうな美味さ。一目で赤味噌とわかるスープの色、表面を覆う多めの脂、控えめな量のゆでモヤシと、見た目は味噌チェーン店の一品にも似た、実にポピュラーな丼姿ですが……味のレベルが全く違う。味の構成は、煮干しと赤味噌の二本柱ですが、特筆すべきは表面の脂で、煮干しと味噌の旨み・風味が分厚い脂層で混じり合い、まるで「触媒」のように両者を「シナジー」させています。おそらく、煮干し粉を使っていると思われますが、味が単調に陥りがちな赤味噌の欠点を煮干し粉のパンチが補い、苦み・エグみが先行しがちな煮干し粉の欠点を赤味噌の甘みとコクが補うという、実に計算され尽くしたコンビネーション。旨みが豊かな上に「リズム感」もあって、こいつぁクセになりまっせ。 麺は中太縮れ。もともと旭川系のお店なのですが、かの地特有の加水率の低いボソッとしたものではなく、スープを適度に吸う程度の加水率に抑えて、スープと麺の「シナジー」を追求しています。具材は、チャーシュー、メンマ、モヤシとネギ。モモ肉・チャーシューは「古風」な仕上がりで、庶民的な味付けにミッシリとした歯応え、スープが意外にアグレッシブなだけに、モヤシ・メンマ同様、いい箸休めになります。 ―――「こだわりの食材」をズラズラと並べ、800円以上のプライシングで「格の違い」を強調しながら、実は食材が持つ美味さの寄せ集めにすぎなくて、お店の感性のカケラも見えない、そんな一品をよく目にしますが……どこにでもある食材を使って低価格に抑えながら、各食材のポテンシャルを最大に引き出し巧妙にシナジーさせる、そんな「お店の才覚」を感じさせる「小田原味噌」。あるいは、「伝統技の凄さ」とでもいいましょうか……いつもの穏やかな雰囲気のお店で食べる、軽妙なリズム感と安定した美味さが光る一品、常連がつかないはずがありません。このお店の「凄さ」を、ジワジワと理解しはじめたオジさんなのでした。
11時半頃の入店で先客ゼロ、注文はもちろん、壁メニューで唯一「おすすめ」マークが光る「元祖小田原 味噌ラーメン」(600円)。まずはカウンターに腰をおろして、ホッと一息ですが……目の前で煮干しを一尾ずつ丁寧に下ごしらえする女性店員、低ボリュームで流れるAMラジオと、前回と全く同じ光景・雰囲気、こういう店は妙に落ち着きますな。丼は、約5分で到着。
では、スープを一口……うん、クセになりそうな美味さ。一目で赤味噌とわかるスープの色、表面を覆う多めの脂、控えめな量のゆでモヤシと、見た目は味噌チェーン店の一品にも似た、実にポピュラーな丼姿ですが……味のレベルが全く違う。味の構成は、煮干しと赤味噌の二本柱ですが、特筆すべきは表面の脂で、煮干しと味噌の旨み・風味が分厚い脂層で混じり合い、まるで「触媒」のように両者を「シナジー」させています。おそらく、煮干し粉を使っていると思われますが、味が単調に陥りがちな赤味噌の欠点を煮干し粉のパンチが補い、苦み・エグみが先行しがちな煮干し粉の欠点を赤味噌の甘みとコクが補うという、実に計算され尽くしたコンビネーション。旨みが豊かな上に「リズム感」もあって、こいつぁクセになりまっせ。
麺は中太縮れ。もともと旭川系のお店なのですが、かの地特有の加水率の低いボソッとしたものではなく、スープを適度に吸う程度の加水率に抑えて、スープと麺の「シナジー」を追求しています。具材は、チャーシュー、メンマ、モヤシとネギ。モモ肉・チャーシューは「古風」な仕上がりで、庶民的な味付けにミッシリとした歯応え、スープが意外にアグレッシブなだけに、モヤシ・メンマ同様、いい箸休めになります。
―――「こだわりの食材」をズラズラと並べ、800円以上のプライシングで「格の違い」を強調しながら、実は食材が持つ美味さの寄せ集めにすぎなくて、お店の感性のカケラも見えない、そんな一品をよく目にしますが……どこにでもある食材を使って低価格に抑えながら、各食材のポテンシャルを最大に引き出し巧妙にシナジーさせる、そんな「お店の才覚」を感じさせる「小田原味噌」。あるいは、「伝統技の凄さ」とでもいいましょうか……いつもの穏やかな雰囲気のお店で食べる、軽妙なリズム感と安定した美味さが光る一品、常連がつかないはずがありません。このお店の「凄さ」を、ジワジワと理解しはじめたオジさんなのでした。