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激務の一週間、当然週末も仕事のつもりでしたが……目覚めたら雨。この三連休はどこかで一日休むつもりでしたので、急遽本日(9日)に決定しました。窓から雨を見ていると……学生時代、雨でバイクに乗れない日は、よくJazz喫茶にシケ込んだもの。今日もなんとなく、「瀬佐味亭 虎の門店」に行ってみたくなりました。 自動ドアが開くと、例によってマランツのセパレート・アンプがお出迎え、天井から吊られた3ウェイのJBLから流れるのは、ビル・エヴァンス・トリオ。前回訪店時は気づきませんでしたが、大きなディスプレイが天井から吊るされ、スコット・ラファロの熱演が映し出されています……60年代後半、トリオの全盛期ですな。注文は、ネットでの評価も高い「黒担々麺」(800円)、エヴァンスが「いつか王子様が」のソロを始めたころ、丼到着。 では、スープを一口……うん、絶妙の「バランス」。黒胡麻で芝麻醤を作ったというよりは、粗挽きにしたペーストに唐辛子などでアクセントを加えて、そのままベース・スープにサラリと軽めに合わせたという感覚。そして、この店独特の「五香辣油」も、重たるさのないノビやかな辛味。これに、黒胡麻ペーストに加えた唐辛子のストレートな辛味がピリッとアクセントを加えて、「金の担々麺」とはヒト味違った辛さの「リズム感」。丸鶏系のべース・スープも実に旨み豊かで……風味の強い黒胡麻は敢えて軽めに使い、辣油もあくまで「リズム・セクション」に徹して、ベース・スープの旨みを前面に押し出すというこの「バランス」、まさに絶妙の「トリオ」ですな…… 麺は、担々系共通と思われる細麺ストレート。博多麺に近い細さで、今日は「バリカタ」程度のゆで加減、コシ・しなやかさ・歯切れの「トリオ」も、絶妙な「バランス」を醸しています。黒胡麻の風味を適度に抑えてあるため、麺の甘みも活きますなぁ……具材は小松菜、ネギ・ニラに、バラロール・チャーシュー。この店は特に小松菜にこだわっているようですが、確かに青梗菜よりは歯切れも軽快で、ハジけるような瑞々しさ、コイツが黒胡麻で重くなりがちな味わいに、ハキハキしたアクセントを加えています。 ―――そういえば、前回訪れた時( http://ramendb.supleks.jp/score/278404 )も、流れていたのはエヴァンスでしたな。ご主人の趣味なのかしら……エヴァンスと言えば、エレガントにして繊細、そして心に沁み入るようなリリカルなトーンが特徴。敢えて粗挽きの黒胡麻を「リズム・セクション」に使いながらも、リリカリズム(叙情性)すら感じさせる、この「バランス」。ラーメンで「叙情」を感じることは、極めて稀なのですが……まさに、エヴァンス好き(?)ご主人の、「美的感覚」そのものを体現した一杯でした。
miles様 こんばんわ 黒い担々麺は、初めて拝見しました。 五香辣油(うーしゃんらーよう)と黒胡麻ペースト、重厚なコクが期待できますね。 虎ノ門は、最近、縁が深まりましたので、お店を探してみます。
こんばんは。 ここの担々麺は良いですよね。 〉重たるさのないノビやかな辛味 が私も好きです。 黒は女房が食べていたのを、味見したことがあるので、 今度は金を食べたいと思っています。
自動ドアが開くと、例によってマランツのセパレート・アンプがお出迎え、天井から吊られた3ウェイのJBLから流れるのは、ビル・エヴァンス・トリオ。前回訪店時は気づきませんでしたが、大きなディスプレイが天井から吊るされ、スコット・ラファロの熱演が映し出されています……60年代後半、トリオの全盛期ですな。注文は、ネットでの評価も高い「黒担々麺」(800円)、エヴァンスが「いつか王子様が」のソロを始めたころ、丼到着。
では、スープを一口……うん、絶妙の「バランス」。黒胡麻で芝麻醤を作ったというよりは、粗挽きにしたペーストに唐辛子などでアクセントを加えて、そのままベース・スープにサラリと軽めに合わせたという感覚。そして、この店独特の「五香辣油」も、重たるさのないノビやかな辛味。これに、黒胡麻ペーストに加えた唐辛子のストレートな辛味がピリッとアクセントを加えて、「金の担々麺」とはヒト味違った辛さの「リズム感」。丸鶏系のべース・スープも実に旨み豊かで……風味の強い黒胡麻は敢えて軽めに使い、辣油もあくまで「リズム・セクション」に徹して、ベース・スープの旨みを前面に押し出すというこの「バランス」、まさに絶妙の「トリオ」ですな……
麺は、担々系共通と思われる細麺ストレート。博多麺に近い細さで、今日は「バリカタ」程度のゆで加減、コシ・しなやかさ・歯切れの「トリオ」も、絶妙な「バランス」を醸しています。黒胡麻の風味を適度に抑えてあるため、麺の甘みも活きますなぁ……具材は小松菜、ネギ・ニラに、バラロール・チャーシュー。この店は特に小松菜にこだわっているようですが、確かに青梗菜よりは歯切れも軽快で、ハジけるような瑞々しさ、コイツが黒胡麻で重くなりがちな味わいに、ハキハキしたアクセントを加えています。
―――そういえば、前回訪れた時( http://ramendb.supleks.jp/score/278404 )も、流れていたのはエヴァンスでしたな。ご主人の趣味なのかしら……エヴァンスと言えば、エレガントにして繊細、そして心に沁み入るようなリリカルなトーンが特徴。敢えて粗挽きの黒胡麻を「リズム・セクション」に使いながらも、リリカリズム(叙情性)すら感じさせる、この「バランス」。ラーメンで「叙情」を感じることは、極めて稀なのですが……まさに、エヴァンス好き(?)ご主人の、「美的感覚」そのものを体現した一杯でした。