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「○特つけ麺」@麺場 風天の写真 家族は法事に出かけてしまい、一人取り残された雨の日曜(23日)。夕食は大井町の「風天」へ。
 開店以来、行列が絶えないとの噂で、行列嫌いの私には敷居の高いお店でしたが……「雨+日曜夜ならどうだ」とお店をのぞくと、6割ほどの客入りで作戦成功。券売機は入口右手、「○特つけ麺」(980円)をポチッとな。麺量は並か中を選べますが、かなり味が濃いと聞いていますので、食べ飽き防止で「並」指定。
 内装も外装も、ヒノキ材のような材木風の質感で統一、新店ということもあるんでしょうが、小ざっぱりとした清潔感が心地よい。客層は二人客と一人客が半々程度で、駅近くということもあってか、私語も少ないのですが……しかし、麺ゆでに約10分を要するため、客の回転はイマイチ。「結構かかるなぁ」とジリジリし始めた約13分後、ようやく丼到着。
 では、つけ汁を一口……なんというか、すべてが「ギリギリ」ですな。まずガツンとくるのは魚介系で、カツオ節粉や煮干し粉が、旨みを通り越してエグミが出そうになる、そのギリギリの線まで大量に使われています。さらに醤油カエシもかなり濃く使っており、キレを通り越してクドさがでる、そのギリギリの領域。ずいぶんアブナイやり方ですが、豚骨主体の動物系が実にドッシリしており、ヤンチャな魚介と醤油を大きく包み込んで、不思議な安定感を与えています。
 麺は、カネジン食品製の太麺ストレート。これが実にプリプリ・ピチピチしたゆで上がりで歯切れも軽快、ツルリとしなやかなノド越しもたまりません。さらに特筆すべきはその味わいで、実にキレのある爽やかな甘み……こういう味わいの麺は、個人的には初めてかも。
 さてコイツをつけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッといきますと……つけ汁の重々しい緊張感に、麺の爽やかな味わいが、一陣の風のように吹き抜けて、いやコイツはかなりイケます。ただし、つけ汁の粘度が高いため持ち上げが良すぎて、汁量は中盛りで「ギリギリ」の線かも。
 具材は、つけ汁に沈むサイコロ・チャーシューにタマネギ・ネギ、麺皿にはバラロール・チャーシューと味玉、メンマ。メンマは穂先に近いあたりを使用しており、サクサクした食感で風味も良好。一方、サイコロ型のチャーシューは味付けが濃く、バラロールは薄味で煮豚に近いものですが……どちらもつけ汁の強烈な個性には、イマイチ合わない。割りスープはグッと生姜を効かせたもので、スープ割は意外にもサッパリといただけます。
 ―――旨みとエグミ、キレとクドさ、モタツキと爽やかさ……それら「ギリギリ」の領域に存在する、「トワイライト・ゾーン」にスポット・ライトを当てた一杯。肉でも腐る手前ギリギリの領域が美味いといいますし、日本酒もベタつく寸前の甘さが美味いと言いますが……つけ麺にもそんな領域が確かにあるようですな。目の付けどころがちょっと違う、いかにも大井町らしい、斬新な一杯でした。

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