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やっと春らしい穏やかな気候になってきた土曜日(24日)、宿題店のままにしていた鴬谷「きみはん」へ。 足が向かなかった理由は単純明快、「行列がイヤ」だから。しかし、開店から1カ月以上が過ぎ、そろそろと思っていましたが……現地に着くと店外7人待ちで、さらに前に並ぶ男性が携帯電話で連絡を取ると、子供を抱えた奥さん登場、その前でも「合流」が発生し、どんどん列が長くなります。帰ろうかとも思いましたが……暑からず寒からず、気候も良いし時間もあるので、本でも読みながら待つことに。 店内は10席ほどでカウンター席のみですが、客のほとんどが2~3人連れ、待ち客も同様ですので入れ替えの都合上、常時1~2席を空席にして客を詰め合わせています……私語も少なく客のマナーは上々ですが、それでも回転はイマイチ。とうとう、私の横で待つ子供さんは泣き始めてしまいました……注文した「醤油」(680円)「味玉」(100円)にありついたのは、列に並んで25分後。 半球形の丼にナミナミと注がれたスープはアツアツで、表面にラードを浮かべる姿は、いわゆる「永福大勝軒」系のスタイル。では、スープを一口……うん、味わいも「永福大勝軒」系ですな。鶏と煮干し数種から作られていると聞きますが、煮干しは通常の数倍使っているという割にはエグミも少なく、重層的な旨みが滑らかに一体化しているような、深みと軽やかさが共存したスマートな味わい。これにライトな鶏の風味が「軽やかさ」を軸にシナジーし、カエシが味の輪郭をクッキリと整えながら、適度なキレと甘みを加えて……重み深みを感じさせながら「スピード感」を併せ持つ、バランス重視の味に仕上がっています。 麺は村上朝日製麺製で、中細ストレート。タピオカ粉も使用しているというシャキシャキした麺で、コリコリとした軽快な歯切れ、スープのスタイルに実によく合いますな。具材は、チャーシュー、細切り筍、ナルトにカイワレ、そして追加の味玉。バラ肉・チャーシューは小型ながら、濃いタレをシッカリとしみ込ませた一品で、柔らかく肉汁もタップリ。味玉も、黄身を醤油でキリリと強く味付けており、これら両者がバランス型のスープに対して、際立ったアクセントを加えます。ただし、筍とカイワレはいかがかな……スープ・麺のスピード感を加速させようという意図でしょうが、ここまでやると、ちょっと全体の「落ち着き」が失われるような、そんな印象。 ―――絶妙なバランスの上に構築された、深みとスピード感を併せ持つ「永福系」。しかし、バランスを意識するあまり、「個性」が少し弱まっているような、そんな印象。食べながら、ついつい船橋「赤坂味一」を連想していました……この店の「完成された味」から、あの店の「記憶に残る味」に進化するためのヒントは……おそらく、あの店の「醤油」とメンマじゃないかしら。これらが合体すると、凄いことになりそうな……まだまだ、大きな可能性を感じさせる一杯でした。
足が向かなかった理由は単純明快、「行列がイヤ」だから。しかし、開店から1カ月以上が過ぎ、そろそろと思っていましたが……現地に着くと店外7人待ちで、さらに前に並ぶ男性が携帯電話で連絡を取ると、子供を抱えた奥さん登場、その前でも「合流」が発生し、どんどん列が長くなります。帰ろうかとも思いましたが……暑からず寒からず、気候も良いし時間もあるので、本でも読みながら待つことに。
店内は10席ほどでカウンター席のみですが、客のほとんどが2~3人連れ、待ち客も同様ですので入れ替えの都合上、常時1~2席を空席にして客を詰め合わせています……私語も少なく客のマナーは上々ですが、それでも回転はイマイチ。とうとう、私の横で待つ子供さんは泣き始めてしまいました……注文した「醤油」(680円)「味玉」(100円)にありついたのは、列に並んで25分後。
半球形の丼にナミナミと注がれたスープはアツアツで、表面にラードを浮かべる姿は、いわゆる「永福大勝軒」系のスタイル。では、スープを一口……うん、味わいも「永福大勝軒」系ですな。鶏と煮干し数種から作られていると聞きますが、煮干しは通常の数倍使っているという割にはエグミも少なく、重層的な旨みが滑らかに一体化しているような、深みと軽やかさが共存したスマートな味わい。これにライトな鶏の風味が「軽やかさ」を軸にシナジーし、カエシが味の輪郭をクッキリと整えながら、適度なキレと甘みを加えて……重み深みを感じさせながら「スピード感」を併せ持つ、バランス重視の味に仕上がっています。
麺は村上朝日製麺製で、中細ストレート。タピオカ粉も使用しているというシャキシャキした麺で、コリコリとした軽快な歯切れ、スープのスタイルに実によく合いますな。具材は、チャーシュー、細切り筍、ナルトにカイワレ、そして追加の味玉。バラ肉・チャーシューは小型ながら、濃いタレをシッカリとしみ込ませた一品で、柔らかく肉汁もタップリ。味玉も、黄身を醤油でキリリと強く味付けており、これら両者がバランス型のスープに対して、際立ったアクセントを加えます。ただし、筍とカイワレはいかがかな……スープ・麺のスピード感を加速させようという意図でしょうが、ここまでやると、ちょっと全体の「落ち着き」が失われるような、そんな印象。
―――絶妙なバランスの上に構築された、深みとスピード感を併せ持つ「永福系」。しかし、バランスを意識するあまり、「個性」が少し弱まっているような、そんな印象。食べながら、ついつい船橋「赤坂味一」を連想していました……この店の「完成された味」から、あの店の「記憶に残る味」に進化するためのヒントは……おそらく、あの店の「醤油」とメンマじゃないかしら。これらが合体すると、凄いことになりそうな……まだまだ、大きな可能性を感じさせる一杯でした。