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蒲田駅西口広場の南蛮カレーの脇を入る。 くいだおれ横町と書かれた看板のある、東急線ホーム下に続くこの通りも、閉められたままのシャッターが目につくようになった。 客がくいだおれずに、店が倒れてどうすると、独りつまらぬツッコミを入れたりしたが、「安さ爆発」の会社も自ら吹き飛んでしまう昨今、冗談ではすまない話ではある。 串揚げ屋の角を左に曲がる。ここは、東急線のホームの真下である。 そこにこの店はある。 黒色のカウンターの向こうに大将と女将(と思われる)の姿が見える。 平日の12時15分。客の入りは7割ほど。 店内入口脇の券売機に千円札をねじ込むと、右手の人差し指は「野菜ラーメン800円」ボタンを躊躇なく押した。(お釣りの取り忘れに注意。自分はよくやるのである。) 空き席に座り、券を女将に渡しつつ「味濃いめで」をコール。 これは、このメニューをオーダーする時の定跡手順である。(理由は後述する。) この店では、厚めの板にかけた輪ゴムに券を挟み込んで順番を管理しているようだ。 寡黙そうな大将と、どうやら唐土の国から来られとた思しき女将という、現在の体勢となってからどのくらい経つのだろうか。 女将は、まだ完全にオペレーションに慣れていないと見え、小さなミスがあって、その都度大将から短い言葉で注意を受けている。 そうこうするうち、大将の手が自分の一杯を持ち上げ「野菜ラーメンの方は?」とくるので、思わず「はい!」と手を挙げてしまった。 手渡された「野菜ラーメン」。その仕様が以前と変わっていなかったことに、嬉しさと安堵感を覚えた。 丼の上を覆い尽くすのは、とても大きく切られた何枚ものキャベツ。この下にいい塩梅に茹でられたもやしが隠れている。 脇を固めるのは、ニンジンとほうれん草。もう少し量が多ければ最高なのだが... 専用電動カッターで薄めに切られたチャーシュー一枚に、家系トッピングの定番の海苔は2枚だ。 まずは分厚いキャベツにかぶりつく。 甘い!上手に茹でられた質の良いキャベツでしか味わえない自然な甘さが、その優しい味とは裏腹に、強烈なパンチとなって襲いかかってくる。 この瞬間に、ほぼ勝負は決していると言ってもよいくらい、心はこのキャベツに捕えられてしまうのである。 中太の麺は、既に蛇足となってしまっている。 野菜を味わう邪魔にさえなってくれなければいいと思ったので、ほとんど印象どころか記憶にすら残っていない。 スープの味は、他の家系店の味と若干異なるように自分には思えた。 どこがどうと、上手く説明できないのがもどかしいところなのだが、奥行きがやや足りないという抽象的な表現しかできないのが恥ずかしい。 しかし只一つ、確実に言えることは、このメニューをデフォで注文した場合、野菜の水気あるいは茹汁によって、スープが薄められてしまうことである。(以前初めて食べた時がそうだった。) 先に「味濃いめ」は必須と書いたのは、実はこのためだった。 大将は、「薄かったら、おっしゃってください」と言ってくれたが、この一杯は実にドンピシャな濃さだった。 これは、ラーメンに特別なトッピングしたものではなく、とても美味しい温野菜スープに、なぜか麺が入っているというような食べ物だと思う。 日頃感じている、野菜摂取不足を補うことができた(実際はどうか知らないが)満足感に包まれて、店を後にした。
ラーメンのレポートよりも前段の件に食いついてしまいましたw それに、ラーメンのレポートじゃなくて、キャベツのレポートですし(爆)
あかいら!さん、毎度コメントありがとうございます。 > それに、ラーメンのレポートじゃなくて、キャベツのレポートですし(爆) 確かにおっしゃるとおりw まあ、ラーメン食べ飽きてキャベツの温野菜なんかが食べたくなったら、お試しくださいww
くいだおれ横町と書かれた看板のある、東急線ホーム下に続くこの通りも、閉められたままのシャッターが目につくようになった。
客がくいだおれずに、店が倒れてどうすると、独りつまらぬツッコミを入れたりしたが、「安さ爆発」の会社も自ら吹き飛んでしまう昨今、冗談ではすまない話ではある。
串揚げ屋の角を左に曲がる。ここは、東急線のホームの真下である。
そこにこの店はある。
黒色のカウンターの向こうに大将と女将(と思われる)の姿が見える。
平日の12時15分。客の入りは7割ほど。
店内入口脇の券売機に千円札をねじ込むと、右手の人差し指は「野菜ラーメン800円」ボタンを躊躇なく押した。(お釣りの取り忘れに注意。自分はよくやるのである。)
空き席に座り、券を女将に渡しつつ「味濃いめで」をコール。
これは、このメニューをオーダーする時の定跡手順である。(理由は後述する。)
この店では、厚めの板にかけた輪ゴムに券を挟み込んで順番を管理しているようだ。
寡黙そうな大将と、どうやら唐土の国から来られとた思しき女将という、現在の体勢となってからどのくらい経つのだろうか。
女将は、まだ完全にオペレーションに慣れていないと見え、小さなミスがあって、その都度大将から短い言葉で注意を受けている。
そうこうするうち、大将の手が自分の一杯を持ち上げ「野菜ラーメンの方は?」とくるので、思わず「はい!」と手を挙げてしまった。
手渡された「野菜ラーメン」。その仕様が以前と変わっていなかったことに、嬉しさと安堵感を覚えた。
丼の上を覆い尽くすのは、とても大きく切られた何枚ものキャベツ。この下にいい塩梅に茹でられたもやしが隠れている。
脇を固めるのは、ニンジンとほうれん草。もう少し量が多ければ最高なのだが...
専用電動カッターで薄めに切られたチャーシュー一枚に、家系トッピングの定番の海苔は2枚だ。
まずは分厚いキャベツにかぶりつく。
甘い!上手に茹でられた質の良いキャベツでしか味わえない自然な甘さが、その優しい味とは裏腹に、強烈なパンチとなって襲いかかってくる。
この瞬間に、ほぼ勝負は決していると言ってもよいくらい、心はこのキャベツに捕えられてしまうのである。
中太の麺は、既に蛇足となってしまっている。
野菜を味わう邪魔にさえなってくれなければいいと思ったので、ほとんど印象どころか記憶にすら残っていない。
スープの味は、他の家系店の味と若干異なるように自分には思えた。
どこがどうと、上手く説明できないのがもどかしいところなのだが、奥行きがやや足りないという抽象的な表現しかできないのが恥ずかしい。
しかし只一つ、確実に言えることは、このメニューをデフォで注文した場合、野菜の水気あるいは茹汁によって、スープが薄められてしまうことである。(以前初めて食べた時がそうだった。)
先に「味濃いめ」は必須と書いたのは、実はこのためだった。
大将は、「薄かったら、おっしゃってください」と言ってくれたが、この一杯は実にドンピシャな濃さだった。
これは、ラーメンに特別なトッピングしたものではなく、とても美味しい温野菜スープに、なぜか麺が入っているというような食べ物だと思う。
日頃感じている、野菜摂取不足を補うことができた(実際はどうか知らないが)満足感に包まれて、店を後にした。