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「ワンタンメン」@幸軒の写真 なかなか忙しく、ほとんどラーメンを食べられなかった一週間、金曜のお昼くらいは……と思いましたが、遠出は無理。久々に築地場外の「幸軒」へ(30日)。
 異国の観光客でゴッタ返す築地場外、「井上」など目立つお店は長蛇の列で、最近はラーメン目当てに近づく街ではなくなりました。しかし「幸軒」は、お茶を売るお店の奥の通路に潜むというスペシャルなロケーション(店舗写真参照)ゆえ、観光客もそうそう近寄れません。13時前、店内は近隣のリーマンや市場関係者で満員でしたが、ちょうど入れ替わりで着席、注文は「ワンタンメン」(830円)。
 厨房はオバちゃん二人で切り盛り、ボケ役のフロア係のオッチャンに、アレコレ突っ込み入れてイジりながら、ワイワイ・ガヤガヤと調理を進めます。いかにも築地といった雰囲気ですな……丼は、約5分で到着。
 では、スープを一口……ここの特徴は、なんといっても生姜の風味。鶏ガラ主体のさらりとしたスープに、やや濃いめのカエシを効かせ、「築地系」にしては穏やかなケミカルで仕上げていますが……ややもすれば、ケミカルで味の輪郭がボンヤリするところを、生姜の「キレ」で上手くカバーしています。
 麺は中太の弱縮れ、加水率をやや低めに設定し、スープを吸わせて味を仕上げるタイプです。軽快な歯切れにコシもマズマズ、いやダレ気味の麺が多い「築地系」にしてはキリッとした方で、生姜でエッジの立ったスープによく合います。濃いめの醤油味に甘みの効いたスープが、麺とシナジーした味わいもなかなか。
 具材は、チャーシュー、メンマ、ワンタンにネギが、いずれもボリュームたっぷりで、このあたりも「築地系」。チャーシューは大判で厚切りのバラロールが2枚、食感は十人並ですが、濃いめの味付けでスープとのコントラストをチャンと意識しています。ワンタンは7個前後入っており、メンマ、ネギも「コレでもか」。ただし、メンマはちょっと細かく刻み過ぎで、上手く麺に絡みませんな……後でレンゲによる「サルベージ」が必要です。
 ―――「井上」に代表されるように、「ブイブイ」言わせるケミカルが「築地系」の代名詞となっておりますが……本来は、この店程度の使い方が主流でした。スープ、麺のバランスとコラボもそれなりに計算されており、なおかつボリュームたっぷりで、なかなかスミに置けない一品。常連客から、からかい半分でメニューにない担々麺を注文され、「タンタンって何? ああ、あの辛い挽肉ラーメンか」と、真顔でトボけるオバちゃん。こういう軽妙なやり取りが、「築地」の醍醐味ですが……いずれここも観光地と化すのかな。食事を終え、異国語が飛び交う人込みをかき分け、職場に戻るオジさんなのでした。

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