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「太郎ラーメン」@野口太郎ラーメンの写真2023年4月14日(金)

昨夜は新地で行きつけのバーに向かう前にこちらの店を初訪問。

こちらはミシュラン1つ星を獲得した割烹「野口太郎」が昨年開業したラーメン店です。

18時27分に到着すると、店内には先客が僅か1名のみの状況です。

席に着いて「太郎ラーメン」を注文すると、待つ事6分ほどで待望のラーメンが到着です。

透明な醤油スープの中には全粒粉を含んだ中細麺が盛られていて、その上には刻印された薩摩揚げ、白木耳、姫竹、三ツ葉が乗っています。

また、極薄に切られたレアチャーシューはスープの熱を避けるべく器の縁に貼り付けられています。

そして、受け皿の脇には魚型の小さなランチャームに詰められた味変用の香味油が添えられています。

先ずはスープを飲んでみると、適度でいて些か甘味を帯びた醤油ダレの風味と共に、独特でいて未知なる出汁の旨味が口の中に広がります。

出汁は牡蠣や浅利にシジミとの事ですが、それらの気配を感じつつも貝類に有りがちな琥珀酸の渋味は皆無と言っても過言ではありません。

また、スープからは貝類の気配に負ける事なく鶏で与えたと思しき動物的な旨味が舌に明確に伝わります。

ラーメンとしては独創的な味わいではあるものの、割烹出身である割にはラーメンと言える範疇の味わいに仕上げられている様に感じます。

次に麺を食べてみると、低加水寄りの中細麺が適度な硬さに茹でられていて、モッチリとした歯応えと共に瑞々しい小麦の風味を感じます。

そして、肌が荒れた麺にはスープが潤沢に絡み込み、小麦の甘味とスープの旨味が巧妙に重なる事で味わいに一段と膨らみが増す印象です。

次にチャーシューを食べてみると、低温調理で幾分レア寄りに仕上げられた豚肩ロースがスライサーで極めて薄めにスライスされています。

肉質はレアならではの潤いや粘りを保っていて、尚且つ味付けが控えめである事から赤身の旨味や脂身の甘味が舌に鮮明に映し出されます。

一方、薩摩揚げからは仄かにトリュフの風味を感じると共に、キメ細かく仕上げられた摺り身の洗練極まる味わいが舌に素直に伝わります。

最後に味変用の香味油を若干味見してみると、クセが希薄な植物油に極めて強めに薫香が施されています。

スープに香味油を加える事で味わいにコクや香ばしさが増すものの、目に見えて味わいの表情が変わるほどの効果は感じられませんでした。

食べ終えた感想ですが、流石ミシュランで星を獲得しただけあり、個性が存分に織り込まれつつもバランスが巧妙に保たれた味わいでした。

ただ、食べ手がラーメンに求める病み付きに陥る様なフックには些か欠けている印象も否めませんでした。

改めて訪れる機会があれば、次回は鰹出汁がベースである「花子ラーメン」を是非試してみたいと思います。

ご馳走さまでした。

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