日本の中華そば富田 成田空港店の他のレビュー
コメント
のらのらさん…どもです^^
ついに海外編…ですね!レポ楽しみに待っています♪
ぴろリポ | 2019年11月7日 23:13どもです。初のとみ田をこちらで頂いた事がありますが、よりによって汁そばって...。
やはりつけ麺にしましょうよ!かなり美味かったです。
海外はどちらバンコクかなぁ?
虚無 Becky! | 2019年11月8日 00:32ぴろさん、おはようございます。全国制覇も目前となってきました!乞うご期待とは言えませんが、楽しんでもらえたら幸いですw
のらのら | 2019年11月8日 10:36ベキさん、どーも。どうしても汁そば癖が抜けないようですw タイも候補地だったんですが、今回は日程の都合で近場の台湾にしました!
のらのら | 2019年11月8日 10:38

のらのら
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〝諸国麺遊記 海の向こう編 エピソード0〟
小さなボストンバッグひとつに大きな希望だけを詰め込んで、国際線の搭乗ゲートの前に立っていた。
実は今年の夏、二度も航空券を予約したラ旅計画が、相次いだ週末の台風上陸の影響で中止となってしまった。そこで今回は、その中止となった二つの計画をまとめて行うという無謀なスケジュールを企ててみた。
自宅からではなく、成田へのアクセスの良い上野の常宿サウナに前泊してから成田第一ターミナルに降り立った。これから旅立つ海の向こうには、どんなラーメンが待っているのだろうかと期待が胸をたかぶらせる。
13時ちょうどのフライトだったが、少し早めに空港へ来たのには理由があった。それは勿論ラーメンのためである。日本の玄関口である成田国際空港内にも、いくつものラーメン店が軒を並べている。そんな中でも注目度 No.1 と言えば、千葉県内の商業施設を中心にテナント出店が相次いでいるコチラではないだろうか。
搭乗手続きの前に4階にあるテナントへと向かってみると、周りの飲食店はガラガラなのに対して、こちらだけは大勢の客で賑わっていた。行列こそなかったが、レジの前で待っている最中に後から来た出国客が、サンプルケースのメニューを見て値段が高いと言って他の店に行った客が2組もいた。空港とはいえ高めの価格設定が影響していると感じた。
その間に奥のカウンターに案内されると、卓上メニューの豊富なラインナップの中から品定めをする。つけ麺推しなのは分かっていたが標題の中華そばを注文してから、広い店内を見渡してみる。
トレードマークとも言える鯉が描かれた黒を基調とした店内を、本日は六人体制で回している。テーブル席が多く設けられた広い客席からすると少ないとも思えるスタッフ数だが、それだけオペレーションが徹底されている証拠でもある。とても効率的に設計された調理場内から生み出される商品に見とれていると、着席して6分で我が杯が到着した。
その姿は黒盆に乗せられた、胴が朱赤の切立丼の中で予想外の景色を見せていた。店名に掲げられた〝日本の中華そば〟というネーミングが大げさに思っていたが、外国人観光客やSNSばかりを意識した姿でない事に安堵してレンゲを手にした。
まずは赤銅色のスープをひとくち。表層には薄っすらではあるが、粒子の骨格がハッキリした香味油が浮かんでいる。そんな香味油の隙間を縫って立ち昇ってくる湯気からも、かなりの高熱スープが予想される。そっと液面にレンゲを沈めるてみると、魚介の香りが押し寄せてくるように鼻先に届いた。そこには懐かしさと安心感のあるスープを口に含むと、特に鰹節の風味が際立った味わいが口の中に広かった。FC店舗との事なのでスープは店仕込みでないのかと思っていたが、厨房内には大きな寸胴鍋でスープが炊かれているのが意外だった。しかし日本を代表する名店の寸胴鍋としては随分と汚れており、あまり外国人観光客には見せたくない光景だった。魚介主体の出汁に合わせたカエシは思いのほか穏やかだが、油系の甘みの他にも不自然な甘みが潜んでいるのが感じられた。これだけ大量のスープを必要とするので仕方ない底上げかもしれないが、スープには手を付けられずにレンゲを箸に持ち替えた。
麺上げまで90秒程度と思われる麺を持ち上げてみると、 24センチに切り出しされた中細ストレート麺が現れた。茹で麺機の横には「心の味食品」の木製麺箱が積まれてあるので、そちらの外注麺を使用されていると思われる。箸先からはハリの弱い柔らかそうな感覚が伝わってくるが、重みはあるので加水率は低くはなさそうだ。そんな麺を一気にすすり上げたのだが、吸気に伴ってカンスイ臭も入ってくるので小麦の風味が負けてしまっている。茹で麺機の中の茹で湯の色が、午前11時前ながら茶色に変色してしまっているのが見えた。すでにオープンから3時間近く麺を茹でっぱなしなのだろうか、茹で湯に溶け出したカンスイの臭いが麺に移ってしまっていた。来店のタイミングが悪かったせいもあるが、きれいな茹で湯で麺上げされたラーメンならば随分と印象も変わっていた事だろう。
具材のチャーシューは、豚バラの巻き煮豚が大判で盛り付けられている。さすがにチャーシューは店仕込みとはいかないのだろうか、切り口からも乾いた感じが伝わってくる。いざ口に運ぶと赤身を中心とした部位で薄味仕立てなのは好ましいが、やはりパサついた口当たりが否めない。そこには冷凍加工なのだろうかと思ってしまうような舌触りの悪さが残った。
極太メンマも業務用味付けメンマを疑ってしまうような、手仕込み感のない汎用な味付けとなっている。しかし極太ながらも繊維が解けていく食感は素晴らしく、口の中に繊維が残る事なく胃袋へと消えていった。
追加した味玉は見た目の醤油感は白身の表面だけで、内部には一切浸透していない即席漬けの味玉だった。それでも〝半熟味玉〟と謳ってあるだけに、下茹での半熟加減は完璧だった。その上、温め直してある仕事ぶりにも感心した。
色素の濃い十字8切の海苔も添えてあったが、磯の香りはなく口溶けも今ひとつで存在感はなかった。
薬味の青ネギは機械切りのように、均等な厚みを見せている。そんな切り口もみずみずしく潤っていて、清涼感のある香りと軽やかな舌触りが薬味としての役割を果たしていた。
序盤からスープに含まれた謎の旨味と、麺のカンスイ臭が箸の行方を阻んでくる。途中からは麺をすすらずに口に運ぶ食べ方に変えたので、カンスイ臭との戦いは避けられた。しかしスープの旨味には味覚が疲れてしまい、全量のスープを残してレンゲを置いてしまった。
隣に座っていた外国人の先客は、満足そうにスープを飲み干して完食していた。その丼の底には〝心の味〟と書かれてあったが、残念ながら私は見る事なく席を立った一杯でした。