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祝日 雨天 10:45 先待ちなし 後客2名〝ニューオープン 探検記〟本日は、そぼ降る雨の中で新店めぐりを計画した。少し前にRDBの新店情報で見つけていたのだが、オープン記念のワンコインセールの告知を見て初訪問を先送りにしていたのだ。この時点で 50%くらいは、都内で新店ラッシュの快進撃が続くグループ店の系列だろうと思っていた。そこには〝またおま系〟が脳裏を過ぎるが、微かに新たな出会いを信じて初訪問を決めた。お店情報では11時開店となっているので、オープン前の現着を目指して自宅を出た。山手線で20分もせずに最寄りの池袋駅に着くと、西口方面へと出て歩いて店へと向かった。地上階へ上がると数分で繁華街のど真ん中に、雨に打たれる開店祝いの花が並んだ店先が見えてきた。再開発の続くウエストゲート界隈だが、この辺りは以前と変わらぬ昔ながらの空気が流れている。定刻よりも15分も早く着いてしまったが店頭に並びもないので、少し離れた場所で雨を避けて店先の張り込みを開始する。お馴染みの製麺所から送られた開店祝いの花があったり、圧倒的な看板や外観の設えを見た時に、グループ店との関係性は間違いないだろうと思った。定刻5分前になっても、行列は出来ないままに時間が過ぎていく。私も離れて待機をしているうちに定刻になり、店内からスタッフさんが大きな真っ白い暖簾を持って出てきた。その大きな暖簾が掛けられると、本日も無事にオープンを迎えられた。一番手で店内に入ると、入口右手に設置された券売機の中から本日のお題を品定めする。メニュー構成がシンプルなので迷う事なく、マイスタンダードのラーメンのボタンを押して味玉入りを発券した。座席の指定がなかったので、調理作業の見やすいカウンターに腰を下ろして店内を見渡してみる。白木調の色合いを意識した和装の店内を、本日は四人体制で回している。大箱ではないカウンターだけの客席だが、オープン直後の特需を予測して万全の布陣を敷いている。ホール担当はアルバイトと思われる女性スタッフだが、調理場内には系列店で実践を積んできたと思われるスタッフ陣で新店舗ならぬ落ち着きがある。ふと卓上に目をやると、系列店と同様に調味料類は一切置かれずウンチクだけが貼られている。その内容を見ても系列店と同じように各々のウンチクが書かれてあったが、少しだけ違う要素が見られた。今までは有名ブランド銘柄鶏を全面に押し出したウンチクだったが、こちらは国産鶏ガラを使用と正直な書き方となっている。かつてはスープ全量に有名地鶏を使用したような書き方をしていたが、実際に使われているノーブランドの鶏ガラを明記していた。この方がインパクトはないが嘘偽りがなくて安心できる書き方だ。そんなウンチクや手慣れたオペレーションを見ているだけで、グループ店である予想は確信に変わった。これで〝またおま系〟のラーメンを想像して待っていると、着席して3分の早さで我が杯が到着した。その姿を見た時に〝またおま系〟ではなかった事に驚き、失礼な事を思ってしまった自分を戒めた。今までの系列店の〝水と鶏〟を謳ったラーメンとは全く異なる様子だった。それは白磁の鳴門丼の中で、逆に流行りの要素を排除したような表情を見せていた。昔ながらの具材を使いながらも古めかしくならないのは、器選びや丁寧な盛り付けが要因と思われる。そんな良い意味で裏切られた喜びを胸にレンゲを手にしてみた。まずは海老茶色のスープをひとくち。何よりも予想外だったのが液面を覆う油膜の少なさで、光を跳ね返さない霞みがかった表層を見て油っぽくないスープだと分かった。今までは大量の鶏油でコクと甘みを利かせたタイプが多かっただけに、ひと目見ただけでキレの良さが伝わってきた。そんな期待を込めてスープにレンゲを沈めると、しっかりと熱い湯気の中は魚介の香りが満ちていた。そんなスープを湛えたレンゲを口元に近づけると、動物系の力強い香りが幅を利かせてきた。いざスープを口に含むと、鶏ガラや乾物のバランスが良いオーソドックスな味わいが広がった。流行りに迎合して多店舗展開を進めてきたと思っていたグループ店だけに、原点回帰のような懐かしさのあるスープには驚いてしまった。合わせるカエシこそ若者向けに強めにしてあるが、喉を灼くほどではなく助かった。これだけ多くの店舗を構えてきたので、セントラルキッチンでのスープ仕込みと思ったが、厨房内の大型寸胴鍋には大量のの鶏ガラが炊かれていた。それは各店舗ごとにスープを仕込んでいる証でもある。悪く言えば店舗の本気度によって味が変わってくるので、均一性はなくなってくる。その上、効率性も悪いが店仕込みのスープの方が私は好きである。かなりスープに意表を突かれたまま、レンゲを箸に持ち替えた。麺上げまでジャスト70秒の中細ストレート麺を持ち上げると、透明感のある長めの麺が現れた。30センチ程度に切り出しされた麺を一気にすすり上げると、独特の口当たりで滑り込んできた。ナンセンスではあるが食べ物を食べ物で例えると、まさに韓国冷麺の細麺ような食感である。ザラつきとまでは言わまいまでも、凹凸を感じさせる麺肌が特徴的だ。その凹凸がスープを含んで滑り込んでくるので、すする度にスープの香りも伴ってくる。香味油が少ない分、この麺肌の方がスープとの絡みを良くしていると感じる。具材のチャーシューにも違いが見られ、流行りのレアチャーシューではなく王道の煮豚で勝負してきた。薄切りではあるが大判にカットされたチャーシューは、ウンチクでは煮汁の調味料にこだわってあるようだ。しかし調味料の効果は伝わってこず、豚肉本来の旨みも抜け出してしまっている。よって味気のないパサついた肉を口にしている感覚だった。メンマも穂先メンマでも極太メンマでもなく、最近見かける事なく少なくなってきた細メンマを採用されていた。入手困難は金絲メンマではないが、軽やかな歯応えと喉ごしは全体のバランスとしても好印象だ。味付けも出過ぎる事なく控えめながらも、メンマらしい味わいとなっている。それに引き換え残念なのが追加した味玉で、普通の半熟ゆで卵と変わりない仕上がりだった。素材の卵はグループ店でも使われている〝マキシマムこいたまご〟なので卵本来の旨みを表現する味付けなのだろうが、味玉を名乗る以上は漬け込みの足りなさを感じる。白身の表面だけに醤油の色を付けただけの即席味玉ならば追加しなければ良かったとすら思ってしまった。白ネギを細かく刻んだ薬味の存在感は乏しかったが、青みの小松菜は大きな存在意義を感じられた。見た目の良さもあるが茹でた青菜の香りと食感には、カイワレのような手抜き具材では味わえない手仕事感がある。ひと手間かかる茹で青菜を仕込んでいるあたりにも、店の本気度が伝わってくるようだ。中盤以降も麺の食感はダレる事なく順調に食べ進められ、気が付けば器の中の麺を平らげていた。スープにはオイル感が少ないので飲み干せそうに思っていたが、カエシの塩気が重なってきて舌と喉が疲れてきたところでレンゲを置いてしまった。今後はこのグループ系列の〝水と鶏〟と今回の〝王道醤油〟の二枚看板で店舗展開が進んでいくのだろうか。それならば若干飽きてきた〝水と鶏〟だっただけに、ありがたい朗報となる一杯でした。
長い。もっと短く端的にまとめて
〝ニューオープン 探検記〟
本日は、そぼ降る雨の中で新店めぐりを計画した。少し前にRDBの新店情報で見つけていたのだが、オープン記念のワンコインセールの告知を見て初訪問を先送りにしていたのだ。この時点で 50%くらいは、都内で新店ラッシュの快進撃が続くグループ店の系列だろうと思っていた。そこには〝またおま系〟が脳裏を過ぎるが、微かに新たな出会いを信じて初訪問を決めた。
お店情報では11時開店となっているので、オープン前の現着を目指して自宅を出た。山手線で20分もせずに最寄りの池袋駅に着くと、西口方面へと出て歩いて店へと向かった。地上階へ上がると数分で繁華街のど真ん中に、雨に打たれる開店祝いの花が並んだ店先が見えてきた。再開発の続くウエストゲート界隈だが、この辺りは以前と変わらぬ昔ながらの空気が流れている。定刻よりも15分も早く着いてしまったが店頭に並びもないので、少し離れた場所で雨を避けて店先の張り込みを開始する。
お馴染みの製麺所から送られた開店祝いの花があったり、圧倒的な看板や外観の設えを見た時に、グループ店との関係性は間違いないだろうと思った。定刻5分前になっても、行列は出来ないままに時間が過ぎていく。私も離れて待機をしているうちに定刻になり、店内からスタッフさんが大きな真っ白い暖簾を持って出てきた。その大きな暖簾が掛けられると、本日も無事にオープンを迎えられた。
一番手で店内に入ると、入口右手に設置された券売機の中から本日のお題を品定めする。メニュー構成がシンプルなので迷う事なく、マイスタンダードのラーメンのボタンを押して味玉入りを発券した。座席の指定がなかったので、調理作業の見やすいカウンターに腰を下ろして店内を見渡してみる。白木調の色合いを意識した和装の店内を、本日は四人体制で回している。大箱ではないカウンターだけの客席だが、オープン直後の特需を予測して万全の布陣を敷いている。ホール担当はアルバイトと思われる女性スタッフだが、調理場内には系列店で実践を積んできたと思われるスタッフ陣で新店舗ならぬ落ち着きがある。ふと卓上に目をやると、系列店と同様に調味料類は一切置かれずウンチクだけが貼られている。その内容を見ても系列店と同じように各々のウンチクが書かれてあったが、少しだけ違う要素が見られた。
今までは有名ブランド銘柄鶏を全面に押し出したウンチクだったが、こちらは国産鶏ガラを使用と正直な書き方となっている。かつてはスープ全量に有名地鶏を使用したような書き方をしていたが、実際に使われているノーブランドの鶏ガラを明記していた。この方がインパクトはないが嘘偽りがなくて安心できる書き方だ。
そんなウンチクや手慣れたオペレーションを見ているだけで、グループ店である予想は確信に変わった。これで〝またおま系〟のラーメンを想像して待っていると、着席して3分の早さで我が杯が到着した。
その姿を見た時に〝またおま系〟ではなかった事に驚き、失礼な事を思ってしまった自分を戒めた。今までの系列店の〝水と鶏〟を謳ったラーメンとは全く異なる様子だった。それは白磁の鳴門丼の中で、逆に流行りの要素を排除したような表情を見せていた。昔ながらの具材を使いながらも古めかしくならないのは、器選びや丁寧な盛り付けが要因と思われる。そんな良い意味で裏切られた喜びを胸にレンゲを手にしてみた。
まずは海老茶色のスープをひとくち。何よりも予想外だったのが液面を覆う油膜の少なさで、光を跳ね返さない霞みがかった表層を見て油っぽくないスープだと分かった。今までは大量の鶏油でコクと甘みを利かせたタイプが多かっただけに、ひと目見ただけでキレの良さが伝わってきた。そんな期待を込めてスープにレンゲを沈めると、しっかりと熱い湯気の中は魚介の香りが満ちていた。そんなスープを湛えたレンゲを口元に近づけると、動物系の力強い香りが幅を利かせてきた。いざスープを口に含むと、鶏ガラや乾物のバランスが良いオーソドックスな味わいが広がった。流行りに迎合して多店舗展開を進めてきたと思っていたグループ店だけに、原点回帰のような懐かしさのあるスープには驚いてしまった。合わせるカエシこそ若者向けに強めにしてあるが、喉を灼くほどではなく助かった。これだけ多くの店舗を構えてきたので、セントラルキッチンでのスープ仕込みと思ったが、厨房内の大型寸胴鍋には大量のの鶏ガラが炊かれていた。それは各店舗ごとにスープを仕込んでいる証でもある。悪く言えば店舗の本気度によって味が変わってくるので、均一性はなくなってくる。その上、効率性も悪いが店仕込みのスープの方が私は好きである。かなりスープに意表を突かれたまま、レンゲを箸に持ち替えた。
麺上げまでジャスト70秒の中細ストレート麺を持ち上げると、透明感のある長めの麺が現れた。30センチ程度に切り出しされた麺を一気にすすり上げると、独特の口当たりで滑り込んできた。ナンセンスではあるが食べ物を食べ物で例えると、まさに韓国冷麺の細麺ような食感である。ザラつきとまでは言わまいまでも、凹凸を感じさせる麺肌が特徴的だ。その凹凸がスープを含んで滑り込んでくるので、すする度にスープの香りも伴ってくる。香味油が少ない分、この麺肌の方がスープとの絡みを良くしていると感じる。
具材のチャーシューにも違いが見られ、流行りのレアチャーシューではなく王道の煮豚で勝負してきた。薄切りではあるが大判にカットされたチャーシューは、ウンチクでは煮汁の調味料にこだわってあるようだ。しかし調味料の効果は伝わってこず、豚肉本来の旨みも抜け出してしまっている。よって味気のないパサついた肉を口にしている感覚だった。
メンマも穂先メンマでも極太メンマでもなく、最近見かける事なく少なくなってきた細メンマを採用されていた。入手困難は金絲メンマではないが、軽やかな歯応えと喉ごしは全体のバランスとしても好印象だ。味付けも出過ぎる事なく控えめながらも、メンマらしい味わいとなっている。
それに引き換え残念なのが追加した味玉で、普通の半熟ゆで卵と変わりない仕上がりだった。素材の卵はグループ店でも使われている〝マキシマムこいたまご〟なので卵本来の旨みを表現する味付けなのだろうが、味玉を名乗る以上は漬け込みの足りなさを感じる。白身の表面だけに醤油の色を付けただけの即席味玉ならば追加しなければ良かったとすら思ってしまった。
白ネギを細かく刻んだ薬味の存在感は乏しかったが、青みの小松菜は大きな存在意義を感じられた。見た目の良さもあるが茹でた青菜の香りと食感には、カイワレのような手抜き具材では味わえない手仕事感がある。ひと手間かかる茹で青菜を仕込んでいるあたりにも、店の本気度が伝わってくるようだ。
中盤以降も麺の食感はダレる事なく順調に食べ進められ、気が付けば器の中の麺を平らげていた。スープにはオイル感が少ないので飲み干せそうに思っていたが、カエシの塩気が重なってきて舌と喉が疲れてきたところでレンゲを置いてしまった。
今後はこのグループ系列の〝水と鶏〟と今回の〝王道醤油〟の二枚看板で店舗展開が進んでいくのだろうか。それならば若干飽きてきた〝水と鶏〟だっただけに、ありがたい朗報となる一杯でした。