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日曜日 晴天 14:05 外待ち5名 中待ち2名 後待ち3名台風一過を都内のサウナで迎えた午前中、最近もっぱら力が入ってきた〝サ活動〟のために、サウナの脱衣所のテレビのニュースに見入る。山手線と東海道新幹線の運行状況を確認してから、憧れのサウナがある名古屋へと出発した。道中の新幹線の車内でライフワークでもある〝ラ活動〟も並行して行おうとRDBを開いてみる。名古屋市総合ランキングの第1位には、いつのまにか煮干し系の人気店が君臨していた。苦手なセメント系のそちらを除けば、上位陣は制覇していると思った中に第4位のコチラを見つけた。同じ煮干し系の店だが、八王子にある本店の淡麗煮干には良いイメージしかなく今回の名古屋遠征での一食目に決めたのだ。名古屋駅からはバスルートを検索しておいたがバス停が見つけられずタクシーで店を目指した。若者で賑わう繁華街の交差点で降ろされると、ナビを片手に大通り沿いを歩いて進んだ。すると大型立体駐車場の入口に、青い看板の下に並ぶ行列を見つけると最後尾に付けて待機を開始する。その間に店頭のメニュー写真の中から、本日のお題を決めておく。私の前列は駐車場に併設されたゲームセンター帰りの若者三人組だったが、話しているゲームの内容を聞いても、ちんぷんかんで全く意味が理解できなかった。ゲームウォッチの「ファイア」や「ボール」で育った世代のオジサンには分からなくても仕方ないはずだ。そんな時代の流れを感じて、店先まで漏れてくる煮干しの香りに包まれていると、10分程で中待ちに昇格した。白い暖簾をくぐって店内に入ると、入口正面に設置された券売機から目星を付けておいた最上段にある表題を発券して中待ちイスに座った。すると客の回転が良いのか、すぐにカウンターへと案内されて再昇格となった。L字カウンターに腰を下ろして店内を見渡すと、白木を基調とした清潔感のある店内を本日は二人体制で回している。着席すると女性スタッフさんがお冷を持ってきてくださり、喉を潤しながら厨房内を眺めてみる。基本的な厨房設備の中で、特にピカピカに磨き上げられているのが電動スライサーだ。盛り付け直前の切り立てではないが、少量の切り置きだけに見られる。麺を茹でながら、具材を準備してスープを器に張る。この安定したルーティンなので、ロットによる仕上がりムラなどは心配なさそうで安心だ。そんな調理工程を見ていると着席して4分で我が杯が到着した。その姿は三色が鮮やかな雷紋柄のクラシカルな切立丼の中で、今の世が令和だという事を忘れさせてくれるような景色を見せている。一切の流行とは無縁の具材たちが、バランスの良い配置で整列している。その清らかな表情には、食べずとも王道を感じさせる安定感がある。そんな派手さのない姿に最大限に期待を高めてレンゲを手にした。まずは照度の高い黄橡色のスープをひとくち。表層には粒子のない油膜が張り巡らされていて、初見ではスープの熱を感じられない。そんな液面にレンゲを沈めてみたが、一切の湯気が上がってこないので不思議に思いながらレンゲを介してスープを口に含んでみた。陰りと透明感を併せ持ったスープは、ぬるくはないが熱くもない。スープというよりは香味油が、ぬるく感じさせるのかも知れない。スープは常に大型寸胴鍋で、営業中も焚き続けている調理法なので冷めているとは思えない。その上しっかりと専用の湯煎鍋で盛り付け前に器を温めていたが、その効果は半減してしまっていた。個人的にはスープもサウナも熱めの方が好みなので、ファーストアタックとしては物足りなさを感じた。そのため味覚は反応しやすくなっていて、苦味の少ない軽やかな煮干しの旨みが主体となっている。しかしカエシの塩分が高めなのも舌は感じとってしまった。丁寧に整えられた麺線を崩すのが、もったいないような美しい麺線に箸を入れる。麺上げまで105秒の中細ストレート麺がスムーズに引き上げられた。その箸先には卵を使って打たれた自家製麺が、黄金色に輝いて見える。麺肌のフスマの粒が全粒粉配合を思わせ、36センチほどに切り出しされた長さも特徴的である。そんな麺を一気にすすり上げると、切刃のエッジが鋭い口当たりを生んでハードに滑り込んでくる。スープの温度よりも熱く感じる麺からは、強いハリが唇を通じて伝わりシャープで力強い印象を残す。スマートさと、男らしさの両面を持つ麺は好印象だ。長さのある麺なので、すすり込む回数が必然と増える食べ方となる。その度にスープの香りが伴ってくるので、煮干しの香りに後押しされて食べ進められる。麺を噛めば細身ながらも奥歯を押し返すようなモッチリとした歯応えがあり、食べ応えも十分にある。咀嚼した後には内麦ならではの香りと甘みがスープの塩気を和らげてくれ、箸を持つ手が止まる事はない。具材のチャーシューは、トンカツに用いられる豚ロースで仕込まれてあった。下味に使われた日本酒の香りが残るくらいの薄味仕立てで、良質の豚肉本来の味わいを楽しむタイプだ。ややパサつき感のある赤身の舌触りの悪さを、脂身の食感がサポートしていた。太メンマも発酵食品特有の香りを残した薄味で仕込まれていたが、部分によっては繊維が口に残ってしまった。硬めに仕上げてあるのは食感のアクセントとなって良いが、噛み切れない不快さは残念だった。基本でも半個入りの味玉は、見た目のインパクトからも一朝一夕では為し得ない熟成度合を見せつける。浸透のグラデーションを見せない均一化された色合いながらも、漬けダレの塩気は淡く白身本来の旨みも残してある。浸透圧によって余分な水分が抜けてゲル状になった黄身の旨みは、即席では生まれない深い味わいだった。薬味の白ネギの小口切りは盛り付けの少なさから寂しさはあるが、香りや舌触りの良さは一級品である。序盤に感じたスープのぬるさが常に気になってしまうが、冷蔵庫から出したばかりの具材の冷たさが一因と思われた。衛生上の観点からは最善策とは思われるが、温めて直す一仕事があればスープの熱を奪う事もなかったのではと勝手な事を望んでしまった。食べ終えて店を後にすると久しぶりに会う名古屋嬢との同伴前に、念願の〝名古屋蒸し〟で身を清めにサウナへと向かった一杯でした。
台風一過を都内のサウナで迎えた午前中、最近もっぱら力が入ってきた〝サ活動〟のために、サウナの脱衣所のテレビのニュースに見入る。山手線と東海道新幹線の運行状況を確認してから、憧れのサウナがある名古屋へと出発した。
道中の新幹線の車内でライフワークでもある〝ラ活動〟も並行して行おうとRDBを開いてみる。名古屋市総合ランキングの第1位には、いつのまにか煮干し系の人気店が君臨していた。苦手なセメント系のそちらを除けば、上位陣は制覇していると思った中に第4位のコチラを見つけた。同じ煮干し系の店だが、八王子にある本店の淡麗煮干には良いイメージしかなく今回の名古屋遠征での一食目に決めたのだ。
名古屋駅からはバスルートを検索しておいたがバス停が見つけられずタクシーで店を目指した。若者で賑わう繁華街の交差点で降ろされると、ナビを片手に大通り沿いを歩いて進んだ。すると大型立体駐車場の入口に、青い看板の下に並ぶ行列を見つけると最後尾に付けて待機を開始する。
その間に店頭のメニュー写真の中から、本日のお題を決めておく。私の前列は駐車場に併設されたゲームセンター帰りの若者三人組だったが、話しているゲームの内容を聞いても、ちんぷんかんで全く意味が理解できなかった。ゲームウォッチの「ファイア」や「ボール」で育った世代のオジサンには分からなくても仕方ないはずだ。そんな時代の流れを感じて、店先まで漏れてくる煮干しの香りに包まれていると、10分程で中待ちに昇格した。
白い暖簾をくぐって店内に入ると、入口正面に設置された券売機から目星を付けておいた最上段にある表題を発券して中待ちイスに座った。すると客の回転が良いのか、すぐにカウンターへと案内されて再昇格となった。
L字カウンターに腰を下ろして店内を見渡すと、白木を基調とした清潔感のある店内を本日は二人体制で回している。着席すると女性スタッフさんがお冷を持ってきてくださり、喉を潤しながら厨房内を眺めてみる。基本的な厨房設備の中で、特にピカピカに磨き上げられているのが電動スライサーだ。盛り付け直前の切り立てではないが、少量の切り置きだけに見られる。麺を茹でながら、具材を準備してスープを器に張る。この安定したルーティンなので、ロットによる仕上がりムラなどは心配なさそうで安心だ。そんな調理工程を見ていると着席して4分で我が杯が到着した。
その姿は三色が鮮やかな雷紋柄のクラシカルな切立丼の中で、今の世が令和だという事を忘れさせてくれるような景色を見せている。一切の流行とは無縁の具材たちが、バランスの良い配置で整列している。その清らかな表情には、食べずとも王道を感じさせる安定感がある。そんな派手さのない姿に最大限に期待を高めてレンゲを手にした。
まずは照度の高い黄橡色のスープをひとくち。表層には粒子のない油膜が張り巡らされていて、初見ではスープの熱を感じられない。そんな液面にレンゲを沈めてみたが、一切の湯気が上がってこないので不思議に思いながらレンゲを介してスープを口に含んでみた。陰りと透明感を併せ持ったスープは、ぬるくはないが熱くもない。スープというよりは香味油が、ぬるく感じさせるのかも知れない。スープは常に大型寸胴鍋で、営業中も焚き続けている調理法なので冷めているとは思えない。その上しっかりと専用の湯煎鍋で盛り付け前に器を温めていたが、その効果は半減してしまっていた。個人的にはスープもサウナも熱めの方が好みなので、ファーストアタックとしては物足りなさを感じた。そのため味覚は反応しやすくなっていて、苦味の少ない軽やかな煮干しの旨みが主体となっている。しかしカエシの塩分が高めなのも舌は感じとってしまった。
丁寧に整えられた麺線を崩すのが、もったいないような美しい麺線に箸を入れる。麺上げまで105秒の中細ストレート麺がスムーズに引き上げられた。その箸先には卵を使って打たれた自家製麺が、黄金色に輝いて見える。麺肌のフスマの粒が全粒粉配合を思わせ、36センチほどに切り出しされた長さも特徴的である。そんな麺を一気にすすり上げると、切刃のエッジが鋭い口当たりを生んでハードに滑り込んでくる。スープの温度よりも熱く感じる麺からは、強いハリが唇を通じて伝わりシャープで力強い印象を残す。スマートさと、男らしさの両面を持つ麺は好印象だ。長さのある麺なので、すすり込む回数が必然と増える食べ方となる。その度にスープの香りが伴ってくるので、煮干しの香りに後押しされて食べ進められる。麺を噛めば細身ながらも奥歯を押し返すようなモッチリとした歯応えがあり、食べ応えも十分にある。咀嚼した後には内麦ならではの香りと甘みがスープの塩気を和らげてくれ、箸を持つ手が止まる事はない。
具材のチャーシューは、トンカツに用いられる豚ロースで仕込まれてあった。下味に使われた日本酒の香りが残るくらいの薄味仕立てで、良質の豚肉本来の味わいを楽しむタイプだ。ややパサつき感のある赤身の舌触りの悪さを、脂身の食感がサポートしていた。
太メンマも発酵食品特有の香りを残した薄味で仕込まれていたが、部分によっては繊維が口に残ってしまった。硬めに仕上げてあるのは食感のアクセントとなって良いが、噛み切れない不快さは残念だった。
基本でも半個入りの味玉は、見た目のインパクトからも一朝一夕では為し得ない熟成度合を見せつける。浸透のグラデーションを見せない均一化された色合いながらも、漬けダレの塩気は淡く白身本来の旨みも残してある。浸透圧によって余分な水分が抜けてゲル状になった黄身の旨みは、即席では生まれない深い味わいだった。
薬味の白ネギの小口切りは盛り付けの少なさから寂しさはあるが、香りや舌触りの良さは一級品である。
序盤に感じたスープのぬるさが常に気になってしまうが、冷蔵庫から出したばかりの具材の冷たさが一因と思われた。衛生上の観点からは最善策とは思われるが、温めて直す一仕事があればスープの熱を奪う事もなかったのではと勝手な事を望んでしまった。
食べ終えて店を後にすると久しぶりに会う名古屋嬢との同伴前に、念願の〝名古屋蒸し〟で身を清めにサウナへと向かった一杯でした。