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日曜日 晴天 10:40 待ちなし 後待ち8名〝麺遊空間いばらき 一泊二日ラーメンめぐり〟今回の茨城遠征初日を締めくくるラーメンを「特級鶏蕎麦 龍介」で食べ終えると、ホテルで汗を流して人生初の土浦の夜のネオン街へとくり出してみた。見ず知らずの土地なので右も左も分からず、ひとまずはホテルのフロントの女性スタッフさんに「夜の繁華街はどの辺りですか」と尋ねてみると、なぜか恥ずかしそうに照れながら「桜町のきらら通りの奥の方ですかね」と答えてくれた。この時には恥ずかしそうにしている理由が分からなかったのだが、行ってみるとすぐに理解できた。午後9時すぎに西口方面を左手に向かうと、ちょうど夜のネオンが灯り始める頃だった。とりあえずは初の土浦ナイトを楽しむ店を求めて通りの奥へと進んでみると、遠くの方にネオンがひときわ明るい一帯が見えてきた。そこが夜の繁華街の中心地だろうと思い近寄ってみると、明らかに飲み屋のキャッチとは違う淫語で声を浴びせかけてきた。その言葉から察したように、そこはまぎれもない特殊浴場の密集地だったのだ。フロントの女性スタッフさんは私の問いに対して特殊浴場を勧めてくれたという事となれば、それは恥ずかしがる訳である。〝旅の恥はなんとか〟の言葉が頭をよぎらなくもなかったが、理を制して飲み屋街の方まで引き返すと、己の〝キャ道〟に磨きをかけるべく二軒の店を三時間ほどかけて悦に入った。全国どこの店にも必ずラーメン好き女子がいるもので、昨夜も三人の女の子からご当地情報を入手した。場内指名料はかかったが、茨城遠征二日目の候補店に挙がるナイスな情報を得てホテルに戻った。本日も快調な目覚めとともに朝風呂を浴びてホテルをチェックアウトする時に、フロントには昨夜の女性スタッフさんがいた。清算をするその眼差しには「こいつスッキリしたな」的な被害妄想を感じてしまった。思わず「スッキリしたのは朝風呂のせいですから」と大声を出してしまいそうなくらいに恥ずかしく思いながら茨城遠征二日目の朝を迎えた。そこで本日の一軒目に選んだのが、昨夜のキャ◯嬢から情報を入手したコチラなのだ。RDBのお店情報を頼りに11時開店前の現着を目指してルート検索をしてみた。グーグルマップ片手に土浦駅西口から関鉄グリーンバス 中貫行きにて向かうルートが見つかったのだが、あるはずのバスがバス停の時刻表に載っていないのだ。バスロータリーに六ヶ所あるバス停を間違えたのだろうかと、全てを回ってみたが 10:15発のバスなど何処にもない。もう一度本来あるべきはずの3番のりばに戻って時刻表を確認してみると、一番下に小さく「 2019年7月1日 改正」と書かれてあった。10:25発の中貫行きのバスはあるので、世界のグーグルマップでも関鉄バスのダイヤ改正には対応できていなかったようだ。不安を残しながらもそのバスを待って乗車する際に、運転手さんに目的地の確認をしてから出発した。本日のバスは旧型車両ではなくは エアコンの効いた新しいバスにて15分ほど揺られると、最寄りの若松町住宅前バス停に着いた。すると目の前にはラーメンの書かれた提灯が風に揺れていたので、迷わずにたどり着けた。定刻の20分前の現着となったのだが、幸いにも並びは発生しておらず先頭をキープできた。長めの外待ちベンチが置かれているが、緑色の日除けテントの影になっているのは二席分だけなので直射日光を避けながら待機する事ができてラッキーだった。目の前には大型量販店があり、とても交通量の多い県道が走っている。そんな道路沿いに架かる横断歩道橋の脇に佇むツートンカラーの一軒家の店先で待っていると、量販店の駐車場や店横の駐車場から人が現れると行列が増えてきた。暑さの中での行列を気づかってくれた店主さんが打ち水をしてくれると少しだけ体感温度が下がり、定刻を迎える頃には外待ちベンチも埋まっていた。すると11時ちょうどにオープンとなり一番手にて店内に入った。入店すると券売機は設置されてないので、案内に従ってカウンターの一番奥の席に腰を下ろした。卓上というよりは頭上に貼ってあるメニューの中から本日のお題を決めるが、予習しておいた通りに豊富なメニューが書かれてある。そんなラインナップの中から基本らしき、屋号を冠に掲げたメニューに決めた。あとは塩味と醤油味の二択となりマイスタンダードの醤油系を選ぶと、遊び心に火がついて麺の種類だけは手揉み麺に変更した。初訪問での口頭注文に緊張してしまい、好物の味玉を追加するのを忘れてしまった。気が付いた時には調理が始まっていたので、味玉を温め直すタイミングがズレてはいけないと思い仕方なく諦めて店内を見渡してみる。カウンターと一つのテーブル席のシックな色合いの店内を、本日は三人体制で回している。麺上げを店主さんが担い、スープの温めや具材の準備は補助スタッフが担当している。ホールスタッフさんはオーダーから会計に、片付けや洗い物とフル回転だ。調理場内の換気ダクトには本日は提供されていないが、歴代の限定メニューが貼ってありアイデアの豊富さと調理技術の高さが伝わってくる。そんな中、すでに始まっている店主さんのテボさばきに見とれていると第1ロットは私だけの一杯分の調理で我が杯が到着した。その姿は十草模様の切立丼の中で、いかにも素朴そうな表情を浮かべている。それは追加トッピングをしてないせいもあるが、派手さのない色使いや盛り付けが思わせるのだろう。今回の茨城遠征ではトレンドでもある鶏清湯系のラーメンに出会う機会が多かっただけに、ひと目見ただけで穏やかな気持ちになれた。時代の流行に左右されないラーメンの姿に、自然と引き込まれるようにレンゲを手にしていた。まずは伽羅色のスープをひとくち。表層には無数の豚背脂の脂片が浮遊していて、明らかに清湯系とは違う液面にレンゲを沈めてみる。すると背脂を含んだ香味油の下から、軽やかながらも粘着質のある半濁したスープが顔を出した。その瞬間に鶏由来のまろやかな香りが立ち昇り、強めの醤油ダレの香りも含まれていた。トータル的に重厚感のある香りが脳に指令を出し、見た目の素朴さとは反したワイルドなスープであると認識した。いざスープを口に含むと、動物性コラーゲンの粘度が唇をはじめとする口内に粘膜を張り巡らした。そこには甘みのあるコクがあるので、初見ではカエシの強さをダイレクトには感じなかったが次第に塩気を感じ始める。塩気の強さはカエシだけではなく、煮干しなどの魚介出汁の塩分も重なっているのかもしれない。最初から強気なスープに思えたが麺を手揉みに変更したので、麺との相性を考えての塩気なのかと思いレンゲを箸に持ち替えた。麺上げまで210秒の外注麺を箸で持ち上げてみると、透明感のある中太平打ち麺が現れた。ちぢれ麺ではあるが力強い手揉み感は伝わってこず、ゆるやかなウェーブだけは見てとれる。箸先の感覚はとても重く、加水率の高さが計り知れる。クリアな麺肌には背脂などの油膜がコーティングされて、不規則なウェーブがキラキラと光を放ち食欲を刺激してくる。居ても立っても居られずに麺を一気にすすり上げると、暴れながら滑り込んできた麺尻がスープを撒き散らす。そんな事などお構いなしに麺をすすり続けて、平打ち麺ならではの口当たりの醍醐味を味わった。過度ではないが今回の旅では初めての平打ち麺だっただけに、口の中も喜んでいるようだった。口内を跳ねまわる麺を噛めばグルテンの熟成感もあり、もっちりと変性した小麦グルテンの歯応えも楽しめる。小麦の香りや甘みは乏しいが、食べ応えは十分に味わえた。具材のチャーシューだが、本日分は豚ロースで仕込まれていた。その日によって様々な部位を使うようだが、本日のチャーシューは私にとっては大正解だった。自称〝アカミスキー〟を名乗る者にとっては、脂身トロトロの豚バラ焼豚よりも赤身中心の部位の方が胃もたれしないのでうれしい。しかも独特の味付けが赤身本来の旨みを引き出して、別次元の領域まで行き着いているのだ。しかも盛り付け直前にカットする切り立てにもこだわっているのにも共感が持てる。味の方は味噌で煮たかのような麹の香りが肉の中心部にまで浸みており、噛めば豚肉の持つ旨みと相まって次のステージへと昇華する。食感は決してしっとりとはしてないが、肉を頬張る本能を満たしてくれるような食べ応えだ。写真の見た目には大判が三枚に見えるが、実は切り損ねした小さなチャーシューが二枚も下に隠れているのだ。基本でも満足できる分量に驚いたが、もっと食べたいと思える絶品チャーシューに土浦で出会ってしまった。メンマにはタケノコの水煮のような細いタイプで仕込んであり、軽快な食感が持ち味となっていた。あまりにもチャーシューの印象が強かったので、大きな存在感はなかったがアクセントとなってくれていたのは間違いない。薬味の白ネギや海苔も然りで、少量ゆえに見せ場を作れないままに胃袋に収まっていた。スープにも負けない粗々しさがあったような気がするが、細かな点までは思い出せない。海苔も香りは無かったが口溶けだけは良かった気がする。これらの印象が薄いのは、全てはチャーシューに気持ちを奪われた事が原因である。中盤からも平打ち麺の躍動感とチャーシューの存在のおかげで食べ進めていったが、最後には塩気に舌が疲れてしまいスープは残してレンゲを置いた。これだけのチャーシューの仕上がりを見せるならば、追加しなかった味玉にも興味が湧いて仕方なかった。レジで後会計をする時も、調理場内のタッパーに漬けられた味玉に目が行ってしまったほどだった。夏の暑い盛りに汗をかいた若者たちには必要な塩分だとは思ったが、サウナ以外では汗をかく事のない怠惰な生活を送っている私には強すぎる不要な塩分だった。店を後にして次の候補を探すために再びグーグルマップを片手に土浦駅までのルートを調べたのだが、ダイヤ改正の事をすっかりと忘れてしまっていた。目の前の大型量販店で時間をつぶしてナビ通りの時刻にバス停に戻ると、すでにバスが通過した3分後だったのだ。今度はナビを頼らずに自分の目で次発の時刻を確認して、また大型量販店に戻り30分後のバスを待つ事になって一杯でした。
ここはいつの間にか夜DBになったのかと錯覚しましたよ! 〝旅の恥はなんとか〟ってなんですの?キャ◯嬢に聞かなくても、こちらはRDBじゃ2番目の高得点でしょうが! やはり下から読めばよかった!全部みてしまいましたよ!
ベキさんのような読者を招き入れる誘導レビューですw
〝麺遊空間いばらき 一泊二日ラーメンめぐり〟
今回の茨城遠征初日を締めくくるラーメンを「特級鶏蕎麦 龍介」で食べ終えると、ホテルで汗を流して人生初の土浦の夜のネオン街へとくり出してみた。見ず知らずの土地なので右も左も分からず、ひとまずはホテルのフロントの女性スタッフさんに「夜の繁華街はどの辺りですか」と尋ねてみると、なぜか恥ずかしそうに照れながら「桜町のきらら通りの奥の方ですかね」と答えてくれた。この時には恥ずかしそうにしている理由が分からなかったのだが、行ってみるとすぐに理解できた。
午後9時すぎに西口方面を左手に向かうと、ちょうど夜のネオンが灯り始める頃だった。とりあえずは初の土浦ナイトを楽しむ店を求めて通りの奥へと進んでみると、遠くの方にネオンがひときわ明るい一帯が見えてきた。そこが夜の繁華街の中心地だろうと思い近寄ってみると、明らかに飲み屋のキャッチとは違う淫語で声を浴びせかけてきた。その言葉から察したように、そこはまぎれもない特殊浴場の密集地だったのだ。フロントの女性スタッフさんは私の問いに対して特殊浴場を勧めてくれたという事となれば、それは恥ずかしがる訳である。
〝旅の恥はなんとか〟の言葉が頭をよぎらなくもなかったが、理を制して飲み屋街の方まで引き返すと、己の〝キャ道〟に磨きをかけるべく二軒の店を三時間ほどかけて悦に入った。全国どこの店にも必ずラーメン好き女子がいるもので、昨夜も三人の女の子からご当地情報を入手した。場内指名料はかかったが、茨城遠征二日目の候補店に挙がるナイスな情報を得てホテルに戻った。
本日も快調な目覚めとともに朝風呂を浴びてホテルをチェックアウトする時に、フロントには昨夜の女性スタッフさんがいた。清算をするその眼差しには「こいつスッキリしたな」的な被害妄想を感じてしまった。思わず「スッキリしたのは朝風呂のせいですから」と大声を出してしまいそうなくらいに恥ずかしく思いながら茨城遠征二日目の朝を迎えた。
そこで本日の一軒目に選んだのが、昨夜のキャ◯嬢から情報を入手したコチラなのだ。RDBのお店情報を頼りに11時開店前の現着を目指してルート検索をしてみた。グーグルマップ片手に土浦駅西口から関鉄グリーンバス 中貫行きにて向かうルートが見つかったのだが、あるはずのバスがバス停の時刻表に載っていないのだ。バスロータリーに六ヶ所あるバス停を間違えたのだろうかと、全てを回ってみたが 10:15発のバスなど何処にもない。もう一度本来あるべきはずの3番のりばに戻って時刻表を確認してみると、一番下に小さく「 2019年7月1日 改正」と書かれてあった。10:25発の中貫行きのバスはあるので、世界のグーグルマップでも関鉄バスのダイヤ改正には対応できていなかったようだ。不安を残しながらもそのバスを待って乗車する際に、運転手さんに目的地の確認をしてから出発した。
本日のバスは旧型車両ではなくは エアコンの効いた新しいバスにて15分ほど揺られると、最寄りの若松町住宅前バス停に着いた。すると目の前にはラーメンの書かれた提灯が風に揺れていたので、迷わずにたどり着けた。定刻の20分前の現着となったのだが、幸いにも並びは発生しておらず先頭をキープできた。長めの外待ちベンチが置かれているが、緑色の日除けテントの影になっているのは二席分だけなので直射日光を避けながら待機する事ができてラッキーだった。
目の前には大型量販店があり、とても交通量の多い県道が走っている。そんな道路沿いに架かる横断歩道橋の脇に佇むツートンカラーの一軒家の店先で待っていると、量販店の駐車場や店横の駐車場から人が現れると行列が増えてきた。暑さの中での行列を気づかってくれた店主さんが打ち水をしてくれると少しだけ体感温度が下がり、定刻を迎える頃には外待ちベンチも埋まっていた。すると11時ちょうどにオープンとなり一番手にて店内に入った。
入店すると券売機は設置されてないので、案内に従ってカウンターの一番奥の席に腰を下ろした。卓上というよりは頭上に貼ってあるメニューの中から本日のお題を決めるが、予習しておいた通りに豊富なメニューが書かれてある。そんなラインナップの中から基本らしき、屋号を冠に掲げたメニューに決めた。あとは塩味と醤油味の二択となりマイスタンダードの醤油系を選ぶと、遊び心に火がついて麺の種類だけは手揉み麺に変更した。初訪問での口頭注文に緊張してしまい、好物の味玉を追加するのを忘れてしまった。気が付いた時には調理が始まっていたので、味玉を温め直すタイミングがズレてはいけないと思い仕方なく諦めて店内を見渡してみる。
カウンターと一つのテーブル席のシックな色合いの店内を、本日は三人体制で回している。麺上げを店主さんが担い、スープの温めや具材の準備は補助スタッフが担当している。ホールスタッフさんはオーダーから会計に、片付けや洗い物とフル回転だ。調理場内の換気ダクトには本日は提供されていないが、歴代の限定メニューが貼ってありアイデアの豊富さと調理技術の高さが伝わってくる。そんな中、すでに始まっている店主さんのテボさばきに見とれていると第1ロットは私だけの一杯分の調理で我が杯が到着した。
その姿は十草模様の切立丼の中で、いかにも素朴そうな表情を浮かべている。それは追加トッピングをしてないせいもあるが、派手さのない色使いや盛り付けが思わせるのだろう。今回の茨城遠征ではトレンドでもある鶏清湯系のラーメンに出会う機会が多かっただけに、ひと目見ただけで穏やかな気持ちになれた。時代の流行に左右されないラーメンの姿に、自然と引き込まれるようにレンゲを手にしていた。
まずは伽羅色のスープをひとくち。表層には無数の豚背脂の脂片が浮遊していて、明らかに清湯系とは違う液面にレンゲを沈めてみる。すると背脂を含んだ香味油の下から、軽やかながらも粘着質のある半濁したスープが顔を出した。その瞬間に鶏由来のまろやかな香りが立ち昇り、強めの醤油ダレの香りも含まれていた。トータル的に重厚感のある香りが脳に指令を出し、見た目の素朴さとは反したワイルドなスープであると認識した。いざスープを口に含むと、動物性コラーゲンの粘度が唇をはじめとする口内に粘膜を張り巡らした。そこには甘みのあるコクがあるので、初見ではカエシの強さをダイレクトには感じなかったが次第に塩気を感じ始める。塩気の強さはカエシだけではなく、煮干しなどの魚介出汁の塩分も重なっているのかもしれない。最初から強気なスープに思えたが麺を手揉みに変更したので、麺との相性を考えての塩気なのかと思いレンゲを箸に持ち替えた。
麺上げまで210秒の外注麺を箸で持ち上げてみると、透明感のある中太平打ち麺が現れた。ちぢれ麺ではあるが力強い手揉み感は伝わってこず、ゆるやかなウェーブだけは見てとれる。箸先の感覚はとても重く、加水率の高さが計り知れる。クリアな麺肌には背脂などの油膜がコーティングされて、不規則なウェーブがキラキラと光を放ち食欲を刺激してくる。居ても立っても居られずに麺を一気にすすり上げると、暴れながら滑り込んできた麺尻がスープを撒き散らす。そんな事などお構いなしに麺をすすり続けて、平打ち麺ならではの口当たりの醍醐味を味わった。過度ではないが今回の旅では初めての平打ち麺だっただけに、口の中も喜んでいるようだった。口内を跳ねまわる麺を噛めばグルテンの熟成感もあり、もっちりと変性した小麦グルテンの歯応えも楽しめる。小麦の香りや甘みは乏しいが、食べ応えは十分に味わえた。
具材のチャーシューだが、本日分は豚ロースで仕込まれていた。その日によって様々な部位を使うようだが、本日のチャーシューは私にとっては大正解だった。自称〝アカミスキー〟を名乗る者にとっては、脂身トロトロの豚バラ焼豚よりも赤身中心の部位の方が胃もたれしないのでうれしい。しかも独特の味付けが赤身本来の旨みを引き出して、別次元の領域まで行き着いているのだ。しかも盛り付け直前にカットする切り立てにもこだわっているのにも共感が持てる。味の方は味噌で煮たかのような麹の香りが肉の中心部にまで浸みており、噛めば豚肉の持つ旨みと相まって次のステージへと昇華する。食感は決してしっとりとはしてないが、肉を頬張る本能を満たしてくれるような食べ応えだ。写真の見た目には大判が三枚に見えるが、実は切り損ねした小さなチャーシューが二枚も下に隠れているのだ。基本でも満足できる分量に驚いたが、もっと食べたいと思える絶品チャーシューに土浦で出会ってしまった。
メンマにはタケノコの水煮のような細いタイプで仕込んであり、軽快な食感が持ち味となっていた。あまりにもチャーシューの印象が強かったので、大きな存在感はなかったがアクセントとなってくれていたのは間違いない。
薬味の白ネギや海苔も然りで、少量ゆえに見せ場を作れないままに胃袋に収まっていた。スープにも負けない粗々しさがあったような気がするが、細かな点までは思い出せない。海苔も香りは無かったが口溶けだけは良かった気がする。これらの印象が薄いのは、全てはチャーシューに気持ちを奪われた事が原因である。
中盤からも平打ち麺の躍動感とチャーシューの存在のおかげで食べ進めていったが、最後には塩気に舌が疲れてしまいスープは残してレンゲを置いた。
これだけのチャーシューの仕上がりを見せるならば、追加しなかった味玉にも興味が湧いて仕方なかった。レジで後会計をする時も、調理場内のタッパーに漬けられた味玉に目が行ってしまったほどだった。
夏の暑い盛りに汗をかいた若者たちには必要な塩分だとは思ったが、サウナ以外では汗をかく事のない怠惰な生活を送っている私には強すぎる不要な塩分だった。
店を後にして次の候補を探すために再びグーグルマップを片手に土浦駅までのルートを調べたのだが、ダイヤ改正の事をすっかりと忘れてしまっていた。目の前の大型量販店で時間をつぶしてナビ通りの時刻にバス停に戻ると、すでにバスが通過した3分後だったのだ。今度はナビを頼らずに自分の目で次発の時刻を確認して、また大型量販店に戻り30分後のバスを待つ事になって一杯でした。