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平日 晴天 13:20 店内満席 先待ち7名 後待ち9名〝ウイークポイント強化ウィーク〟自身のニボ耐性を上げる為に、本日は荒業を計画している。前食の千葉県八千代市の煮干しラーメンの後は、こちらへ移動しての連食を決めていた。早朝からのRDBでの検索で候補に挙がってきたのは、八千代市から都内への帰宅ルートである事とメニューのラインナップを見るに〝濃厚〟の二文字があった事だ。もちろん脆弱なニボ耐性の私自身には敵わない相手だが、言い換えれば〝濃厚〟があるという事は、基本は淡麗なのではないかという推測を立ててみた。そんな期待を胸に前食の東葉勝田台駅を後にした。京成本線から船橋駅で中央・総武線を乗り継げば最寄りの亀戸駅までは一時間もかからずに着いた。すぐさまの連食は無理な胃袋なので駅前で時間を過ごしてから店へと向かった。駅前からは餃子の人気店がある通りを進むと亀戸横丁なる飲食ビルが現れる。そのビルの一番奥にこちらがあるのだが、昼の時間帯は横丁内の他の店は営業はおろか仕込み作業もしておらず、薄暗いビル内に入るのは勇気が必要だ。恐る恐る横丁内に入ると突き当たりにだけ明かりが灯り、その前には突然として行列が現れた。若いサラリーマンが中心の行列だが、若い女性陣も見受けられる。券売機でお目当ての、あっさりタイプと思われるお題に味玉を先買いして行列に並び直し待つ事15分くらいでカウンターへと案内された。セルフで水を汲んでカウンターに座り店内を見回すと勢いのある屈強そうな男性陣が三人体制で回している。お一人は新入りさんだろうか洗い物を教わっている。案内される前にカウンターを拭いてくれるのはいいのだが、ダスターの水分が多すぎて濡れたままのカウンターは気分の良いものではない。調理場内も清潔感があるとは言いがたく、ラーメンへの不安が募る。しかし衛生面や接客は評価に考慮しないと決めているので、気を取り直してその時を待つ。すると着席して5分ほどで我が杯が到着した。白磁の切立丼の中の姿は苦手な第一印象だが本日はニボ耐性を上げるためにやって来たのだからと真正面から向き合ってみる。まずは背黒イワシの銀皮がびっちりと液面に浮かんだ山鳩色のスープをひとくち。スープにレンゲが入ると粘度のないサラリとした抵抗だけが伝わってくる。しかし波打ったスープからは煮干しの鮮烈な香味の波が押し寄せてくる。自身のニボ耐性が上がった事を信じて口に含んでみると、苦味は強いが不快なエグ味を感じない。むしろ苦味の後ろには甘みも感じられる。粘度の少ないスープだが旨味も詰まっている。しかしその旨味は和風だしの上澄みのような旨みではなく、しっかり煮干しを炊いてから出汁ガラを押し潰してエキスを絞り出したタイプのクセのある旨味だ。そのクセを隠すような砂糖の甘味も強めに付けてある。それだけで十分に思われるのだが、さらに非天然の旨味成分も加えてあるので不自然な旨味は増すばかりで味覚の判断力は低下する一方だ。謎の旨味は甘味ばかりを感じやすくなり中毒性を生むスープに思えた。その甘味の裏にはかなり強い塩気も潜んでいる。このスープに合わせるのは低加水の中細ストレート麺で、麺上げまでは75秒ほど。やや硬めでスープに沈められた麺は初動では少しのゴワつきを感じる。粉っぽくはないがグルテンの溶け出していない麺肌はスープを持ち上げずスープとの一体感を最初は出してこない。スープの不自然な旨味が苦手な私には幸いなスープとの相性だった。あまりスープを吸ってしまう前に麺を食べきっておこうと箸を進めた。具材は鶏ムネ肉のレアチャーシューが一枚。しっとりとしてるが生ではない熱の通りは良いのだが、下味のボヤけたマリネ液が残念な下味だった。それはまるでスーパーなどの香辛料売り場に置かれているクレイジーソルトのような単調でチープなスパイスの香りだった。もう一枚は豚ロースの低温調理で美しいロゼ色が印象的。厚手にスライスされているので赤身の肉質は楽しめるが、これまた下味のソミュール液にスパイスが効いておらず味気ない仕上がりになっている。スープの旨味が強すぎるせいかも知れないがチャーシューは両者とも食感は良いが物足りなさがあった。追加した味玉は硬めに引き締まった白身と熟成されてゲル状に変化した黄身との対比が素晴らしく、味付けも程よく強気なスープの中でも存在感を示していた。薬味はネギだけでも三種類も添えてある。しかも切り方にも工夫が見られ違うアクセントを付けている。その中でも最大の活躍を見せるのが玉ねぎのアッシェだった。切りっぱなしの玉ねぎからは強烈な辛味が放たれるが、その刺激が非天然の旨味成分の舌への刺激を緩和させてくれる。実際には消えてはいないのだが、味覚を分散させる事で刺激を抑えられた。その他の赤玉ねぎのスライスはシャキッとした食感を与え、青ねぎの小口切りは彩りでアクセント役を務める。麺と具材だけは完食しようと思ったが、麺を少しとスープは全量残してしまった。周りの若者が和え玉を追加する中、そそくさと退散した。やはりここでもニボ耐性イコール苦味との戦いとばかり思っていたが、塩分や化調に対する免疫力も上げなければセメントスープに挑む日はまだまだ遠いなと実感した一杯でした。
〝ウイークポイント強化ウィーク〟
自身のニボ耐性を上げる為に、本日は荒業を計画している。前食の千葉県八千代市の煮干しラーメンの後は、こちらへ移動しての連食を決めていた。
早朝からのRDBでの検索で候補に挙がってきたのは、八千代市から都内への帰宅ルートである事とメニューのラインナップを見るに〝濃厚〟の二文字があった事だ。もちろん脆弱なニボ耐性の私自身には敵わない相手だが、言い換えれば〝濃厚〟があるという事は、基本は淡麗なのではないかという推測を立ててみた。そんな期待を胸に前食の東葉勝田台駅を後にした。
京成本線から船橋駅で中央・総武線を乗り継げば最寄りの亀戸駅までは一時間もかからずに着いた。すぐさまの連食は無理な胃袋なので駅前で時間を過ごしてから店へと向かった。駅前からは餃子の人気店がある通りを進むと亀戸横丁なる飲食ビルが現れる。そのビルの一番奥にこちらがあるのだが、昼の時間帯は横丁内の他の店は営業はおろか仕込み作業もしておらず、薄暗いビル内に入るのは勇気が必要だ。
恐る恐る横丁内に入ると突き当たりにだけ明かりが灯り、その前には突然として行列が現れた。若いサラリーマンが中心の行列だが、若い女性陣も見受けられる。券売機でお目当ての、あっさりタイプと思われるお題に味玉を先買いして行列に並び直し待つ事15分くらいでカウンターへと案内された。
セルフで水を汲んでカウンターに座り店内を見回すと勢いのある屈強そうな男性陣が三人体制で回している。お一人は新入りさんだろうか洗い物を教わっている。案内される前にカウンターを拭いてくれるのはいいのだが、ダスターの水分が多すぎて濡れたままのカウンターは気分の良いものではない。調理場内も清潔感があるとは言いがたく、ラーメンへの不安が募る。しかし衛生面や接客は評価に考慮しないと決めているので、気を取り直してその時を待つ。
すると着席して5分ほどで我が杯が到着した。白磁の切立丼の中の姿は苦手な第一印象だが本日はニボ耐性を上げるためにやって来たのだからと真正面から向き合ってみる。
まずは背黒イワシの銀皮がびっちりと液面に浮かんだ山鳩色のスープをひとくち。スープにレンゲが入ると粘度のないサラリとした抵抗だけが伝わってくる。しかし波打ったスープからは煮干しの鮮烈な香味の波が押し寄せてくる。自身のニボ耐性が上がった事を信じて口に含んでみると、苦味は強いが不快なエグ味を感じない。むしろ苦味の後ろには甘みも感じられる。粘度の少ないスープだが旨味も詰まっている。しかしその旨味は和風だしの上澄みのような旨みではなく、しっかり煮干しを炊いてから出汁ガラを押し潰してエキスを絞り出したタイプのクセのある旨味だ。そのクセを隠すような砂糖の甘味も強めに付けてある。それだけで十分に思われるのだが、さらに非天然の旨味成分も加えてあるので不自然な旨味は増すばかりで味覚の判断力は低下する一方だ。謎の旨味は甘味ばかりを感じやすくなり中毒性を生むスープに思えた。その甘味の裏にはかなり強い塩気も潜んでいる。
このスープに合わせるのは低加水の中細ストレート麺で、麺上げまでは75秒ほど。やや硬めでスープに沈められた麺は初動では少しのゴワつきを感じる。粉っぽくはないがグルテンの溶け出していない麺肌はスープを持ち上げずスープとの一体感を最初は出してこない。スープの不自然な旨味が苦手な私には幸いなスープとの相性だった。あまりスープを吸ってしまう前に麺を食べきっておこうと箸を進めた。
具材は鶏ムネ肉のレアチャーシューが一枚。しっとりとしてるが生ではない熱の通りは良いのだが、下味のボヤけたマリネ液が残念な下味だった。それはまるでスーパーなどの香辛料売り場に置かれているクレイジーソルトのような単調でチープなスパイスの香りだった。もう一枚は豚ロースの低温調理で美しいロゼ色が印象的。厚手にスライスされているので赤身の肉質は楽しめるが、これまた下味のソミュール液にスパイスが効いておらず味気ない仕上がりになっている。スープの旨味が強すぎるせいかも知れないがチャーシューは両者とも食感は良いが物足りなさがあった。
追加した味玉は硬めに引き締まった白身と熟成されてゲル状に変化した黄身との対比が素晴らしく、味付けも程よく強気なスープの中でも存在感を示していた。
薬味はネギだけでも三種類も添えてある。しかも切り方にも工夫が見られ違うアクセントを付けている。その中でも最大の活躍を見せるのが玉ねぎのアッシェだった。切りっぱなしの玉ねぎからは強烈な辛味が放たれるが、その刺激が非天然の旨味成分の舌への刺激を緩和させてくれる。実際には消えてはいないのだが、味覚を分散させる事で刺激を抑えられた。その他の赤玉ねぎのスライスはシャキッとした食感を与え、青ねぎの小口切りは彩りでアクセント役を務める。
麺と具材だけは完食しようと思ったが、麺を少しとスープは全量残してしまった。周りの若者が和え玉を追加する中、そそくさと退散した。やはりここでもニボ耐性イコール苦味との戦いとばかり思っていたが、塩分や化調に対する免疫力も上げなければセメントスープに挑む日はまだまだ遠いなと実感した一杯でした。