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平日 晴天 10:55 待ちなし 後客1名〝ジョンからジョニーへ〟昨晩の武蔵境駅近くのジョンさんから引き続き、こちらのジョニーさんへの初訪問である。なにも「ジョニーへの伝言」を伝えに来て訳でもなく、二時間待った訳でもない。※ちびっこのみんなは、お父さんに聞いてね。本当は昨夜の連食予定だったのだが諸事情により断念せざるを得ず、本日の訪問となった。ただあてもなくネーミングだけで店を決めたので自宅から一時間近くの電車内で予習をする事にした。こちらの11時開店前の現着を目指して午前10時前には家を出た。半蔵門線と東西線を乗り継ぐ電車内でRDBを開いてみる。色んなジャンルのスープがあるようで、スープ作りの求心力の分散が気になるところだ。未だに限定メニューに力を入れている店の基本メニューが、おざなりになっている気がしてならない。その概念を打ち破ってくれる事を期待して基本メニューにチャレンジしてみたいと決めた。しかしその基本メニューですら塩、醤油、味噌の三本柱があり、労力の大変さをうかがい知れる。どうやらベジポタ系の塩がオススメのようだが、不慣れな私は醤油系に挑む事にした。乗り換えも無事にこなして最寄りの行徳駅に着いた。昨年に一度だけ降り立った駅だが、前回のラーメン店とは逆方向へ向かう。大きな公園の横を進むと黄色いのぼり旗が見えてきた。店先には行列もなく先頭にてオープンを待つ。定刻になりオープン、入り口右側の券売機にて決めておいたメニューを押して追加のたまごを探すと「味付け玉子ではありません」との表記があり、ゆで卵なのを覚悟して発券した。テレビモニターの下に置かれたグラスを手に取りカウンターに座りワンオペで切り盛りしている店内を物色する。テレビモニターからはメタル系の洋楽のライブ映像が流れている。放映許可をJASRACに届出済みな事を信じてリズムに合わせて調理場に目を向けると、開店直後という事もあり仕込み作業が続いている。それは、ゆで卵の仕込みだったが見たくない光景を目にしてしまった。麺茹で釜のテボの中で卵を茹でていたのだ。生卵の殻に着いたサルモネラ菌は熱で死滅するとは思うが、同じ湯で麺を茹でられては決して良い気はしないのが普通の感覚ではないだろうか。以前にも他のラーメン店で見た光景だが、これが業界の常識ならば悲しい限りである。そんな悲しい気持ちで調理工程を見ていると、注文したのは醤油ラーメンなのに見慣れない作業が目に入った。丼にカエシと何かを入れ、スープを注ぐと勢いよく泡立て器でスープを撹拌し始めたのだ。これは味噌ラーメンでは味噌を溶かす時によく見かける動作だが醤油系では見る事の無い工程が不思議に思った。しかし衛生面などは評価に反映させないと決めているので心を落ち着かせてその時を待つ。そんな事を考えでいると着席して7分程で我が杯が到着した。大柄なタコ唐草の多用丼の中の姿を見て驚いた。まるでビジュアル的にも味噌ラーメンのような景色が目の前に広がっていた。味噌色に濁ったスープに太麺が浮かび、その上には茹でモヤシまで添えてある。醤油ラーメンに定義は無いのかも知れないが、私の概念には全くない容姿だった。まずは江戸茶色のスープをひとくち。レンゲがスープに触れると濃度はないが少しの抵抗を感じる。それはうまく乳化したスープの仕業だろうか重量感がレンゲから伝わってきた。いざ口に含むもオイリーでは無いが、まったりと口の中に膜を張った。その瞬間に先ほどの泡立て器の作業が思い浮かんだ。もしかしたら非天然由来の旨味調味料をスープに溶かす為の撹拌だったのではないだろうか。スープをひとくち飲んだだけで舌全体がピリピリと痺れる刺激に襲われた。唐辛子や香辛料の刺激ではないと分かるのは唾液の量が増えたことで判断できた。舌から脳に間違った指令が送られた事で唾液の分泌が止まらない。ベースには豚ガラや野菜の旨味もあるのだろうが、謎の旨味に支配されてしまったのでスープから離れるために麺に移行する。麺上げまで270秒ほどの平打ち縮れ麺は手打ちでは無いようだが独創的な麺に見える。長い茹で時間にも、へこたれない強麺だが口当たりは非常に滑らかで、麺肌のうねりを唇で感じながら口の中に飛び込んでくる。スープの飛び散りが気になるので思い切り啜るのではなく、口に送り込む食べ方にはなるが、しっかりとしたグルテンの力でモッチリとした噛み応えが愉快な麺だ。この強いグルテンを生み出しているカンスイの匂いもなく小麦の香りだけが広がる。具材はチャーシューが二種類。先に鶏ムネ肉のチャーシューから食べてみる。低温調理なのだろうが食感は少し硬めで、生っぽさはなく食べやすい。きちんと熱処理されたムネ肉の筋繊維がしっかり身離れするので蒸し鶏に近い食感。しかし下味はソミュール液を浸み込ませた作り方のようなので蒸し鶏ではなく低温調理なのだろう。営業開始一人目の客だったので、鶏チャーシューの端の部分が切り当てられていたのだが、これが香辛料の効いたマリネ液が存分に浸みた部分だったので味付けもボヤけず端切れでも満足できた。もう一枚の豚バラ焼豚は煮豚型で、とても柔らかく仕上げてある。トロッとした脂身が得意でない私にも食べられる味付けの良さが際立っていた。こちらの焼豚にも醤油で味を乗せるのでは無く、香辛料を効かせて脂身のしつこさを抑えてあったので美味しく食べられた。追加のたまごは券売機の説明通りに半熟ゆで卵だった。絶妙な茹で加減が自慢のようだが、柔らかすぎる半熟は噛んだ瞬間に黄身がスープに流れ出してしまった。もともと濁ったスープを汚す事は無かったが黄身の旨味を楽しみたかったので残念だ。しかし熱々の黄身の温度からは温め直した一仕事が見られた。醤油系にしては珍しいと思う茹でモヤシが山盛りで添えてある。醤油ラーメンと言ってもニンニクチップから出た風味や乳化されたスープで味噌ラーメンに近い感覚になっているので相性は良く思った。またモッチリした平打ち麺との食べ合わせも見事で素晴らしい共演だったと思える。薬味は青ネギが小口切りで入っているが明らかに前日分の残りと思えるような乾燥した切り口には風味は無く、パサついた舌触りも不快でしかない。ニンニクチップも個性的ではあるしスープとは合っているが私には要らない薬味はだった。麺とチャーシューの出来栄えが素晴らしいだけに好みと違った醤油スープが残念だった。RDBのお店情報を見た時に気になったのが皆さんの採点の点数分布がバラついている事だったが、何となく納得できた。こちらのラーメンは個人的な評価が分かれるのもあるが、その日のスープのコンディションでも評価にバラつきが生まれるのでは無いだろうかと思った一杯でした。
〝ジョンからジョニーへ〟
昨晩の武蔵境駅近くのジョンさんから引き続き、こちらのジョニーさんへの初訪問である。なにも「ジョニーへの伝言」を伝えに来て訳でもなく、二時間待った訳でもない。※ちびっこのみんなは、お父さんに聞いてね。
本当は昨夜の連食予定だったのだが諸事情により断念せざるを得ず、本日の訪問となった。ただあてもなくネーミングだけで店を決めたので自宅から一時間近くの電車内で予習をする事にした。こちらの11時開店前の現着を目指して午前10時前には家を出た。
半蔵門線と東西線を乗り継ぐ電車内でRDBを開いてみる。色んなジャンルのスープがあるようで、スープ作りの求心力の分散が気になるところだ。未だに限定メニューに力を入れている店の基本メニューが、おざなりになっている気がしてならない。その概念を打ち破ってくれる事を期待して基本メニューにチャレンジしてみたいと決めた。
しかしその基本メニューですら塩、醤油、味噌の三本柱があり、労力の大変さをうかがい知れる。どうやらベジポタ系の塩がオススメのようだが、不慣れな私は醤油系に挑む事にした。
乗り換えも無事にこなして最寄りの行徳駅に着いた。昨年に一度だけ降り立った駅だが、前回のラーメン店とは逆方向へ向かう。大きな公園の横を進むと黄色いのぼり旗が見えてきた。店先には行列もなく先頭にてオープンを待つ。
定刻になりオープン、入り口右側の券売機にて決めておいたメニューを押して追加のたまごを探すと「味付け玉子ではありません」との表記があり、ゆで卵なのを覚悟して発券した。テレビモニターの下に置かれたグラスを手に取りカウンターに座りワンオペで切り盛りしている店内を物色する。
テレビモニターからはメタル系の洋楽のライブ映像が流れている。放映許可をJASRACに届出済みな事を信じてリズムに合わせて調理場に目を向けると、開店直後という事もあり仕込み作業が続いている。それは、ゆで卵の仕込みだったが見たくない光景を目にしてしまった。麺茹で釜のテボの中で卵を茹でていたのだ。生卵の殻に着いたサルモネラ菌は熱で死滅するとは思うが、同じ湯で麺を茹でられては決して良い気はしないのが普通の感覚ではないだろうか。以前にも他のラーメン店で見た光景だが、これが業界の常識ならば悲しい限りである。
そんな悲しい気持ちで調理工程を見ていると、注文したのは醤油ラーメンなのに見慣れない作業が目に入った。丼にカエシと何かを入れ、スープを注ぐと勢いよく泡立て器でスープを撹拌し始めたのだ。これは味噌ラーメンでは味噌を溶かす時によく見かける動作だが醤油系では見る事の無い工程が不思議に思った。しかし衛生面などは評価に反映させないと決めているので心を落ち着かせてその時を待つ。
そんな事を考えでいると着席して7分程で我が杯が到着した。大柄なタコ唐草の多用丼の中の姿を見て驚いた。まるでビジュアル的にも味噌ラーメンのような景色が目の前に広がっていた。味噌色に濁ったスープに太麺が浮かび、その上には茹でモヤシまで添えてある。醤油ラーメンに定義は無いのかも知れないが、私の概念には全くない容姿だった。
まずは江戸茶色のスープをひとくち。レンゲがスープに触れると濃度はないが少しの抵抗を感じる。それはうまく乳化したスープの仕業だろうか重量感がレンゲから伝わってきた。いざ口に含むもオイリーでは無いが、まったりと口の中に膜を張った。その瞬間に先ほどの泡立て器の作業が思い浮かんだ。もしかしたら非天然由来の旨味調味料をスープに溶かす為の撹拌だったのではないだろうか。スープをひとくち飲んだだけで舌全体がピリピリと痺れる刺激に襲われた。唐辛子や香辛料の刺激ではないと分かるのは唾液の量が増えたことで判断できた。舌から脳に間違った指令が送られた事で唾液の分泌が止まらない。ベースには豚ガラや野菜の旨味もあるのだろうが、謎の旨味に支配されてしまったのでスープから離れるために麺に移行する。
麺上げまで270秒ほどの平打ち縮れ麺は手打ちでは無いようだが独創的な麺に見える。長い茹で時間にも、へこたれない強麺だが口当たりは非常に滑らかで、麺肌のうねりを唇で感じながら口の中に飛び込んでくる。スープの飛び散りが気になるので思い切り啜るのではなく、口に送り込む食べ方にはなるが、しっかりとしたグルテンの力でモッチリとした噛み応えが愉快な麺だ。この強いグルテンを生み出しているカンスイの匂いもなく小麦の香りだけが広がる。
具材はチャーシューが二種類。先に鶏ムネ肉のチャーシューから食べてみる。低温調理なのだろうが食感は少し硬めで、生っぽさはなく食べやすい。きちんと熱処理されたムネ肉の筋繊維がしっかり身離れするので蒸し鶏に近い食感。しかし下味はソミュール液を浸み込ませた作り方のようなので蒸し鶏ではなく低温調理なのだろう。営業開始一人目の客だったので、鶏チャーシューの端の部分が切り当てられていたのだが、これが香辛料の効いたマリネ液が存分に浸みた部分だったので味付けもボヤけず端切れでも満足できた。
もう一枚の豚バラ焼豚は煮豚型で、とても柔らかく仕上げてある。トロッとした脂身が得意でない私にも食べられる味付けの良さが際立っていた。こちらの焼豚にも醤油で味を乗せるのでは無く、香辛料を効かせて脂身のしつこさを抑えてあったので美味しく食べられた。
追加のたまごは券売機の説明通りに半熟ゆで卵だった。絶妙な茹で加減が自慢のようだが、柔らかすぎる半熟は噛んだ瞬間に黄身がスープに流れ出してしまった。もともと濁ったスープを汚す事は無かったが黄身の旨味を楽しみたかったので残念だ。しかし熱々の黄身の温度からは温め直した一仕事が見られた。
醤油系にしては珍しいと思う茹でモヤシが山盛りで添えてある。醤油ラーメンと言ってもニンニクチップから出た風味や乳化されたスープで味噌ラーメンに近い感覚になっているので相性は良く思った。またモッチリした平打ち麺との食べ合わせも見事で素晴らしい共演だったと思える。
薬味は青ネギが小口切りで入っているが明らかに前日分の残りと思えるような乾燥した切り口には風味は無く、パサついた舌触りも不快でしかない。ニンニクチップも個性的ではあるしスープとは合っているが私には要らない薬味はだった。
麺とチャーシューの出来栄えが素晴らしいだけに好みと違った醤油スープが残念だった。RDBのお店情報を見た時に気になったのが皆さんの採点の点数分布がバラついている事だったが、何となく納得できた。こちらのラーメンは個人的な評価が分かれるのもあるが、その日のスープのコンディションでも評価にバラつきが生まれるのでは無いだろうかと思った一杯でした。