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「特製中華そば 醤油 ¥1120」@松戸中華そば 富田食堂の写真平日 薄曇り 12:00 先待ち6名 後待ち不明

〝またしてもやってしまった〟

日本一有名かもしれない松戸の超人気店の早朝7時からの整理券をゲットする為に松戸駅前のデラックスカプセルホテルに前泊までしたのに目が覚めたらまさかの11時と寝坊してしまった。もちろん理由は松戸の飲み屋に捕まって朝方まで呑んでしまった自己責任なのだが。それも前回と同じ店で同じ失敗を今月だけで二度も繰り返してしまった懲りない男だ。

しかし寝過ごしても慌てる事なく落ち着いたものだ。何故なら想定内の出来事だったから。朝の6時過ぎまで呑んで7時の整理券を取りに行くなんて到底無理な話だから。それほどに松戸の夜は恐ろしい事だけは書き記しておこう。

前回は個室の床で寝ていたが今回はちゃんとベッドで寝ていたようで身体におかしな痛みもないのは少しは学習をしたようだ。最上階の大浴場の露天風呂で汗を流し、情けなさすぎる気持ちとアルコールに冒された身体をリセットする。

わずかだがリペア出来た身体を奮い立たせ松戸駅周辺で検索すると目的だった人気店の系列店であるコチラがヒットした。昼ピークの真っ只中だが席数も多く回転率も良さそうなので本店のリサーチも兼ねて初訪問を決定した。

チェックアウトして駅の反対側の東口へ向かいこちらを目指す。ちょうど12時を迎える頃に店先の看板を見つけ店頭に並んだ。高校生たちの6人組が並んでいたが同席を希望のようで独り身の私はすんなり入店出来た。なんの予習もないまま店内の券売機の前に立ったので慌ててしまいヘッドライナーを飾る左隅上部のボタンを押した。しかし千円札しか投入してなかったので金額不足で発券されず追加金を入れてようやく食券を購入できた。

特製中華そばとあるもののかなりの高額商品に驚いた。カウンターに座り店内を見渡すと高校生が多く、つけ麺だが高額な特製を食べている若者がほとんどだ。大手牛丼チェーン店で昼メシを済ませているお父さん方には見せられない光景だ。

広いテーブル席もある店内を充実の五人体制で回しているが片付け待ちの空席も多く稼働率は良くなさそうだ。カウンターの後ろの壁にはオーナーのドキュメンタリー映画のポスターが大きく貼ってある。それを見た時に大きなコートをクシャクシャにしてカウンター下の荷物置きに突っ込んだ私としては、あの壁にハンガーでも設置してくれたらとゲストファーストを願ってしまった。

回転率は良くないが提供時間は短いという矛盾の中、着席後5分ほどで我が杯が到着した。白磁の高台丼の中の姿は名物のつけ麺のような派手さはなく落ち着いた表情だ。特製ならではの液面を覆う具材の豊かさも印象的だ。

まずはスープをひとくち。やや霞みがかった薄濁りのスープに浮いた鶏油からは鶏そばならではの香味が漂う。レンゲを介して口内に入った途端に感じるオイリーな口当たりがコクを演出する。スープ自体はキレのある鶏ガラベースで卓上のウンチクにもあるように五種類もの銘柄鶏を使用しているようだ。複雑さを醸し出す為だと思うが、果たして五種類もの鶏ガラが必要なものなのかと考えてしまった。しかし直ぐに何となく解釈できた。28席もある店舗を14時間以上も営業する為には大量のスープが必要となるはずだ。それには相応の鶏ガラで仕込まなければならないが単一銘柄では供給が追いつかず必然と複数の銘柄に頼らなければならないのだろう。勝手に合点がいった所でスープを味わうと丁寧に鶏出汁を抽出したというよりは絞り出した感のある雑味や灰汁を残している。それを奥行きと言う人もいれば、獣臭いと言う人ももいるだろう。カエシの持つ醤油の酸味がオイリーなスープを和らげる働きをして後味はスッキリしている。その分、鶏の臭みが目立つとも言えるが。

続いて麺を楽しむ。自家製の中太ストレート麺は滑りの良い口当たりが心地よく勢いよく口の中に放り込んでしまう。口いっぱいになった麺を噛みつぶすとじんわりと小麦の甘みが湧いてくる。スープの甘みと酸味と重なって胃袋に入って行く。滑り込むと言うよりは胃袋に落ちて行く感覚だ。周囲のつけ麺を見ても麺肌は輝くほどに美しく自家製麺への自信が分かる。

具材は豚肉の部位違いの焼豚が二種類でバラ肉と肩ロースが二枚ずつ。豚肩ロースは吊るし焼き焼豚で冷たさは残るが肉厚で食べ応えもあり肩ロースの赤身の良さが引き出されていた。下味は程よく付いていたが吊るし焼き特有の香ばしさは無いタイプだった。ウンチクにはどちらも吊るし焼きとなっていたが豚バラ肉は煮豚型にしか思えないほど柔らかく脂身もとろける仕上がりだった。その分、赤身は旨味が抜け出していたので煮豚なのではと思った。

味玉は好みの熟成をみせるが白身が浸透圧に負けて硬く締まっていたのが残念。メンマも大量に添えてあったが人の手の匂いがしない。さすがにこれだけの量を手仕込みとはいかないのだろう。薬味の青ねぎも乾いた切り口からは香りが立たず食感もパサついていた。

最後までスープからも過度な非天然調味料も感じる事なく麺と具材は楽しむことが出来た。12時のピーク過ぎに食べ終えて席を立ったが外には数えられない程の行列が出来ていた。しかし店内には片付け待ちを含めた空席が目立ち人員不足なのか対応力不足なのかと心配してしまった。この店舗のオペレーションが完璧になった頃には多店舗展開も進み松戸まで行かなくても食べられる日が来るだろうなと予感する一杯でした。

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