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「チャーシューメン(700円)+桜餅(テイクアウト)」@ゑちごやの写真東京横濱ノスタルジックラーメン探訪SeasonⅢ Vol.34
 
 「此辺一円に菊畑有之、菊花を作り候者多住居仕候に付、同所を菊坂と唱」。

 明治十年、東京大学の創立はその年だが、まだ「東京帝國大學」にはなっていない。樋口一葉が菊坂下に転居して来たのは、十三年の後。石川啄木が三度目の上京で菊坂に下宿したのは明治末期であり、宮沢賢治がこの地に居住したのは大正時代のこと。

 文京区菊坂下。東大赤門から歩いて数分。ただ最寄り駅は春日駅で、ラーメン店で言えば 信濃神麺 烈士洵名 を左手に見ながら進むとすぐ「菊坂下」の三差路に出る。

 右に折れて「ゑちごや」を過ぎてまっすぐ行けば1860年(万延元年)創業という旧・伊勢屋質店。「ゑちごや」を背に進めば明治三十年代創業の、国の登録有形文化財で現役旅館「鳳明館」。

 『明治初期、先々代が新潟から徒歩で上京し、本郷の地で青果業を営む。大正時代から冬は青果、夏は氷ズイカを出し、のちに自家製小倉アイスを製造』(『樋口一葉と歩く明治・東京』。小学館、2004年刊行)。

 「ゑちごや」は明治十年の創業だそうだ。貴方はその頃の、ご自身が住む場所は、どんな街並みだったか想像するだろうか。ボクにはまったく思い浮かべることは出来ない。ただ、この辺りは散策すれば、おぼろげに「明治」が見えてくる。歴史ある街並みだから。

 この店を知ったのはつい最近。 中華料理 楽楽 に行った際、置かれていた雑誌を読んだ際、知った。RDBの登録すらない。それは無理もないかも知れない。基本は甘味処だから。

 日曜日の昼前。静かな街の一角にあるこの店に入った。先客は女性が二人。後からガイドブックを片手に、また女性が入ってきた。店頭では菓子が売られており、引っ切り無しに客が来る。すべてご主人が対応しているから、大変だ。御年は・・・八十歳代だろうか。

 雑誌には「高齢のご夫妻で経営」と書かれていたが、オカミさんは厨房にいるようで見えない。

 ジャッツ! その厨房から勢いのある音が響いてくる。やきそば、らしい。先に入っていた女性客のモノ。旨そうだ。

 ボクはチャーシューメン。綺麗に盛られている。こういのは、センス。
 
 間違いなく、業務用なんかではないスープ。醤油ダレが結構効いている。ただ、出汁感は希薄で、精々鶏ガラとか香味野菜。それも少な目だろう。これ、あとから胃に沁みてくるんだな。

 麺は細い饂飩のような食感だ。モチモチ。最近の若い人にはどうだろうか、と思えるほど。ボクは最近、ノスラーをずっと食べているから、問題なし。
 
 素敵なのはチャーシュー。こういうのは滅多に喰えるもんではないぞ。実に、しっとり。サクッツ、というわけでなく、しっとり。脂身がほとんどない、煮豚だろうが、この調理法は凄く素敵だ。チャーシューメンにして大正解。

 何度か建て替えられたのだろう、明るく整頓された店内は清々しい。また、来たいと思わせる店。でも、早い時期でないと・・・カレーライスにかつ丼。いいな。今度はかみさんを連れて来ようか。ご馳走様。

 まさか、明治初期からある店でラーメンを喰えると思わなかった。ただし、ラーメン、というか中華類の提供は昭和二十五年頃、と先ほど書いた雑誌にあった。甘味処でラーメンを提供する店は割と多いんだ。食べた店は、例えば浅草の 山口家本店 。柴又のとらや 。亀戸にもあるよ。

 ・・・あまりに買う人が多いので、ボクも菓子を買った。家内と娘にね。

 桜餅。家に帰って包みを開けると、もうそれは「春」のかほり。既に時期は立春だ。

 実際に桜が咲くのは、あともう、ひと月半ほど、かな。

投稿(更新) | コメント (12) | このお店へのレビュー: 1件

コメント

お土産に桜餅なんて粋ですね!
ゑちごや・・・いい感じ

関東は団子
関西はぜんざい
そんなイメージですが、ぜんざい屋にラーメンはなく
文化って面白いとしみじみ思いましたー。

こんばんは~。
甘味処ラー好きです!
コチラも是非、追随します!

プリティ | 2018年2月4日 17:55

こんばんは~
登録&初レポお疲れ様です☆
甘味とラーメンだと渋谷の九月堂や荻窪のねいろ屋をパッと思い浮かびましたが、
昔から共存させていたお店も結構あるようですね~✨
それにしてもチャーが美味しそうです♪

銀あんどプー | 2018年2月4日 17:55

どもです。
桜の前に梅ですよ!
我が家の梅は蕾がはち切れそうです!
80才の店主が作るラーメン、なにか
違うものがありそうですね(≧◇≦)

こんばんわ。
チャーシューが美味しそうですね。
そういえば、金八先生も食べた足立区の日の出屋も、甘味処も兼ねていた記憶があります。

いたのーじ | 2018年2月4日 18:49

創業明治10年の甘味処ですか。
こんなステキなチャーシュー麺を
提供してるんですね。ラーメンは奥が深い。

NORTH | 2018年2月4日 19:31

ぶるさん、
ノスタシリーズに戻ってきましたね。
>醤油ダレが結構効いている。ただ、出汁感は希薄...
昔のラーメンてこんな感じですよね。それがまたいいんだな~。

まなけん | 2018年2月4日 20:30

こんばんh^^

このチャーシューはノスタではないですな。
今風の調理法を取り入れて、進化を続けてるんでしょうね。

としくん | 2018年2月4日 21:18

こんばんは。
チャーシュー旨そう。
スープはノスタな感じがまたいいですね。

kamepi- | 2018年2月4日 22:49

店構えがいいですねぇ~
甘味ものもあり昭和を感じる老舗ですね。

YMK | 2018年2月5日 08:24

こんにちは。
老舗の掘り起こし、登録、初レポ。
お疲れ様でした。

近くの鳳明館で会食をした事がありますが、
此方は知りませんでした。覚えておきます。

おゆ | 2018年2月5日 10:36

こんにちは^^
先ほどTVでこのお店を知りました。
TVは、dancyuの植山食堂です。
中華の調理のメインは女将さんなんですね。
ご店主が86歳、女将さんが78歳だそうです。
これは行かねばと思いました(*^-^*)
今日は一寸亭で🥟&🍺からのもやしそば&チャーハンで
腹パンです(笑)

mocopapa(S852) | 2022年9月9日 18:50