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2019年12月23日の大崎裕史の今日の一杯

東京都杉並区八幡山

浅利とムール貝の汐そば+豚タン

2019年12月11日オープン。店主はいろんな店で活躍したとのこと。煮干醤油そば880円と浅蜊とムール貝の汐そば990円の2本柱。それ以外にたまに限定などもある。ラーメン好きには「初訪時は基本メニュー」という選択肢があるが、この店の場合の基本はどちらなのか?表示によっては煮干醤油が前(上)だったり、汐そばが前(上)だったり。つまりは両方がウリであり、自信作なのだろう。迷った末に汐そばにした。
ちなみにラーメンデータベース内にある券売機写真やメニュー写真は12月12日と12月13日では順番が逆になっている。それをさかいにしてそうなったのか、あるいは何度か変えているのか?
店名の理由を他のお客さんと話をしていたのを耳にしたが「醤油と塩」「好対照」「はっきりさせる(白黒付ける)」などの意味があるようだ。
いつも食券を買う際に全ボタンを眺めることにしている。もちろん後ろに人がいない場合である。サイドメニューに興味深いものがないかどうか、トッピングに面白いモノはないか?今回はチャーシューだ。カウンター6席でメニューが二つの小さな店。それなのに4種類ものチャーシューがあるのだ。汐そばにはデフォで2種類入っているようなので入ってない豚タン「低温調理(4枚)250円を追加購入。ちなみに他のチャーシューメニューは煮豚チャーシュー200円、豚低温チャーシュー250円、鶏低温チャーシュー200円。すべて4枚。つまみにも良さそうだ。でも管理が大変そう。タンは数量限定で売り切れ終了。
店主さんはワンオペだが新店なのにオペレーションはスムーズ。相当な「慣れ」=「経験」が感じられる。卓上の蘊蓄裏にプロフィールが書かれている。聘珍樓、ファミレス、海鮮居酒屋、飲食コンサル、たこ焼き、地鶏居酒屋、ラーメン・つけ麺 数十店舗。数十ってすごい。あとで煮干醤油の写真等を見返しても、かなりおいしそうなビジュアルでセンスを感じられる。
汐そばは国産浅蜊のみで炊いたスープ。タレは白口醤油数種類と淡路島産と瀬戸内産の塩、利尻昆布などから。トッピングは豚低温と鶏低温の2種類チャーシュー、他に浅蜊、ムール貝、メンマ、三つ葉、ラディッシュ、柚子皮がトッピング。綺麗な盛り付けでクリアな透明スープだがコクとうま味が十分。麺は三河屋製麺の中細ストレート。なかなか素晴らしい新店である。煮干醤油も食べに来たい。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。