なんとかデータベースラーメンカレーチャーハンぎょうざうどんそば
 
2023年5月20日の大崎裕史の今日の一杯

東京都品川区大森海岸

會津黒中華そば

會津黒中華@大森/大森海岸
2023年5月16日オープン。
会津出身としては、すぐに行かねばなりますまい。店頭でメニューを眺めていたら、帽子をかぶり、今でもマスクもしているのに「あっ、会津出身のラーメン評論家さんだ!」と外観も撮ってないのに中に連れられてしまい、いろいろ説明を受けた(笑)。
随分昔、会津若松に「二八食堂」という人気店があった。たぶん七日町だと思うが、七日町には「二八屋」という店もあり、ややこしい。たぶん「二八屋」は無関係。そこの「黒中華」が人気になり、20店舗くらいにまで増えたことがあったが、今ではほとんど閉店してしまった。その名残なのか、今でも会津若松には黒い中華そばを出している店は存在する。
店頭に「創業大正4年」と書いてあり、その「二八食堂」の創業だったら、いろんな意味で大騒ぎ。喜多方の元祖・源来軒ですら大正15年(昭和元年)創業。会津若松で一番古いのは「三角屋」(閉店)で創業が明治45年。創業当時にラーメンを出していたかが不明でラーメンは少し遅れて出したのではないか?と推測。それにしても古い。
で、その大正4年というのは、この店の母体というか、「會津黒中華」を復活させようと動いた会社。
会津三代目なかがわ。ここの家紋が[大]なので[大]會津黒中華となっており、それで店名も「大會津黒中華」として一人歩きしてしまったという。。。
https://sandaime-nakagawa.com/
店内に「二八食堂」の丼も飾ってあります。
さて、ラーメンですがまだオープン当時はメニューを絞って提供。現時点では、會津黒中華800円、玉子入り、チャーシュー入り、など。後に、つけ麺や「二八そば」というのも出るようです。開店日には出したらしく、今の麺の倍の太さだったようです。それを食べたいのに「受けが良くないので同じ麺にしました。」と寂しい回答。麺は喜多方の有名製麺所・曽我製麺。ここの極太麺はおそらく「うえんで」などで出しているもの。これがスゴいのです。ぜひ、東京の人に食べて欲しい。なので、お客様の評判にめげずに出してください。>會津黒中華様
スープはかなり黒いですが、他の「なんとかブラック」によくあるように「見た目は黒いが飲むとあっさり」というタイプ。喜多方は豚骨清湯が多いのですが、会津若松は鶏が多いのです。ここも鶏ベースです。具は、デフォでも3枚のチャーシュー。これは喜多方に似て、デフォでもチャーシュー多めです。喜多方のチャーシュー好きなら間違いないタイプ。
他にメンマ、ほうれん草、海苔、ネギ、なると。
外観も撮れてないし、他のメニューも食べてみたいし、また来ます!
お店の人に聞いたら、大森駅が最寄りとのこと。行ってみると確かに北口からだと京急大森海岸駅よりも近そう。

お店データ

會津黒中華

會津黒中華

東京都品川区南大井3-1-17(大森海岸)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。