2020年7月21日オープン。
ラーメン店と製麺所というのは比較的蜜月ですが、そうは言ってもそりゃ〜人間と同じように離婚や不倫もあるわけです。例えば、今回の例は「ラーメン文春」なんていう週刊誌があったら「やまぐち、不倫!」なんていう記事になりかねない。そんな「事件」です。
「らぁ麺やまぐち」は6年連続ミシュラン・ビブグルマンに選ばれている銘店。そこには「麺屋棣鄂」という蜜月関係の製麺所の存在もありました。その店主が地元福島の製麺所(羽田製麺)の依頼を受けて、ブランド麺のプロデュースをします。その話を聞いたときに、「へぇ〜そんな浮気もあるんですね」と思いました。まぁ、里帰りの時の地元妻みたいなもんかと思っておりました。
それが大変よくできたのでしょう。すると自分でも使いたくなるというのが人間というものです。それが「つけ麺 麦の香」。ブランド麺の名前を店名にするという力の入れよう。しかも自分で経営していたカレー店(元々は「らぁ麺やまぐち」があった場所)を閉めて、新店として誕生させたのです。愛人を隣のマンションに住まわせてるみたいなもんです(笑)。
話題店なのでFB友達やブロガーがたくさん行っており、もうそれらを読んだだけで食べた気になってしまうほど(笑)。そんなこともあって、遅れて行った私は他の人と違うメニューを注文。ゆず香塩つけ麺(少なめ)980円。
この麺がうまいことは、あの“山口さん”が監修したのなら間違いない。その確認のために麺だけで食べてみる。うん、おいしい。これなら昆布水に浸っていてもそれだけで食べられそうだし、会津には「水そば」という蕎麦の食べ方がある。蕎麦がおいしいから、そして水もおいしいからできる食べ方。それを思い出し、「水らーめん」という食べ方ができるんじゃないかとすら思えてきた。
そして、麺をつけ汁に浸けて食べる。そもそも「塩つけ麺」というのは難しい。麺と汁が絡みにくいのだ。塩味のつけ麺は麺に味が乗らないために味が薄すぎるか、塩味を濃くしてしょっぱすぎることが多々あった。味が薄い場合は、行儀がよくないが「犬食い」(器を持ってスープも口に入れながら食べる)をするとおいしく食べられたこともあった。
しかし、サスガ山口さん。ここは一口目でガツンとおいしかった。濃すぎずしょっぱ過ぎず、塩つけ麺でこのウマさは感嘆に値する。私が柑橘好きだからか?と一瞬思ったが、食べ続けてそうではないと確信。醤油味と塩味がある場合に、塩味は「醤油味のついで」に作られることが少なくない。しかし、これはどちらも「麺をおいしく味わえる二つの味」という考えから作られた物であろう。
一度食べるとなかなか再訪しない人が私を始めとして少なくないが、ここの塩味も食べて欲しい。私も醤油を改めて食べに来なければ、と強く思ったことも付け加えておく。













