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2017年6月21日の大崎裕史の今日の一杯

東京都新宿区新宿御苑前

特製醤油らーめん

「せたが屋」グループの「桃の木」閉店跡地にオープンしたのは「さんしょの木」。これは実に「驚き」であった。ミスターラーメン前島さんが「お茶目な店名」だけで終わるはずがない。「山椒」を使った変わったラーメンでも提供するに違いない!
という予想の元、オープン日の今日(20日)行ってきた。

いくつかあるメニューの中から選択したのは、券売機左上の「特製醤油らーめん」1100円。
変化球的なギミックがどこに隠されているかわからないので、具がいろいろ入ったメニューにしてみた。

登場したラーメンは、具こそ特製なので多めだが、見た目は普通だった。
きっとスープを飲んでみると山椒が効いているに違いない。
そっとレンゲですくって飲んでみる。
おいしいけど、ふつーーー。
麺に山椒が練り込まれてるのではないか?と次に麺を啜ってみる。
おいしいけど、ふつーーー。
丼の底に忍ばせてあるのではないか?と混ぜてみる。
特に味が変わることはなく、ふつーーー。
そうか、わかった、ワンタンの餡に隠して途中で味変を狙っているのだろう。
ワンタンをかじってみる。おいしいけど、ふつーーー。
チャーシューが山椒漬けになっていて焼いてるとか・・・。
ロースとバラの二種類でおいしいが、ふつーーー。
では、なんらかの方法で味玉に隠されている・・・。
とろ〜りオレンジの黄身の半熟でおいしいが、ふつーーー。
そうこうするうちに隣の人が山椒をかけ始めて、その風味がこちらへ。
そうか、卓上に特徴があったのか。それはサプライズだ。
と多めにかけてみる。最初は風味が強く感じるがすぐに馴染んでしまう。
ふと気が付いたら、おいしく完食完飲。
一番のサプライズは美味しいけど「ふつーーー」だったことだ。

しかし、もうひとつの柱メニューがある。
それが「つけ担々麺」。
知り合いがいたので一口食べさせてもらった。
麺の方に肉のあんかけがかかっており、これだけでも食べられる。
そしてつけ汁が担々麺スープであんかけじゃないところの麺を浸けて食べたり、餡も一緒に食べたりして次第に味変という楽しみ方。

なるほど、ガツンと山椒が効いたラーメンは限定で登場するのかもしれない。
※「ふつーーー」というのは、特徴としては普通という意味合いで使っています。味としてはおいしいので取り上げています。

お店データ

さんしょの木

さんしょの木

東京都新宿区新宿1-32-4(新宿御苑前)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。