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2024年12月26日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県横浜市鶴見区京急鶴見

特製醤油らぁ麺(1200円)+塩らぁ麺(900円)

【長文注意】2023年10月オープン。「支那そばや」出身(4-5年経験)。
大事なことだから最初に書いておきます。「支那そばや」での経験が4-5年で「フリーバーズ」(2018年創業)や「すぎ本」(2013年創業)からお花が来てることに少し違和感を感じていて、その違和感がなんだかわからなかった。で、醤油と塩の2杯を食べてみて、なんとなく「昔の支那そばや」の感じがして、「もしかして」という私なりの仮説が生まれた。店主とは繋がってないので、こうなりゃ、しおりさん(佐野実さんの奥さん:現社長)に聞くしかない、と聞いちゃいました。4-5年経験して独立という情報だと、直近の修業で独立という印象。私はそう思っていましたがまったくそうではなく、相当昔の修業だったようです。仮説が当たった。

「ガチンコラーメン道」を見てハマり、高校を卒業して佐野実氏に弟子入り。店主の松村慎平さん(苗字と名前を一字ずつ取って店名に)は37才なので、20年近く前に「支那そばや」の門を叩いたことになる。4-5年修業して、他の飲食も勉強したいのと独立のための資金を貯めたいとのことで、支那そばやを卒業。和食や焼き鳥、居酒屋などを経験。独立の決意をした頃にまた「支那そばや」に顔を出し(挨拶)、イベントなどの手伝いをするようになり、そのあとで独立出店、という流れらしい。だから醤油と塩は、ラ博に「支那そばや」が出店した頃の味わいに近いのではないか。
(個人情報なので書かないでおこうと思ったがTRYにも書いてあったので書かせていただいた。)

鶏白湯は支那そばや系では珍しいが、それは卒業後の経験から生まれたオリジナル。ウマそうだった豚バラ軟骨丼ももちろんオリジナル。醤油と塩はスープが別取りだったので、鶏白湯を含めると3種類のスープを取っていることになる。スゴい、スゴすぎる。そしてスープに合わせて、麺も全部変えている。いやはや、身体を壊さないようにしていただきたい。

というわけで、昔からの「支那そばや」のファンはぜひ、食べに行っていただきたい。麺はちょっと違うけど、昔の「支那そばや」っぽさを感じられるはず。店名の「らぁ麺」は、支那そばや出身店や佐野さんをリスペクトしているお店が多用している屋号。空白期間は10年以上だが、しっかりリスペクトしている証拠。

改めてトリセツ。2024年のTRY新店大賞総合3位、しょうゆ3位、しお1位。
鶴見駅から1.1km、京急鶴見駅からは900mとやや遠目。それなのに朝から混み始める人気店。潮風大通り沿い。私は行きはタクシー、帰りはバスを利用。営業時間は5時〜9時、11時〜15時という変則的な朝昼営業。
主なメニュー(味は醤油と塩、鶏白湯の3種類)
特製らぁ麺 1,200円
らぁ麺 900円
味玉らぁ麺 1,050円
チャーシューらぁ麺 1,200円
わんたんらぁ麺 1,200円
大盛250円

特製醤油と塩を購入。まずは、醤油。特製は2種類のチャーシューが2枚ずつと味玉1/2、メンマとネギ。醤油には青ネギ、塩には白ネギ。ネギは京都「秋田農園」のもの。
麺はテボで茹でて平ザル仕上げ。醤油は細めの平打ち麺(ストレートにも見える)。佐々木製麺製。
生揚げ醤油を軸に5種類の醤油をブレンド。一口目で「支那そばや」の独特な風味を感じる。鶏と豚から取る力強いスープ。ワンタンはなめらかな皮と鶏挽肉と椎茸、生姜。あ〜実においしい。完食完飲。

塩は醤油よりも細い麺。チャーシュー2種、メンマ、白ネギと揚げネギ。
名古屋コーチン、阿波尾鶏などから取る鶏出汁に魚介のうま味を合わせたもの。
醤油もおいしかったが、個人的な好みで言えば、塩。もちろん完食完飲。お腹たぽたぽ。
醤油が特製だったし、一杯目だったのに、塩が好みということは一杯目に塩を特製で食べたら、もっとおいしく感じるかも?

支那そばやを離れて(卒業して)、10年以上経ってるのに、支那そばやリスペクトで独立するとは素晴らしい。
でも、オリジナルの鶏白湯と軟骨丼も食べてみたくなった。
そういや、開店して1年2ヶ月経っての初訪だったが、偶然ラーメン王がいたのには驚いた。一周年でもないし、限定が出たわけでも無い。近くに何かあったわけでも無いのに、同じ日の同じ時間に巡り合ってしまうのがなんだかおかしかった。

お店データ

らぁ麺 松しん

らぁ麺 松しん

神奈川県横浜市鶴見区潮田町2-87-3 ホンダハイツ1F(京急鶴見)

このお店の他の一杯

    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。