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2021年5月20日の大崎裕史の今日の一杯

神奈川県小田原市風祭

らぁ麺 煮玉子【ユーザーレビュー】

今回は東京の曙橋から小田原に移転し、話題になっている人気店「麺庵ちとせ」のユーザーレビュー。遠いのに多くのRDBユーザーが駆けつけ、レビューを書いていただいております。そんな中、初めての方がいいな、とメッセージを送る準備をしていたら、なんと!赤坂の新店で声をかけてくれたのが、まさに「としくん」さんでした。いや〜こんな偶然あるんですね。奇跡です。というわけで、今回は「としくん」さんのレビューです。いつもありがとうございます。
===2021年5月18日投稿分===
[訪問時期] 2021年5月中旬(平日) 昼
[注文方法] 券売機にて
[メニュー] らぁ麺 煮玉子
[価格] 980円(煮玉子分100円含む)
[スープ] 鶏+魚貝/清湯
[味] 醤油
[麺] 平打ち中細麺(150g位)
[トッピング] チャーシュー、メンマ、葱、味玉
[別注文] ヱビス中瓶(オツマミ付き600円)
[卓上] ミル挽きペッパー

最初の週末は混むだろうと、ソフトオープン2日目に休暇をとって小田原へ。
車では通るが、初めて降りる風祭の駅ホームで、同じ電車から降りて来たMさんとばったり鉢合わせ。
驚いたのなんのって。
9時45分着、先客おひとりで、その後も初日よりはぐっと遅めの出足だった。
因みに店外に待ち椅子が12脚。
10時半頃、「早くから有難うございますー」と三嶋店主がメニューを持って出て来られた。
ひょっとしたら2日目は「塩」が有るかも。。。なんてことは有り得ない。
定刻10分前早開け時には15名ほど。

明るく広々とした店内、ゆったり仕切られた新ピカのカウンター席。
小田原もアルコールOKだから、先ずはヱビス飲んじゃいますよねー
アテにサービスされた刻みチャーシューは、曙橋時代と全く違うタイプ。
テボ茹でから平ざるに移す方法に変わった、三嶋さんの麺上げに見入っていると、やがてご対麺となった。

■ スープ
丸鶏をお使いだろうガラと肉の旨味、貝混じりの魚介感が混然となったスープ。
従前と異なるのは、野菜やキノコの支えが分厚いことだろうか。
特にベースから沸き起こるような椎茸(どんこ)の旨味と、ほんのり感じる生姜の香り。
カエシは円くて柔らかいタイプで軽い甘酸味を伴い、それがどんこの旨味と相まって、素朴な雰囲気を感じさせる。
醤油感は以前よりやや抑え、出汁の味わいがよりビビッドに伝わってくるようだ。

■ 麺
自家製、全粒粉入りの平打ち中細ストレート麺。
サクッと小気味良い咀嚼感と弾力を楽しむうちに、滲んでくるような小麦風味。
しなやかに喉を滑り落ちる感覚も含めて、曙橋時代とそう変わらない印象を受けた。
好みど真ん中に近い。

■ トッピング
チャーシューは従来からガラッと変え、相模豚のモモ肉をレア気味に焼き上げたもの。
しっとりした赤身に旨味を蓄えた上物だと思うのだが、個人的にはあの適度に脂身の差した肩ロースがより好みだった。
角材タイプのメンマは、硬軟入り混じる食感と濃いめの味付けがアクセントになっている。
卵黄に確りと味が染みた煮玉子、風味高い九条葱。

■ 感想など
曙橋時代にも「醤油」はほとんど食べていないのですが、それでも大きなシフトチェンジが感じられる一杯。
案内には「強いけど優しい味わいを」目指していると書かれていましたが、まあ移転前から十分強くて優しかったので、新たな表現にチャレンジしているのでしょう。
大きなお世話で申し上げれば、少しローカルへの意識が強い作りにも感じたので、逆に裏目に出たりしないことを祈りつつ、更なる進化を期待します。

移転再オープンおめでとうございます。
ご馳走様でした。

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お店データ

麺庵ちとせ

麺庵ちとせ

神奈川県小田原市風祭77-1(風祭)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。