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2020年12月8日の大崎裕史の今日の一杯

東京都千代田区秋葉原

塩+チャーシュー+ワンタン

日本人は(外国もか?)とかくランキングが大好きだ。
しかし、付けられるお店側は良くも悪くもいろいろ大変。
私もランク付けをするのは心が痛い。
そもそもラーメンにおいてのランク付けは難しい。
(いや、他も難しい)
醤油ラーメンと豚骨ラーメンを比較すること自体、何か変。
1500円のラーメンと750円のラーメンを同じ土俵に上げるのも無理がある。
チャーシューがうまいラーメンとシンプルなラーメンを比較するのもどうか?
サイドメニューがウマいお店はどうする?
一品勝負しているお店と多品種揃えているお店との比較もどうか?
長い間審査員をやってきた「TRY本」(講談社)では味別にした分、
「同じ味での比較」をすることはできた。
歴史のあるお店と新店との比較も悩ましい。
店主が作っている店と店長またはスタッフが作っている店との比較。
「うまけりゃいい!」という人もいる。それも一つの考え。
できることなら私もランク付けはしたくない。それが本音。

それでも必ず聞かれる。
「大崎さん、どこが一番うまいんですか?」
あるいは「東京のベスト10」をあげてください、とか。
今回も似たような依頼が来た。
既存店は何度も食べているので上位の自分なりの評価はできている。
いろんなメニューを何度か食べた上での結果だ。
しかし、「ほん田」(秋葉原)は今年4月に移転し、味やメニューも完全にリニュアル。
麺も自家製に変えた。屋号こそ、変わってはいないが「新店」に近い。
でも、ここを新店と同じ土俵で評価するのも何か違う。
だから既存店としての評価になる。しかし、そうなるとまだ一度しか食べていない。
というわけで、二回目。
つけめんを食べるか、塩にするか、散々迷ったが気持ちは塩だった。
さらに「チャーシュー」と「ワンタン」を付けることも決めていた。
具沢山のラーメンになってしまい、基本の味がわかりにくくなるが
今回はそうと決めていた。有料の手もみ麺にするつもりだったのに
それは忘れてしまった。また行かなきゃ。。。

そして出てきた「塩」1100円+「チャーシュー」300円+「ワンタン」250円=1650円のラーメン。
前置きが長くなったのでここからは短めに結論を。素晴らしくおいしい!
特にチャーシューがとてつもなくおいしい。
前記したように1650円のチャーシューワンタンメンと750円のラーメンを比較するのもどうかと思うが
とにかく今日のこの一杯は感動感激、すぐまた食べたいほど。
今日のこの瞬間なら、間違いなくベスト10には入っている。そんな満足感。

大崎裕史
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。